2016/03/08

子どもの甲状腺がん「影響考えにくい」 検討委座長 /福島


2016年3月8日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160308/ddl/k07/040/041000c 

東京電力福島第1原発事故の健康影響を調べている県の「県民健康調査」検討委員会の星北斗(ほしほくと)座長(県医師会副会長)は7日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)で記者会見し、これまでに見つかった子どもの甲状腺がんについて「(事故による)放射線の影響とは考えにくい」との見解をあらためて示した。

星氏は、子どもたちの被ばく線量が少ないことや、より放射線の影響を受けやすい、事故当時5歳以下の子どもでがんが見つかっていないことなどを理由に挙げた。

ただ「影響が全くない、疑いがないと言うつもりはない」とも述べ、今後も慎重に評価を続ける考えを示した。

甲状腺検査は、事故当時18歳以下だった県内の全ての子どもを対象に継続実施。2011〜13年度の1巡目は約30万人が受け、がんと確定したのが100人、疑いが15人だった。14年度からの2巡目は、これまでに約23万7000人が受け、がんの確定が16人、疑いが35人。これら計51人の多くが1巡目では「問題なし」と診断されていた。

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