2016/03/06

【東日本大震災5年】 「二重生活つらい…子供の将来のため」県外避難者ら苦悩 シンポジウムで意見交換

2016年3月6日 産経新聞
http://www.sankei.com/west/news/160306/wst1603060033-n1.html

東日本大震災から11日で5年となるのを前に、東京電力福島第1原発事故の影響で被災地から関西地方に避難した住民らの支援や復興について考えるシンポジウムが5日、神戸市中央区橘通の兵庫県弁護士会館で行われた。避難者と支援者が意見交換し、集まった約90人が熱心に耳を傾けた。

シンポジウムは近畿弁護士会連合会が主催。被災地の家族と離れて母子または父子で暮らす避難者3人が登壇し、避難生活の苦悩を明かした。

当時小学5年生だった娘を連れて福島県から兵庫県に避難した会社員、伊藤直樹さん(45)は「震災の直後は娘を安全な場所で遊ばせるために山形や新潟まで行った」と振り返り、「二重生活はつらいが、すべては子供の将来のためと思っている」と強調した。

夫を福島県に残し、子供2人と大阪市内で暮らす森松明希子さん(42)は「避難者にとって自治体の住宅支援は何をするにも重要。支援の輪が広がることを望んでいる」と話した。

シンポジウムで避難生活の苦悩や支援の重要性について語る避難者ら
=神戸市中央区

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