2016/03/10

指定廃棄物、遠藤忠・矢板市長に聞く 「持って行ける所はない」

2016年3月10日 産経新聞
http://www.sankei.com/region/news/160310/rgn1603100032-n1.html

--現状をどうみているか
「一度候補地になった自治体の首長だから、どうしたらいいか考えているが、私は最初から分散保管を主張してきた。どこも受け入れないから現実的にはそれしかないと、言ってきた。茨城県がそうなったが、栃木県の場合、(福田富一)知事は保管量が違うと言っている。だが、検討し直さないと、このままでは前に進まない」

--その根拠は
「どこの市町も候補地を受け入れるかといったら絶対に受け入れない。そういう状況で施設ができないのであれば、分散保管をきちんとやるしかない。(放射性物質の濃度は)かなり減衰していると思う。1キロ当たり8千ベクレル以下なら一般廃棄物として焼却できる。もう一度検討し、分散保管の可能性を探るべきだ。『福島県に(指定廃棄物を)持っていく』ということは私もずっと言えなかった。だから、それ(分散保管)しかないと思う。われわれも風評被害を経験したが、これは、すごく深刻な問題をもたらす」

--解決策はあると思うか
「どう解決するか、難しい。指定廃棄物の管理地を回り、遮水シートが掛かっているだけの現状を見て、これじゃだめだなと思う。(分散保管のリスクを訴える)知事が言うことも分からないわけではない。かといって、持っていける所がない。現状通り保管し、(放射性物質濃度が)減衰するのを待って対応策を考えるしかない。知事さんがおっしゃっているのは分かるのは分かるが、ただねぇ…」

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