2016/03/06

松戸で南相馬の住民18人 県や市、復興現状など報告 /千葉



2016年3月6日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160306/ddl/k12/040/033000c

東京電力福島第1原発事故を受けて県内に避難している福島県南相馬市の住民18人が集まり、それぞれの思いを語り合う「避難者交流会」が5日、松戸市の 交流サロン「黄色いハンカチ」で開かれた。福島県と南相馬市の震災復興担当者らも参加、復興の現状などを参加した住民に報告した。

南相馬市の和田真克帰還支援係長は「原発20キロ圏の避難指示区域内の生活圏では除染作業が99%以上完了した」とし、4月以降に予定されている指定解除に伴う住民帰還の安全面確保に向け「引き続き除染状況の確認作業を続けている」と理解を求めた。

また、和田係長は「小学生の6割、中学生の7割が戻ってきている。帰還住民の生活基盤を確保するために昨年9月から避難指示解除準備区域に生活必需品を販売する仮店舗もオープンしている」と受け入れ態勢の整備などを説明した。

南相馬市の避難指示区域内から市川市に避難している松崎正明さん(69)は「不安がいっぱいで何とも言えない気持ち。戻りたいのに戻れない。妻は病気で 人工透析を受けている。医療面でも十分とはいえない状況では、戻るという選択は難しい。自宅も津波で流されたままだし」と顔を曇らせた。【橋口正】

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