2016/05/06

福島/川俣・山木屋地区の「避難指示」解除へ協議本格化見通し

2016年05月06日 福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160506-071400.php

東京電力福島第1原発事故で避難区域となっている川俣町山木屋地区の避難指示解除に向けた協議が今月中旬以降、本格化する見通しとなった。軽度の脳梗塞のため昨年12月から入院しリハビリ中の古川道郎町長(71)が16日に公務復帰、停滞していた避難解除に向けた協議が動きだす予定だ。

同地区の60代男性は「復帰すると聞いて安心した。決断するのは大変なことだと思うが、政府との協議に欠かせない町のトップ。今はほっとしている」と歓迎する。同地区は昨年8月から準備宿泊中。避難解除に向けた協議は足踏み状態が続き、協議への出席が不可欠な古川町長の復帰を待つ形となっていた。

町は今春以降の避難解除を目標としていたが、古川町長の入院で目標時期は事実上の白紙状態に。町幹部は「(避難解除の見通し時期は)白紙に戻った状況。町長復帰後に見通しを示すような形になるだろう」と話す。

福島民友新聞社の4月上旬の取材に対し、入院中の古川町長も「復帰後、山木屋地区の避難指示解除時期の見通しを示していきたい」と意向を示していた。避難解除の時期を見据えた協議の行方に注目が集まる。

同じく昨年8月から準備宿泊を始めていた南相馬市の一部と葛尾村について政府は解除時期の見通しを示しており、同地区でも遠くない時期に示されることが予想される。

同じ地区住民の60代男性は「解除時期の見通しが振り出しに戻り、宙に浮いている気持ち。いつかは区切りをつけることが必要と思うが、政府には解除後の継続した支援を約束してもらいたい」と話す。

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