http://mainichi.jp/articles/20160508/ddl/k25/040/337000c
東京電力福島第1原発事故により、屋外で十分に遊べない子供を招いてキャンプを楽しんでもらっている「びわこ☆1・2・3キャンプ」の実行委員会が、資金不足を補うためインターネットで出資を呼びかける「クラウドファンディング」を始めた。
原発事故の影響で外遊びが難しくなった子供たちに、自然豊かな滋賀で、放射能への不安から一時的に離れて心身をリフレッシュしてもらおうと県内の市民らが保養キャンプを企画。2012年春以来、春と冬に約10日間、夏は約30日間、計12回開催し、計約550人を招いてきた。
キャンプでは野草摘み、虫取り、琵琶湖での水遊びなど自然体験の他、音楽活動や古典芸能のワークショップなども実施。放射能や平和、食べ物について学ぶ勉強会も開き、翌年のキャンプに備えたみそ作りなどもしている。
夏のキャンプは施設使用料や交通費の補助などで約340万円を要する。これまで助成金やカンパ、参加費で賄ってきたが、震災から5年が経過して資金は減少傾向にあり、今夏は120万円不足する見通しという。
実行委代表の藤本真生子さんは「ベラルーシでは隣国のチェルノブイリ事故から30年たっても国の責任で保養を実施しているというのに、日本ではボランティア団体などがしているだけ。多くの人に協力をお願いしたい」と呼び掛けている。
クラウドファンディングはhttps://www.makuake.com/project/biwako123/で、7月8日まで受け付ける。問い合わせは実行委事務局の「暮らしを考える会」(077・586・0623)。【北出昭】
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