2016/05/07

福島/除染で支障、住宅のごみ撤去完了 南相馬市に環境省報告

2016年05月07日 福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160507-071726.php

環境省は6日、南相馬市小高区と同市原町区の一部で、2015(平成27)年度に宅地除染をする際に庭先などにまとめていたごみの撤去作業が完了したことを報告した。土居健太郎環境省福島環境再生事務所長が同市役所を訪れ、桜井勝延市長に報告書を手渡した。

15年度中に終了した宅地除染は計3925件。今回撤去が完了したのは、除染で剥ぎ取った土などの廃棄物とは異なり、除染の支障になるため庭先などにまとめられていた子どもの遊具やプランターをはじめ園芸用具などの不用物で、1件あたり約20立方メートル、計約8万立方メートルの撤去が完了した。2月に開かれた避難指示解除に関する市民説明会では、住民からこれらのごみの撤去を求められていた。

報告を受け、桜井市長は「避難指示解除に向けてやるべきことが完了した。住民に対しても十分説明できる」と評価した。

ただ、避難指示解除に関しては、住民から公共交通機関や商業施設など生活面での利便性向上や、治安面での不安払拭(ふっしょく)などを求める声が上がっており、引き続き課題の解消が求められる。

4月に市に提出された報告書によると、15年度中に宅地除染を完了予定だった3925件については3月30日に完了。一方で、家屋など解体後の除染希望が214件、除染の未同意などが299件あり、同省は解体作業を進めるほか除染の同意を早期に取り付け、16年度中に513件の除染完了を目指すことにしている。

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