2015年06月03日西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nlp/book_news/article/173188
元大学教授で理学博士の大塚徳勝さん(81)=熊本市東区=が「Q&A放射線物理 改訂2版」(西谷源展共著、共立出版)を出版した。東京電力福島第1原発事故(2011年)を機に、よく耳にするようになった放射線や放射能などを分かりやすく解説。大塚さんは「自然界にもある放射線や放射能だが、原発事故後、恐怖を抱く人が多い。しっかりと理解し、正しく怖がることが大切だ」と話している。
同著は、A5判300ページ。初心者向けの0章「そこが知りたかった『放射線』と『放射能』」では、混同されがちな放射線と放射能の違いを説明。放射線を「目には見えないが、強力なエネルギーを持った光のようなもの」、放射能を「放射線を出す能力や性質、あるいは現象」とした。大塚さんは「ホタルの光と、ホタルの違い」と話す。
そのほか、チェルノブイリ原発事故(1986年)や福島第1原発事故で起きた放射能漏れと、茨城県東海村でのJCO臨界事故(99年)での放射線漏れの違い、福島県民が原発事故で受けた被ばく線量、胸部エックス線写真など身の回りの放射線量などもテーマにしている。3900円(税別)。共立出版=03(3947)2511。
「Q&A放射線物理改訂2版」を出版した理学博士の大塚徳勝さん |
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