2015年06月03日 日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720150603eaac.html
岡山大学大学院の石川彰彦准教授らの研究グループは、岡山県内で水質保全事業の副産物として大量に保有されている「中和シュベルトマナイト」を利用し、放射性セシウムが土壌から農作物へ移行するのを抑制する技術を開発した。福島県で放射能汚染を受けた土壌を使ってイネやさつまいも、白菜などを栽培した。その結果、中和シュベルトマナイトを混ぜ込んだ土壌で育った農作物への放射性セシウムの移行率は、そうでない場合の半分以下にとどまった。
中和シュベルトマナイトは、ヒ素や重金属の吸着効果を持つシュベルトマナイトを石灰で中性化した材料。価格は1キログラム当たり100円程度。すでに別用途で農業資材として市販されている。
放射性物質の移行防止では通常、ゼオライトや塩化カリウムが用いられる。ただ、肥料投入によってカリウム濃度の高い土壌では効果が薄かった。
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