2012/01/07

市民と科学者の内部被曝問題研究会が結成されました!

下記のようにご案内いたします。
サイトには肥田舜太郎先生の呼びかけやドイツ放射能防護協会からの声明等
有益な情報もありますので、ぜひ一度ご覧ください。

市民と科学者の内部被曝問題研究会(略称:内部被曝研)
http://www.acsir.org/

結成のよびかけ
東日本大震災にさいして起こった東京電力福島第一原子力発電所事
故は深刻な被
害をもたらしています。広範な地域が汚染され、多くの人々が被曝していのちと
暮らしを脅かされています。

原発事故による放射線被曝の主要なものは、呼吸や飲食を通しての内部被曝です。
政府や政府に助言する専門家は、被曝影響の評価を主として測定しやすいガンマ
線に頼っています。しかし、内部被曝では、ベータ線やアルファ線の方がガンマ
線よりはるかに大きな影響を与えます。政府と東電は、ベータ線を放出するスト
ロンチウム90や、アルファ線を放出するプルトニウム239などの測定をほとんど行
っていません。彼らは、内部被曝の特性とその健康影響を意図的に無視し続けて
います。

その背景には、アメリカの核戦略や原発推進政策があります。これらの政策の影
響下で組織された国際放射線防護委員会(ICRP)などの機関は、広島・長崎原爆
の放射性降下物による被曝影響を無視した放射線影響研究所の研究に依存し、日
本政府は福島原発事故の被曝に関しても、「100mSv以下では病気を引き起こす有
意な証拠はない」とするなど、事実を覆い隠し、被曝限度に高い線量値を設定し
て、市民のいのちを守ろうとはしていません。

いま求められているのは、核兵器政策や原発推進政策に影響された研究ではなく、
内部被曝を含めて、被曝実態に基づいた放射線による人体影響の真に科学的な研
究を推進することです。これは国際的・全人類的課題です。そして今、福島の原
発事故の被害について、市民の立場に立った民主的で科学的な対応が求められて
います。市民にとって必要なのは、被曝を防ぐ食品・食料対策と被害の補償、放
射能にさらされない生活・労働環境などです。市民の安全に生きる権利が認めら
れるべきで、そのためには、放射線被曝に関する正しい知識を持った主権者とし
ての市民の力を確立しなければなりません。

このような状況において、内部被曝に重点を置いた放射線被曝の研究を、市民と
科学者が協力しておこなうために、標記(仮称)のような研究会を組織して以下
のような活動を行うことを呼びかけます。

2011年12月20日


活動内容:
(1)内部被曝に重点を置いた放射線による被曝影響の科学的研究
(2)放射線影響に関する研究体制の形成に関する政治的・歴史的経緯の研究。
(3)事実と実態に基づく放射線影響に関する研究体制の構築。
(4)若手研究者の参加を促す活動。
(5)(1)?(3)に関する学習会・研究会と市民を対象にしたシンポジウム の開
催。
(6)(1)と(2)に関する研究成果の論文・著書の紹介と出版
(7)政府・行政および諸機関と市民社会への提言。
(8)プレス・リリース・記者会見・ウェブ等によるメディアへの情報提供。
(9)上記の活動を推進する体制づくりなど。

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