2012/08/30

原発事故子ども・被災者支援法に基づく具体的施策に関する東京フォーラム開催のご案内

6月に原発事故子ども・被災者支援法が成立しました。
子ども全国ネットも「原発事故子ども・被災者支援法市民会議」に
世話人団体として参加しております。

この支援法については、被害者のみならず、

支援者にもまだまだ知られておりません。

下記 フォーラムが東京で開催されますので、是非ともご参加頂き
みなさんで一緒にこの法案を実行性のある施策につなげて行きましょう。


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 原発事故子ども・被災者支援法に基づく
 具体的施策に関する東京フォーラム
    http://shiminkaigi.jimdo.com/お知らせ/
 http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2012/120905.html
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本年6月21日、「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律(原発事故子ども・被災者支援法)」が成立しました。

本法律に基づく具体的な施策については、今後政府の計画や政令等で定められることになりますが、日本弁護士連合会では、被害者、被災自治体、支援者の方々の声を丁寧に吸い上げ、政府の施策に反映させることを目的として、「原発事故子ども・被災者支援法市民会議」、「東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)」との間で「原発事故子ども・被災者支援法ネットワーク」を設立いたしました。

このたび、本支援法ネットワークの主催により、議員会館において、被害者及び被災自治体等の方々の切実な訴えを国会議員に届け、政府に真に被害者の求める支援策を実現させるために本フォーラムを企画しました。是非とも多くの皆様にご参加いただけますようお願いします。

◆日時  2012年9月5日(水) 17時~19時
◆場所  衆議院第一議員会館1階多目的ホール
◆参加費 無料
◆お申し込み 
 http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2012/120905.html
 上記リンクのチラシにご記入の上FAXまたはメールでご連絡ください。
◆内容(予定) ※プログラムは変更される場合があります
 ・開会挨拶
 ・支援法ネットワークからの問題提起
 ・被害者・被災自治体・支援者等からの要望
 ・国会議員の発言
◆主催 原発事故子ども・被災者支援法ネットワーク
◆問い合わせ先 日本弁護士連合会 人権部人権第二課
 TEL:03-3580-9956
 FAX:03-3580-9957
 MAIL:jfba-saigai-honbu@nichibenren.or.jp
 (※スパム対策として、@を大文字にしています。
  小文字の@に変換して送信してください。)

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 ★ご意見募集中★
 支援法ネットワークの構成団体の一つ、「原発事故子ども・被災者支援法市民会議」では、被害者の皆様のご意見を募集しています。寄せられたご意見は個人情報を除いた形で、支援法フォーラムでのご紹介や政府への発信を行う場合があります。皆様のご意見をぜひお寄せください。

 >ご意見投稿はこちらから
  http://shiminkaigi.jimdo.com/募集中-支援法に関するご意見/

 >支援法に関してはこちらから
  http://shiminkaigi.jimdo.com/支援法とは/

 >市民会議とは
  http://shiminkaigi.jimdo.com/市民会議とは/
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2012/08/29

9/2(日):東京目黒区・3.11からの給食安全プロジェクト 第2回勉強会 元小学校校長先生のお話

日 時:2012年9月2日(日)
    14時〜16時00分終了予定(受付開始13時30分〜)

場 所:目黒区 緑が丘文化会館 第3研修室
    目黒区緑が丘二丁目14番23号 
    03-3723-8741

参加費:大人 1人 500円


【プログラム】
[14:00〜15:00] 元小学校校長 小松信也先生のお話
 3.11の地震による放射能被害を受けて、目黒区の学校現場ではどのように感じ、
 どのような対応をしてきたのか。
 食品汚染が出てからの給食対応で、できたこと、できなかったこと、
 小松元校長先生の立場からご覧になった3.11以降の学校や保護者について、
 そしてこれから私達大人はどうすれば良いのか、学校はどうすべきか、
 保護者はどうすべきかについてお話していただきます。

[15:00〜16:00] 質疑応答 



「3.11からの給食安全プロジェクト」は、歩み寄り、一緒に考えていきましょう。
という基本的な考えのもと、活動しております。
抗議したり糾弾をしたり一方的に要求をする場ではありません。
様々な立場の大人が、子どもを守る方向に向かってつながっていきたいと願い活動をしております。

ぜひ、皆さんの地域の教育委員会、学校の先生、保育園の先生、幼稚園の先生、栄養士の先生など子どもと関わる方々に、この勉強会の開催をお伝えください。

2012/08/25

【緊急拡散&アクション希望】 ~原子力規制委員会人事案を撤回させよう!~

【拡散&アクション希望】
~原子力規制委員会人事案を撤回させよう!~

原子力規制委員会の人事案が来週27.28の衆・参の国会で採決されようとしています。

人事案について、先日子ども全国ネットのHP(情報ブログ)で反対表明をしましたが、
少し加筆修正して再度掲載しました。

原子力規制委員会人事に反対します。


この人事案では6月に成立した「原発事故・子ども被災者支援法」も骨抜きになりかねません。
そこで子ども全国ネットとして、eシフトからの人事案撤回に向けてのアクション呼びかけと連携して
民主党党内にも異論のある人事案です。
地元国会議員議員への働きかけ、撤回要求の署名拡散をしていきたいと思います。

大飯再稼働も実質はたった4人の政府首脳が決めたというおよそ、民主主義とはかけ離れた暴挙です。
この人事案についてはなんとしても市民の力を結集して、私たち市民の民意を反映して頂きましょう。
選挙を控えて国民の意見には神経質になっている時期でもありますので、
地元の国会議員への働きかけは効果があると考えます。

みなさんの団体及び入られているMLやFBグループで是非拡散頂き
呼び掛けてください。


緊急アクションとして、eシフト満田さんの呼びかけからの転載です。
以下の3つを呼び掛けたいと思います。

※拡散用にわかりやすくまとめたチラシデータも作りました。
 あわせて活用してください。

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~原子力規制委員会人事案を撤回させよう!~                                    
政府は、28日・29日の衆・参の本会議への強硬採決に向かっています。
最後の力を結集しましょう。市民パワーで、人事案を撤回させましょう!

<3つの呼びかけです。>

■8・27 みんなで国会に行こう!→国会議員に大量の署名を提出し、
 反対票を投じるよう、よびかけます。

国会議員に呼びかけよう!
 ⇒地元選出の国会議員
  あわせてカギ握る公明党幹事長、井上義久議員などキーパーソンにも

■人事案撤回署名、締切27日朝9時まで

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8・27みんなで国会をまわろう!人事案撤回署名を議員に届けよう!
~市民500人で国会に行こう~
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-da41.html
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27日の月曜日に、みなさんにご協力いただいた人事案撤回要求署名を提出したいと思います。いま、約3万7,000筆集まっています。
署名は政府と全国会議員宛です。またみなさんと議員会館をまわって、国会議員一人一人に撤回をよびかけながら提出しましょう! 初めての方も既に回られた方について回りますので安心です。議員に直接会えるかもしれません。是非ご参集ください。

■8月27日(月)13:00~16:00 参議院議員会館講堂

・12:30~      参議院議員会館ロビーで通行証配布
・13:00~13:45 情報共有集会     参議院講堂
・13:45~14:00 議員回り説明     参議院講堂
・14:00~15:00 議員回り&署名提出  衆参各議員会館
・15:00~15:30 チームごと報告の整理 参議院講堂
・15:30~16:00 報告集会(各チームから報告を受けます)

■資料代 500円

■主催 福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、国際環境NGO FoE Japan
    原発を考える品川の女たち他(調整中)

■問合せ  090-8116-7155  阪上(フクロウの会)
      090-6142-1807  満田(FoE Japan)

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★国会議員への働きかけを継続してください!
国会議員アンケートの最新情報はこちらから。
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-7039.html
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<呼びかけのポイント>

・アンケートに答えてください。
・日弁連から、この人事案は違法という声明が出されています。
・田中俊一氏は、原子力委員会の秘密会議に参加していました。これを問うてください。
・規制委員会設置法の趣旨は、「国民の信頼の回復」「規制と利用の分離」「原子力ムラの影響排除」であったはず。この原点にたちかえってください。
・議運に、この人事案の違法性を指摘し、異議をとなえている弁護士や有識者、市民団体を呼んで、意見聴取して下さい。
・国会事故調の報告書の下記の提言に従ってください。
「委員の選定は第三者機関に1次選定として、相当数の候補者の選定を行わせた上で、その中から国会同意人事として国会が最終決定するといった透明なプロセスを設定する。」

どうぞよろしくお願いいたします。

★カギ握る公明党幹事長の井上義久議員にも!
【東北事務所】TEL: 022-256-6488 /FAX: 022-256-6576 
【 国会事務所】TEL: 03-3508-7474 /FAX: 03-3508-3354 

下記にキーパーソンの国会議員の連絡先を掲載しています。
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-a1f4.html

あわせて、地元選出の民主・自民・公明の国会議員にもぜひ働きかけて下さい!
 国会議員の検索は→
http://seiji.yahoo.co.jp/giin/

下記から詳しいQ&Aおよびサンプルレターがダウンロードできます。
(PDF)https://dl.dropbox.com/u/23151586/120820_jinji_giin_questionnaire.pdf
(ワード)https://dl.dropbox.com/u/23151586/120820_jinji_giin_questionnaire.docx

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★署名の拡散にご協力ください! 締め切り27日(月)朝9時

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【超・緊急署名】~★大拡散希望!★
「原子力規制委員会」のムチャクチャ人事に異議あり!
「原子力ムラ」だらけの人事はもうたくさん。
これでは子どもたちは守れません!
・オンライン署名はこちらから
https://fs222.formasp.jp/k282/form2/
・こちら補助フォームです。
https://pro.form-mailer.jp/fms/d75df4fc31929
・紙の署名はこちらから→まだ最終締切が書いていませんが、差し換えます。
https://dl.dropbox.com/u/23151586/120729_jinji_shomei_1side.pdf
最終締め切り:8月27日(月)午前9時

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【再掲】原子力規制委員会の人事案に反対します。

9月に発足する原子力規制委員会の国会同意人事案が発表されました。
初代委員長候補は、これまで原発推進を担い続けてきた日本原子力学会の元会長、田中俊一氏と報道されています。
現在、福島県除染アドバイザーを務める田中俊一氏は、年間20ミリシーベルトという危険な避難・帰還基準を支持し、被ばく限度量に対しても楽観的な発言を行ってきました。「避難より除染ありき」の立場から、自主避難者に賠償を認める方針に異を唱え続け、東京電力の賠償軽減にも貢献している人物です。また、田中氏以外にも、今回の規制委員候補5人のうち、中村佳代子氏、更田豊志氏はやはり原子力推進の立場からこれまでの言動が取りざたされている方々で

事故から何も学ばない、このような人事を私たちは絶対に認めるわけにはいきません。

原子力規制委員会は、福島第一原発事故で機能していないことが露呈した原子力安全委員会(内閣府)、原子力安全・保安院(経産省)、放射能モニタリング部門(文科省)を統合した組織として、
①利用と規制の分離
②原子力安全規制に対する国民の信頼の回復
を目的として作られることになったはずです。

にもかかわわらず、原発を推進してきた中心人物であり、むしろ今回のこの原発災害の責任を負うべき立場にある人物たちに、「規制」を担当させるこの人事は、利用と規制の一体化でしかないことは、誰の目にも明らかであり、私たち国民を馬鹿にしているとしか思えません。

今回の原発災害は、福島に留まらず広範な地域に放射線被害をもたらしました。各地の住民を危険にさらし、不安におとしいれました。それは、長期間にわたって逃れることができない危険と不安です。私たちはなによりまず、このような災害が2度と繰り返されないことこそを切望しています。

そうした国民の意思や思いとかけ離れたこのような人事がなされるのなら、政府は福島の教訓などはかえりみることなく、ただただ「原子力推進」にまい進したいのだとしか思えません。このような人事が、首相官邸前や代々木公園に集まる10万人規模の人々をはじめ、全国各地で脱原発を求める市民の声、そして何より原発事故による被害者の方々の苦しみに対する政府の回答なのでしょうか。


何より、この人事案に対して日弁連は、原子力規制委員会設置法で定められた「原子力規制委員会委員長及び委員の欠格要件」に該当する者が含まれていることが明らかになり、違法性を指摘しています。

また、国会事故調の報告書の中にある「委員の選定は第三者機関に1次選定として、相当数の候補者の選定を行わせた上で、その中から国会同意人事として国会が最終決定するといった透明なプロセスを設定する。」という提言に従って行われるべきものであり、現在の人事案選定及び採決に向けての政府の進め方は、この提言からほど遠いものと言わざるを得ません。

国会議員のみなさまにおかれましては、国会での採決の際には、本人事案に反対してくださるよう、強く求めます。国際的にもたいへん注目されています。
現在国民の原子力行政への関心は非常に高く、この原子力規制委員会は原子力安全行政対する私たち国民の信頼を回復できるかどうかの試金石であり、人事案を決する政府、及び国会議員のみなさまの姿勢を注視しています。



日本の将来、未来の子どもたちのためにも、これまでの原子力推進行政・原子力関連事業から独立した立場にあり、国民の安全を守ることを最大の任務とし、厳格・的確に「規制」する能力がある人物を選任して欲しい。中立公正で透明性のある人事を実行してください。
これが、今、多くの国民が求めていることです。

2012/08/23

原子力安全委員会人事について、地元の国会議員に呼び掛けよう

eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)などで、規制委員会人
事案について国会議員に呼び掛けたアンケートの回答が上がっています。

国会議員の意見をウォッチしていきましょう。

各地、地元の国会議員宛のアンケートひな形も用意されています。
是非、みなさまの地元選出の国会議員に呼び掛けましょう。

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【規制委員会人事案】 国会議員アンケート速報 (現在回答35名)
http://e-shift.org/?p=2265
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規制委員会人事問題に関して、eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実
現する会)などで17日から呼びかけている国会議員アンケートに、21日現在で
35名から回答が得られています。

今週も「市民500人ロビー」を実施し、20日約120名、21日約30名が
参加しました。
IWJが「完全中継」を行い、参加した市民からの聞き取り結果がまとめられて
います。
https://twitter.com/IWJ_matome

ぜひ、みなさまの地元選出の国会議員に、「アンケートに答えて」と引き続き
呼びかけていきましょう。

下記から【1頁目:アンケートの呼びかけ、2頁目:なぜ人事案が問題か】を
ダウンロ―ドできます。ご活用ください。

<PDF>
https://dl.dropbox.com/u/23151586/120820_jinji_giin_questionnaire.pdf
<ワード>
https://dl.dropbox.com/u/23151586/120820_jinji_giin_questionnaire.docx

2012/08/22

(9/7,8)山形市「女性弁護士さんと話そうママのためのお話会in ふくしま子ども未来ひろば&ゆめみらいcafe」

弁護士さんに相談したいけど、なんとなーく敷居が高い…
。今までの、お母さんたちの悩みを解決したくて、
ふくしま子ども未来ひろばのスタッフがこんなことを考えました。

共催:山形避難者母の会・原子力損害賠償支援機構・山形県弁護士会


東電からの賠償って、今後どうなっていくの? ADR ってなんのこと? 
うちの子どもたちに将来健康被害が出たらどうしよう…
何か準備しておいてあげられることってないの?
 
無償借上げ住宅はいつまで続くの?…etc、

たくさんの疑問、不安を持ったままの二重生活。
こんな話、誰に相談したらいいのかわからないと悩んでいるお母さん。

山形県弁護士会所属の女性弁護士さんたちが親身に相談に乗ってくださいます。
ひとりでは聞きづらいことも、みんなでシェアすれば大丈夫。

あきらめていたあのことも、みんなで話せば解決の道が見えるかもしれません。
今までの賠償に関する相談内容や、新しくできた「子ども・被災者支援法」について、
お母さんたちにもわかりやすく教えてくださいます。
女性による、女性のためのお話会です。


< 日時>9 月7 日( 金)、8 日( 土)
AM の部 10:00 ~ 12:00
PM の部 13:00 ~ 15:00
各回、15 名ずつ。参加費無料、予約制。

< 場所> ふくしま子ども未来ひろば
山形市香澄町2-8-1 フォーラム2F

< お申込み・お問合せ>070-6950-2940
kodomo_miraihiroba@yahoo.co.jp
★ゆめみらいcafe特製スィーツと飲み物付き

★託児も付いています。
託児が必要な方はお子様の年齢と人数をお知らせください。

★フォーラム立体駐車場が無料になります。

ご予約が必要です。開催日の3日前までご予約ください

たくさんの方と、情報をシェア出来ることを楽しみにしています!

2012/08/21

議員たちの反応は……?国民は見てますよ~。「原子力規制委員会の人事について」


原子力ムラの人間が人事に抜擢されるかもしれないということで、現在大きな問題になっている「原子力規制委員会」の人事。これに「NO!」を突きつけようと820日、参議院議員会館で院内集会が開かれました。この人事に反対してもらうよう、国会議員へロビー活動も行われましたので、その結果もまじえてお伝えしたいと思います。
                           (ママレボ編集チーム 和田秀子)


■何が問題? 原子力規制委員会の人事

 主催のFoEJapanによると、この日はもともと「原子力安全規制組織等改革準備室」に対して、人事の撤回を求める政府交渉を行う予定だったそうです。しかしなんと、これまで二度にわたるドタキャンがあっただけでなく、今日に至っては「いくら日程を変えても、市民の要請にいちいち応じることはできない」という信じられない理由で話しあいを拒否してきたとのこと。「これまでいろんな省庁と話しあいを行ってきましたが、こんな理由で拒否されたことは一度もありませんでした」と、FoEJapanの満田さんも憤りを押さえられない様子でした。

『抗議!国民に対する最低限の説明責任も果たそうとしない原子力安全規制組織等改革準備室の対応』(FoEJapan ブログより)

 
 しかし、そもそもこの人事、いったい何が問題なのでしょうか?
 国会議員ですら、よく分かっていない方も多いそうなので、要点を分かりやすくまとめてみたいと思います。

 まず、「原子力規制委員会」とは、何なのでしょうか?

 昨年の福島第一原子力発電所の事故がキッカケとなり、これまで原子力行政を担ってきた「原子力安全・保安員」や、原子力安全委員会」といった機関が全く本来の役割を果たしていなかったことがが露呈しましたよね。その結果、原子力行政を担う国や電力会社などにに対する国民の信頼は地に落ちました。

 そこで政府は、それらの反省を踏まえて「利用と規制の分離」「原子力安全規制に対する国民の信頼を得る」「原子力ムラからの影響排除」という3つの目的のために「原子力規制委員会」を設置することにしたのです。

 つまりひとことで言えば、今までのように政府と原子力産業が「なぁなぁ」の関係で事を進めるのではなく、「NO!」というべきところは「NO!」と言って厳しく監視できる体制を作ろうということです。
 これを遂行するためには、当然ながら、原子力産業から甘い汁を吸っている(あるいは直近で吸っていた)人が人事に抜擢されてはダメなのです。

 そのため、「原子力規制委員会設置法という法律の中では、『原子力に係る精錬、加工、貯蔵、再処理もしくは廃棄の事業を行う者(原子力事業者)の役員・従業員は、委員長または委員に就任することができない』と定めていますし、政府もわざわざ文書を出して、『就任前直近3年間、原子力事業者およびその役員であった者を除く』とうたっています。
 しかし驚くべきことに、こうした点をいっさい無視して決められようとしているのが今の人事です。


■原子力ムラの人たちが、人事に大抜擢!?

 繰り返しますが、なんと、こうした法律や政府自らが発表した文書をいっさい無視して、原子力ムラの中枢にいる人たちが原子力規制委員会の委員長ならびに委員に抜擢されようとしています。

 以下をご覧ください。(FoEjapan ホームページより抜粋)

*****
×田中俊一氏:【原子力ムラ・不適格】(委員長候補)
(
)日本原子力研究開発機構副理事長、原子力委員長代理、原子力学会会長を歴任。
長年にわたって「原子力ムラ」の中心で活動。「原子力委員会」は国の原子力推進機関。原子力事業者と秘密会合を重ねて原子力を推進するなど公正さに疑惑がもたれている。副理事長であった「(独)日本原子力研究開発機構」は、政府の原発推進、核燃料サイクル推進の研究開発機関。
さらに、田中氏は、原子力損害賠償紛争審査会において、最後まで自主的避難者に対しての賠償方針に反対。「100mSvというのは健康に大きな影響がないということ。このあたりをどう今後住民に、折り合いをつけていただくかということが大変大事」と発言。


×更田豊志氏:【原子力ムラ・不適格】(委員候補)
日本原子力研究開発機構の安全研究センター副センター長。福島第一原発事故後も原発推進を前提とした「原発の継続的改善」を主張。日本原子力研究開発機構は、「原子力ムラ」の当事者。安全規制対象の「もんじゅ」を運営する日本原子力研究開発機構の現役幹部を登用することは、欠格要件に該当する。


×中村佳代子氏:【規制対象事業者・不適格】(委員候補)
中村氏の所属する(公益社団法人)日本アイソトープ協会は医療用放射性廃棄物処理工場を運営し、最終処分場の設置を計画中で、原子力安全規制の対象になる事業所である。


×大島賢三氏:【外務官僚・不適格】(委員候補)
国連大使、JICA副理事長・顧問を歴任した外務官僚。政府から独立して政策を決定し、執行する原子力規制委員会に、そもそも官僚OBは不適格。

*****
 なんだか、あまりにも分かりやすすぎて、逆にビックリしてしまいます。
 日弁連も、この人事は原子力規制委員会設置法に違反する可能性があると声明を発表しているのです。
 ところが、社民党の福島瑞穂議員が国会で、この人事の問題点を挙げたところ、、
「現在、職務に就いている人については、原子力規制委員になる前に辞めるから差し支えない」という趣旨のことを、細野大臣は発言したのだとか。
 ならば極端な話、「東電の元会長、勝俣氏でも(東電を辞めたのだから)委員になれるのではないか」と、この日も福島議員は憤りをあらわにしていました。

 ■原発再稼働し放題に?
 この日、院内集会にかけつけていた社民党の服部良一議員によると、この人事は「今週の木曜日に採決される可能性が高い」とのこと。いったん委員に就任してしまうと、犯罪でも犯さない限り総理大臣でも罷免できません。
 もし、現在名前が挙がっている人たちが委員長ならびに委員に決定すると、現在国民的議論になっている原発の再稼働がどんどん進められ、また「年間の被曝量1ミリシーベルト以上」の地域が避難の対象として含まれるかどうかで正念場となっている「原発事故・子ども被災者支援法についても、うやむやにされてしまう可能性があります。
 決して、私たちに無関係な人事ではないのです。
 しかし実は、国会議員自体も、この人事の問題点についてあまりよく知らない&関心が薄い様子。
 8月から市民団体らが、「市民500人で国会に行こう!」と題して、国会議員をまわってアンケートの協力を求めていたそうですが、すでに永田町は選挙モードで反応はいまひとつのようです。

■とにかくラストスパートで議員に意見を伝えること
 この日は私も、参加者の方といっしょに以下4名の国会議員をたずねましたが、大変残念な反応ばかりでした。少しご紹介しておきたいと思います。

 西村智奈美議員(民主党)http://www.dpj.or.jp/member/203/
 秘書の女性が対応。西村議員自身がこの人事に対してどういう考えを持っているのかは認知していない。アンケートは本人に渡しておくとのこと。

 古本伸一郎議員(民主党)http://www.dpj.or.jp/member/215/
 若い男性の秘書に、「前もってアポも入れずに来るとは非常識だ」とくどくどと叱られる。とりあえずアンケートは議員本人に渡しておくとのこと。

 佐々木 隆博議員(民主党)http://www.dpj.or.jp/member/176/
 ベテランの男性秘書が対応。現在、佐々木氏は農林副大臣を務めているので、政府の立場でできることをやっていこうというスタンス。この人事については関心を持っているのだが、個人的な意見を述べられる立場ではないとのこと。


*****
 「こりゃ、ダメだ……」とガックリしてしまうような反応だったのですが、まだ採決までわずかながら時間が残されているので、最後まで訴え続けるしかないのだろうと思います。
 またFoEJapanのブログには、今回、各国会議員へ行ったアンケートおよびロビー活動の結果が一覧でまとめられているので、こうした対応を見て、次期選挙に投票する議員を決めるということも大事ではないでしょうか。
 IWJでも、市民のロビー活動の様子を中継していました。http://iwj.co.jp/

 本日21日(火)12時~13時も衆議院第二議員会館前にて抗議行動が行われるようなので、参加できそうな方はぜひ足をお運びください。

 とにかく、いっさい国民の声に耳を傾けようとしない政治の在り方を変えなければならない、と強く実感した一日でした。

千葉県の食べもの・飲みもの、給食の安全性  〜放射能は大丈夫?〜


 
福島第一原発の事故で、千葉県にも多くの放射性物質が降りました。生産者も消費者も流通業者も学校給食関係者も、いまだかつて経験したことのない事態と必死で闘ってきた1年数ヶ月。けれど現在も、お子さんをおもちのお母さんたちは、「いま、売られている食品は安全なの?」「給食に使われている食材は?」と考えては、不安をつのらせています。

そこで、千葉県内で食品と放射能の問題について勢力的に動いてこられた8人の方をパネリストとしてお迎えし、本音で語っていただく会を催すことにしました。鴨川自然王国で田植えや稲刈りをしてきた加藤登紀子さんとともに、パネリストの方々にいま知りたいことをうかがっていきましょう。

進行
・加藤登紀子 (歌手・鴨川自然王国理事)
・吉度日央里 (オーガニック・ジャーナリスト、放射能から子どもたちを守る全国
 ネットワーク事務局)

プログラム
1 食品と放射能の基礎知識
  ・古山明夫(古山教育研究所・所長)
2 パネリストのみなさんからの現状報告
3 パネリストへの質疑応答・会場からの声

日時/9月5日(水)
10時〜11時45分(9時半開場)

会場/千葉市生涯学習センター  2Fホール(千葉駅から徒歩8分)

千葉市中央区弁天3丁目7番7号
TEL 043-207-5811

地図

千葉駅からの行き方/東口改札を出て外に出たら左に行き、すぐ左に曲がってガード下をくぐり、右手の階段をのぼって外に。横断歩道を渡り、十円まんじゅうの横のゆるやかな坂をのぼったつきあたり。

定員/280名(要予約) *お子様連れ歓迎。

参加費/無料  

共催
・子どもたちを放射能から守る活動ネットワーク
・放射能に打ち勝つ食事と手当てを全国に広める会
・孫たちを放射能から守る全国ネットワーク(通称じじばばネット)
  千葉県支部 準備会
・南房総サマータイムブルース
・マクロビオティック料理教室たなごころ
・ORYZA(オーガニック系書籍・DVD制作)

【お申し込み】
FAX? 043-483-2555(アトリエそうわーくす)
Mail moon@e-oryza.com(ORYZA)

*件名を「9月5日申し込み」とし、お名前、人数(お子様の年齢と人数も)、ご住所、携帯番号を明記してください。

【パネリスト紹介】

柳沢典子 (やなぎさわのりこ)
「環境とエネルギー・柏の会」世話人。チェルノブイリ事故後、「柏市放射能測定器運営協議会」事務局長、「核燃料輸送を考える市民の会」代表を歴任し、2005年に「食の安全と環境を考える会」を立ち上げる。3.11以降、放射能災害による食の安全と子どもたちの健康を守るための請願4本を議会に提出。

長谷川弘美(はせがわ・ひろみ)
現「ちば市民測定室しらベル」共同代表。「子どもを放射能からまもる会in千葉」代表。1992年より地元でチェルノブイリ救援活動を開始。元「チェルノブイリの子ども達に・千葉の会」代表。前千葉市議会議員(二期)。

富谷亜喜博(とみや・あきひろ)
山武市の農事組合法人「さんぶ野菜ネットワーク」代表。1988年、JA山武有機部会立ち上げに参加。2005年に、同ネットワークを設立。現在、半径3kmほどの地域に、50名の組合員がいる。

吉田篤(よしだ・あつし)
流山市で無農薬野菜と自然食品を扱う「真澄屋」と「真澄農園」を営む。元々EM農法であったが、3.11以降はさらにていねいにまいて栽培。検査機関に出し、多くの応援者に支えられながら農業を続ける。

大野登(おおの・のぼる)
千倉町の「スズ市水産」専務取締役。3.11以降、第三者機関にて放射性物質を検査。ベクレルフリーのイタリア料理店「エリオ ロカンダ イタリアーナ」(千代田区麹町)に、不検出の魚介を卸している。

戎谷徹也(えびすだに・てつや)
「大地を守る会」事業戦略部・放射能対策特命担当。共著『地球大学講義録?3.11後のソーシャルデザイン』(日本経済新聞出版社)、『放射能に克つ農の営み』(コモンズ)、他。

大橋崇(おおはし・たかし)
「自然と調和した暮らし」を提案する「ナチュラル・ハーモニー」(東京都世田谷区)
の個人宅配部門「ハーモニック・トラスト」の責任者。八街市在住。0歳児と2歳児の父。

2012/08/20

10月14日 第27回保団連医療研究集会 市民公開シンポジウム「放射線被曝から子どもたちの健康を守るために」

「千代田区子どもを守る会」よりご案内をいただきましたので、掲載させて頂きます。


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