2012/07/05

関西に避難された方達による手記が出版されました。

関西へ避難した方々の手記が出版されました。
ぜひ、まわりの方達にこの声を届けてください。
以下、関東から京都に避難されて、この手記をまとめられた東日本原発事故体験者ユニット」代表の中村さんからの案内です。


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内部被ばくから子どもを守る会 関西疎開移住ネットワーク 中村です。


7月5日の京都新聞朝刊で、おもに京都府に自主避難した10名の手記(福島、東京、宮城、千葉)が記事になりました。
以下は、この手記に寄せた東日本原発事故体験者の思いと、出版の目的です。

①がれきの広域処理への懸念を伝えることを第一義に、
②再稼動反対、子どもたちへ安全で健康な未来を
避難により分断された家族の意識をもう一度ひとつにするために、西から東の家族に送ったラブレター
④原発事故への関心を西でも広げて、東日本全体の子どもたちの保養疎開を支援しようと思ってくれる方たちを増やしていくこと。
⑤西でも必要な内部被ばく対策について、地元の方たちに気付いてもらうこと。
⑥福島のみなならず、東日本全体、首都圏の汚染実態を知ってもらうこと

ぜひとも、皆様の周囲の方たちに気づいていただくために、避難移住者たちの声を届けてください。
よろしくお願いいたします。

京都でメンバーがお話会をしたり、手記を届けることにより、難しい話よりも、関心を持っていただいたり、
何かをしようと、動いてくださる方たちが、増えてきたという印象を持っております。
心を動かさないと行動は変わらない、やはり当事者のことばが強いのだと思います。
小さい子どもを持つ同じ親の立場からのことばは、同じ立場の方たちを動かします。

なお、講演会などでまとめて20冊以上購入、販売などの折には、8掛で卸します。
2割は、皆様の活動の持ち出しのいくばくかの補てんになれば、とカンパに回させていただきます。
手記の売り上げは、移住相談会の補てんや、避難者の会の運営に使わせていただきます。


京都新聞記事
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20120704000134

原発事故の苦しみ知って 京の避難者ら体験記を発行


原発事故を受け京都府などに避難した人の手記を製作した「東日本原発事故体験者ユニット」の中村さん(京都市中京区・京都新聞社)
福島第1原発事故を受け、京都府などに避難してきた人たちが、体験記「避難移住者たちの手記」を発行した。福島や東京などから自主避難してきた10人が執筆し、家族離散のつらさや、放射能汚染に対する周囲とのギャップに苦しんだ経験がつづられている。

 府内を含む関西の避難者でつくる「東日本原発事故体験者ユニット」が製作した。

 仙台市から子ども2人と京都へ避難した女性は、屋外ではマスクを付けるなど内部被ばくを防ぐ努力をしたが、子どもの尿から放射性セシウムが検出され、避難を決めた経緯を書いた。「同じ苦しみを他の人に味わってほしくない」と訴える。

 夫を福島県郡山市に残し、娘とともに大阪に避難した女性は「便利に暮らすことは家族と暮らすことより大切ですか」と呼び掛け、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に反対した。

 低線量被ばくについて夫や親族、学校から「気にしすぎ」とあしらわれた経験や、避難の是非をめぐって夫婦間に亀裂が入ったケースも記されており、放射能汚染が人間関係にも影を落としている現実を伝えている。

 同ユニット代表の中村純さん(41)=左京区=は「関東からの避難者には公的支援がほとんどなく、周囲の理解も少ない。原発再稼働が現実化する中、気持ちを伝えたかった」と話している。

 A5判38ページ。300円(送料別)。申し込みは「内部被曝(ひばく)から子どもを守る会関西疎開移住(希望)者ネットワーク」のホームページで。

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