2025/04/02

【報道リンクまとめ】4月1日(火)・2日(水)

【4月1日(火)】


【4月2日(水)】

除染土審査の役職新設 環境省、再生利用事業者を監督 福島民友
https://www.minyu-net.com/news/detail/2025040208483834859

原子力災害指針改正を決定 屋内退避報告書受け規制委  東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/395857?rct=national

2025/04/01

【イベント報告】3/20 ハミガキするように社会のことを考えよう! おしどりマコさんが 今伝えたい 原発事故のこと、福島のこと

3/20 子ども全国ネット14周年企画『ハミガキするように社会のことを考えよう! おしどりマコさんが 今伝えたい 原発事故のこと、福島のこと』を開催しました。

吉本興業の芸人でありながら、福島第一原発事故以来、原発事故について発信し、その後も、夫婦漫才の舞台に上がりながら、東電の記者会見に14年間参加し、報道されない原発事故と東電、それらを取り巻くマスメディアの現実を発信し続けてきたおしどりマコさんにオンラインで講演をしていただきました。

今回は、開催直前に、急遽マコさんを追いかけた映画の上映をプレイベントとして追加しました。

「知りたがりのおせっかい 〜おしどりマコ・ケンの14年〜」と題されたこの映画の監督は、武蔵大学4年の野田茜里さん。卒業制作であり、2025年「江古田映画祭」上映作品であった秀逸な作品でした。

マコさんへのインタビューで明かされる、東電記者会見に通うことになったきっかけや通い続ける原動力。

誤認、間違い、勘違い連発でさまざまな事故を起こす「東電クオリティ」。ある事故がなぜ起こったかが、スタイリッシュな形でイラスト説明され、なんともわかりやすいのです。。

「メディアのトップが首相とご飯を食べる」と聞いて、暴れ出すドイツの学生たちの話も、マコさんの口から出ました。ドイツでは、記者会見場で出されるコーヒーにも口をつけない、と。

福島のことだけではない、日本のメディアの根本体質を深くえぐる、が、やたらとおもろしろい映画でした。

そして上映後すぐに始まったマコさんの講演、背筋が寒くなりつつお腹をかかえるような話が繰り広げられました。

汚染水を人がかぶるような重大な事故の数々……。原子力規制庁が東京電力を評価する資料には、「安全に作業を実施するための手順を定めたガイドが存在しているにもかかわらず、ガイドに一切從うことなくやっていた」と記載。

「これ見ただけでも、東京電力、ひどいな。原子力規制庁、怒ってるな」と感じたというマコさんをあきれさせたのは、昨年7月の検討会での東京電力の副社長の言葉。「人間は必ずミスを起こすものです」。

マコさんは、「規制庁が東京電力を規制できていない、っていうことですよね」とストレートに聞いたそう。

特にみんなの印象に残ったのは、福島県の農民連の方々が土の表面の放射能測定を政府に要求するシーン。農業従事者の被ばくに対して対策をとってくれるのはどこなのか、この十年間、厚労省、文科省、環境省、経産省、内閣府、復興庁、といろんなところに農家の被ばく対策の話をしているけれど、どこも「自分の管轄じゃない」と答え、現在は農水省に交渉しているそうです。

「なんで地べたを測んないんだ」「空間線量じゃないんだよ。ベクレルで測ってくれ」

年に2回、農家の方々は東京に出てきて交渉をしているのに、この情報が世の中に出ない。きっと出さない力があるのだろうと思ってきたとマコさんは言います。そしてその後、電通が報道を誘導してきた事実を、情報公開請求で開示された資料で示していただきました。

「原発事故は過去のことにどんどんなっているけれど、現在進行形で、まだまだいろんな事故が相次いでいて、まだずっと残っている、という状況です」。マコさんのこの言葉を重く受け止めなければならない、と強く思わされた会でした。

【アーカイブ動画視聴申込みを今月中に受付開始予定です】


〈イベント概要〉

日時 2025年3月20日(日) 

15:10〜16:10   おしどりマコさん講演

16:10〜16:20  休憩

16:20〜16:45  質疑応答

17:00~18:00  オンライン懇親会


プレイベント(オンライン上映会)

◎1回目上映:3月19日(水)20:00〜20:45頃

◎2回目上映:3月20日(木・祝)14:00〜14:45頃