2014/08/17

放射線の測定学ぶ 教職員140人研修/宮城


 美里町の教職員研修が6日、町南郷庁舎で開かれた。東北大大学院工学研究科の石井慶造教授が「放射線入門~基礎」と題して講演したほか、教員が簡易放射性セシウム測定ユニットと呼ばれる高感度の検出器を使って実験。放射線への理解を深めた。
 講演は文部科学省の「科学的な理解をすすめる放射線教育セミナー」を活用して実施。小中学校と幼稚園の教諭約140人が出席した。
 石井教授は、放射線、放射能についての説明や、検出機器などの紹介を行い、その後、測定実験を行った。
 測定ユニットは、セシウムとヨウ素の化合物結晶(CsI)を使った検出器とコンピューターで構成され、検出器に乗せた土壌などの試料に含まれる放射性物質の名称や数値が表示される。
 9セットが用意され、教員らは数グループに分かれて原発事故で汚染された当時の福島県の土をはじめ、研修前に採取した美里町の土などを測定。汚染された土はセシウム137の数値が飛び抜けて高く表示され、教員らを驚かせた。
 石井教授は「原発事故によって国は帰還困難な地域があるというが、新たな技術開発をするなどして、5年後には住民が戻り、生活もできるように努力すべきだ」と強調した。
 40代の小学校の男性教諭は「放射性物質の数値を目にすることができ、いい経験をした。子どもたちや食品などに与える影響について、もっと聞きたかった」と話していた。


2014年08月16日土曜日
河北新報

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教職員や幼稚園教諭、保育士、栄養士、養護教諭など、少なくても原発事故の影響で放射線値の増加ある地域では、放射線やその影響について、学んでもらうことは必須だと思います。3年経っても被ばくの危険性は変わりません。不要な被ばくをさせないよう、リスクを避けるよう、正しく学んで欲しいと切に願います。

文科省が進めるとなると、「放射線は安全」という内容に終始するのではないかという懸念があって、その内容が気になりますが、どうやったら正しくリスク回避し、よけいな被ばくを予防できるのか、私たちが求める内容について、働きかける一方、市民レベルで開催する際に参加を呼びかけるなど、あきらめずにやっていくしかないのだと、あらためて思います。

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