2016/01/14

南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟支援の会より


南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟支援の会より
http://minamisouma.blogspot.jp/


一昨日(1/13)に行われた「南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟」第2回期日には、たくさんの人たちにお集まりいただき、本当にありがとうございました。

以下長い報告ですが、どうぞ最後までお読みください。

12時から行われた経産省前の抗議行動および地裁前アピールでは、22名の原告および支援者が終結し、「20ミリ撤回!」「1ミリ守れ!」「暮らしを返せ!」「子どもを守れ!」の声がこだましました。

14時からの口頭弁論では、以下のようなやりとりがありました。

・被告側は、本件の「処分性」(、「行政庁の処分その他公権力の行使」)はないと主張する書面を提出。

特定避難勧奨地点の打ち切りは、「情報提供に過ぎない」

・原告側弁護団からは:
- 特定避難勧奨地点の指定および解除の処分性はある
- 特定避難勧奨地点の解除によって、原告(南相馬の人たち)はさまざまな実害をうけている。
- 特定避難勧奨地点の指定も解除も法律に基づくもの

・さまざまな立場にいる原告の状況を理解するために、原告による意見陳述を継続してほしい.
・国が住民の意見をきかずに避難勧奨地点を解除したのが問題の元凶。
・福田弁護士:「住民の意見をきかないという同じ轍を、裁判所がふまないでほしい。原告団の小澤さんからの発言を許してほしい」

※弁護団からの提出書類は以下からご覧ください。
http://minamisouma.blogspot.jp/p/blog-page_89.html
・原告団の小澤さんからの発言:
- 808人の原告が、代わるがわる過酷な放射能環境下での生活実態を訴える機会を奪わないでほしい。
- たまりかねて起こした裁判.
- 福島県にだけ年20ミリシーベルトという追加被ばく基準を適用されている
- 先週測定の通学路の土壌は、放射線管理区域基準の100倍以上(1平方メートル当たり407万ベクレル)
- ここで子どもたちを育て続けていいのか。
- 原告は年20ミリの被ばく以外にも地域の汚染について訴えたいことが山ほどある。
- いまも住民は被ばくを強いられている。そうした実状をぜひ知ってほしい。現場にきてほしい。

裁判長の発言:
- 裁判所はこの裁判をとても重要だと思っている。
- 原告のおかれている状況を理解しないうちに判断を下すことはない。
- 裁判には段階というものがあることを理解してほしい。
原告がおかれている状況について、その概要については最初のときにのべてもらった。
今後、論点の中で陳述してもらう局面は必ずでてくる。
- 信頼関係を築いていきたい。

※裁判長がここまで言うことは、異例のことらしいです。

しかし、傍聴席から多くの野次が飛びました。

(この間、裁判所の外でも多数のみなさまが、アピール行動をされていました。お疲れ様でした。)

報告集会においては、弁護団、原告からの報告に加え、ちくりん舎の青木さん、たまあじさいの中西さんによる、蕨平の放射性ごみの「再資源化」施設の問題点による特別報告をいただきました。これはこれでとっても重要ですので、以下に報告PDFをアップしました。(24枚目のスライドは衝撃的です)
https://dl.dropboxusercontent.com/u/23151586/160113_warabidaira.pdf

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