2015年4月16日 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150416/k10010049971000.html
福島県内の公立小学校で、原発事故の前に行っていた屋外活動などを含むカリキュラムの一部について、今も実施するのが難しいと考えている学校が25%に上ることが福島大学などのグループの調査で分かりました。
この調査は、福島大学や県内の教育関係者で作る団体が去年11月からことし1月にかけて行ったもので、福島県内の公立の小中学校、696校のうち465校から回答を得ました。
このうち小学校では、震災前のカリキュラムが実施できているかという質問に対して、▽75%が「通常どおりできている」と回答した一方で、▽「一部で難しい」と答えた学校が25%、4校に1校に上りました。具体的には、遠足や自然との触れ合い体験といった屋外活動ができない、学校で栽培した農作物を食べたりすることができないなどの回答が目立ったということです。
中学校では、震災前のカリキュラムの実施が難しいと回答した学校は7%で、小学校のほうが割合が高くなっていました。
グループでは、放射線への不安を抱える保護者の意向を考え、学校側が屋外での活動などを制限せざるをえない事情があるとみています。調査を行った福島大学の松下行則教授は「放射線の影響は今も非常に色こく、学校は保護者の心配の声を無視するわけにはいかない。社会がどのように原発事故を受け止めて、教育現場を立ち直らせていくか考えることが重要だ」と話しています。
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