2015/04/26

東京/高い放射線量測定の公園、3日ぶりに封鎖を解除

(豊島区の「放射線の影響で、わずかでも発がんリスクが高くなるのは、放射線量が100ミリシーベルト以上」「今回の毎時480マイクロシーベル…100ミリシーベルトになるためには、公園の中の放射線量が最も高い場所に、200時間強、つまり1日1時間として週4日、1年間じっとして動かずにいる、という計算に」という説明についてはどうでしょうか。被ばくについて不安になっている保護者への説明のつもりであれば、もう少しちがう説明になるのではないかと思います。子どもはしばし、じっと座って遊んでいたりします。気になるのは、部分的な被ばくです。もちろん、すぐに急性症状が出るわけではないでしょうが、みんな晩発性の影響を懸念しているのだと思います。子ども全国ネット)

高い放射線量測定の公園、3日ぶりに封鎖を解除
2015年4月26日 13時34分 TBSニュース 
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2478086.html

高い放射線が測定された東京・豊島区の公園について、区は26日午後、3日ぶりに封鎖を解除しました。

封鎖が解除されたのは「池袋本町電車の見える公園」です。この公園では、1時間あたり500マイクロシーベルトの高い放射線量が測定されたため、24日から封鎖されていました。

豊島区が24日放射性物質を含むとみられる土のかたまりを取り除いたところ、放射線が基準値以下に下がり、土壌への汚染なども確認されなかったことから、区は26日午後1時、公園の封鎖を解除しました。


















公園の安全を確認 26日に立入禁止措置解除へ 
2015年4月25日 18時47分 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150425/k10010060921000.html

公園の安全を確認 26日に立入禁止措置解除へ

高い放射線量が検出されたため立ち入り禁止になっていた東京・豊島区の公園について、区は25日に放射線を出していた塊を採取したあとの園内の放射線量を測定した結果、安全が確認されたとして、26日に立ち入り禁止の措置を解除することを決めました。

豊島区にある「池袋本町電車の見える公園」では、子ども向けの遊具のそばの地表から1時間当たり最大で480マイクロシーベルトという高い放射線量が検出されたため、区は公園への立ち入りを禁止するとともに、24日に放射線を出していた塊を採取しました。


区は25日に園内の放射線量を測定した結果、最も高い値を示していた場所で、1時間当たり最大で0.04マイクロシーベルトから0.06マイクロシーベルトまで大きく下がったほか、ほかの地点についても通常の値に収まっていたということです。このため区は安全が確認されたとして、公園の立ち入り禁止の措置を26日午後1時に解除し、併せて区民向けの説明会を園内で開催することを決めました。


近所に住む40代の女性は「不安は完全には消えないけど、心配していたので、とりあえずよかったです」と話していました。
















◎以下、豊島区HPより◎


池袋本町電車の見える公園の安全が確認されました
(速報)(4月25日発表)
http://www.city.toshima.lg.jp/012/kuse/koho/1504251635.html

区民の皆様には、「池袋本町電車の見える公園」(池袋本町4-41)での高放射線量検出に関し、大変ご心配をおかけしており、誠に申し訳ありません。
本日25日、区及び区が依頼した専門機関の公益社団法人日本アイソトープ協会とで、公園内の放射線調査を実施しました。
調査の結果、園内の放射線量は通常の数値内にあり、また土壌への汚染も確認されなかったことから、午後3時15分、第11回危機管理対策本部会議において、本部長である区長が同公園の安全を宣言しました。

なお、公園の封鎖については、混乱防止のため本日は解除せず、明日午後1時より、地域の方々に安全性を確認いただいた上で、解除することとしました。
今後の対応策等については、順次お知らせいたします。


【調査結果の概要】

 空間放射線量率
23日に高放射線量が測定された地表周辺(バリケード内)を1メートルメッシュで測定したところ、いずれの地点の計測値も毎時0.04~0.06マイクロシーベルトで平常数値内でした
 汚染調査
同じエリア内の地表面を悉皆的に計測したところ、汚染を示す異常値は検出されませんでした


【日本アイソトープ協会による見解】
線源である放射性物質は、昨日の試掘の際に掘削・搬出した土壌内にとどまり、すでに除却されたものと考えられます
除却後、放射線量が平常値に戻り、汚染調査でも異常が検知されないことから土壌中に放射性物質が漏れ出していることはありません
放射性物質は密閉された状態で除却されたものと考えられ、除却後の公園については、すでに安全な状態にあると言えます

お問い合わせ
総務部危機管理担当課長




区立「池袋本町電車の見える公園」での放射線量検出にかかる健康への影響について(改訂版) (4月25日発表)
http://www.city.toshima.lg.jp/219/1504241713.html

【安全宣言について】
Q 本日、区が「池袋本町電車の見える公園安全宣言」を出しました。これは、どういうことでしょうか?

A 4月23日に、この公園の遊具の周辺の土壌表面を測定したところ、地表面で毎時480マイクロシーベルトでした。
24日には、線量の高い箇所の調査を行ったうえでその部分を除去したところ、除去後の線量は極めて低くなりました。そのため、除去部分に放射性物質が含まれていたと考えられました。
念のため、本日公園内を細かく区切って線量測定を行った結果、園内では高い値は見られませんでしたので、本日15時15分に「池袋本町電車の見える公園」の安全宣言を出しました。


【公園で見つかった放射性物質について】
Q1 除去された放射性物質は何でしょうか?

A1 ラジウムでした。ラジウムは、以前は、工業用や医療用に使用されていましたが、どのような経緯で、園内の土壌中に入っていたのかはわかりません。
除去部分の放射線を調べたところ、アルファ線は全く出ておりませんので、このラジウムは密封状態のままであったことがわかりました。つまり、除去したラジウムは、密封された状態であり、放射線(ガンマ線)を出してはいたものの、ラジウムそのものは外に漏れてはいなかった(周囲への放射能汚染はなかった)、ということです。


Q2 放射性物質・放射能・放射線って何が違うのでしょうか?

A2 電球にたとえてみましょう。
放射性物質は「電球(光を出すもの)」、放射線は「光(出るもの)」にたとえられます。また、「電力(光を出す力)」は「放射能(放射線を出す力)」に当たります。


Q3 公園内のラジウムはどんな状態だったのですか?

A3 密封されていました。密封状態のラジウムからは、放射線(ガンマ線)が出ていましたので、「ガンマ線による外部被ばく」の状態と言えます。(ガンマ線の線量は、地表面で毎時480マイクロシーベルトでしたが、線量が高い範囲が狭いために、公園利用者の方について人体に影響はないと考えられます。)
また、周囲へはラジウムは漏れていません。つまり、周囲の土への放射性物質の汚染はありません。したがって、公園の利用者の方に対して、漏れたラジウムが体内に入ることはありませんし、体内に蓄積することもありません(内部被ばくはありませんでした)。公園で遊んだ場合に、手や衣服に放射性物質が付着することもありません。
なお、ラジウムを除去した後は、園内にラジウムがなくなったことを確認しましたので、公園の安全は確保されています。


【健康への影響について】 
Q1 毎時480マイクロシーベルトという数値について、どのように考えればよいでしょうか?

A1 シーベルトという単位は、人が受ける放射線量を表す単位です。
放射線の影響で、わずかでも発がんリスクが高くなるのは、放射線量が100ミリシーベルト以上の場合です。

今回の毎時480マイクロシーベルトという値について考えてみましょう。
100ミリシーベルトになるためには、公園の中の放射線量が最も高い場所に、200時間強、つまり1日1時間として週4日、1年間じっとして動かずにいる、という計算になります。

高い線量が検出されたのは、1か所のみで非常に狭い区域です。(毎時480マイクロシーベルトが検出されたのは二つのすべり台が組み合わさった遊具がある地表部分です。そこから数m離れた滑り台の先端では毎時0.07マイクロシーベルトに下がります。また、地表0cmでは毎時480マイクロシーベルトですが、地上1mでは毎時5~6マイクロシーベルトになります。)

周辺の線量は通常の低い値ですので、公園を利用していても、園内を自由に動き回っていれば、リスクは低いことがわかります。
加えて、吐き気などの「急性影響」が出るような数値では全くありませんから、健康上のリスクは低い、ということになります。

単位について
1,000マイクロシーベルト = 1ミリシーベルト
1,000ミリシーベルト   = 1シーベルト


Q2 専門機関の見解はどうでしょうか?
A2 除去前の公園利用について、専門機関の見解を伺いましたところ、下記の通りでした。区としては、この見解を受けて、健康への影響はないと考えております。

【原子力規制庁】
「線量が高い範囲は狭く、長い時間立ち止まるような場所ではないため、普通に遊んでいる場合であれば、人体に影響はない。」

【国立研究開発法人 放射線医学総合研究所】
「線量が高い場所が限局しているため、公園内で通常子どもが遊ぶ動作の中では、影響を心配する必要はないと考えられます。」

【健康相談について】
Q1 健康への影響はない、ということですが、詳しく相談したい場合の窓口はありますか?

A1 引き続き、池袋保健所健康推進課の相談窓口をご利用ください。
健康相談窓口  池袋保健所健康推進課 保健指導担当
電話 03-3987-4174
開設時間  8:30~17:15(平日)
(4月26日(日)は、8:30~19:00です。)


Q2 公園をよく利用している周辺の住民に対して、説明会等はありますか?
A2 「池袋本町電車の見える公園」の周囲にお住いの方に向けて、説明会や放射線の専門家による個別相談会を予定しておりますのでご参加ください。詳しくは、区ホームページでご案内いたします。

お問い合わせ先
池袋保健所健康推進課
保健指導担当
03-3987-4174


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