2012/02/24

食品中の放射性セシウム 新基準値が決定へ…

食品中セシウム 厳格基準を正式決定

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 食品中の放射性セシウムの新基準値を話し合う厚生労働省の薬事・食品衛生審議会が二十四日開かれ、魚や野菜など「一般食品」の一キログラム当たり 一〇〇ベクレルなど、現行の暫定規制値から四分の一~二十分の一に大幅に厳格化する内容が正式に決まった。コメや牛肉、加工食品など一部を除き四月一日か ら適用する。

 新基準値は一般食品のほか、「牛乳」と、粉ミルクや市販のベビーフードなど新設する「乳児用食品」が一キログラム当たり五〇ベクレル、「飲料水」が同一〇ベクレル。

 暫定規制値は「野菜類」「穀類」「肉・卵・魚・その他」が同五〇〇ベクレル、「牛乳・乳製品」「飲料水」が同二〇〇ベクレル。

 厚労省は、市場や消費者の混乱を避けるため一部食品に経過措置を設けた。コメは、二〇一一年産は暫定値とし、一二年産の収穫・流通が始まる時期に合わせて十月一日から新基準値とする。牛肉も冷凍保存されているものがあるため、十月一日から適用する。

 加工食品は三月三十一日までに製造、加工、輸入されたものは賞味期限まで現行の暫定規制値を適用。四月一日以降に製造、加工、輸入されたものは新基準値とする。

 茶や乾物などの基準値適用のルールも決めた。茶は原材料の状態では基準値の適用対象とせず、茶葉をお湯に入れた状態でセシウムの濃度を検査し、飲料水の基準値を適用する。乾燥シイタケなどは、原材料と、水戻しした状態の両方で調べ、一般食品として扱う。

 審議会では、厚労省が、子どもへの内部被ばくの健康影響を特に配慮した点や、新基準値の算出根拠をあらためて説明。昨年十~十二月に各自治体などが行った検査で、新基準値を超えた食品は福島県で9・25%、福島県以外では1・13%だったことも報告した。

 新基準値をめぐっては、厚労省の諮問を受けた文部科学省の放射線審議会が二月十六日、了承する答申を出したが、乳児用食品などについて「厳しすぎる」と異例の注文も付けていた。

2 件のコメント:

  1. 自然大好き2012/02/24 22:36

    セシウムだけの計測でいいのでしょうか?アルファ線のプルトニウム、ガンマ線のストロンチウムは無視していいのでしょうか?

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  2. 本基準が暫定基準より厳しくなる、ということは論理的ではありません。なぜ、それに文句をつけないのでしょうか?本当の基準より緩い基準で放射性物質を食べさせられていたのですから、暴動を起こしてもいいんじゃないですか?もう少し、よく考えてから行動してください。

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