2016/07/29

放射性物質濃度 政府基準を規制委田中氏批判

(飯舘村の教職員がこのようなひどい内容の研修を受けたということにがく然とします。諸外国の食品基準は、かつて日本がそうであったように、他国で放射能汚染が起こり、その影響を受けた食品が輸入される場合にかけられる基準です。よく考えればわかるように、自国で汚染が起こり、日常的に摂取する可能性がある場合とでは、基準が異なるのは当然です。日本の基準は、各年齢層の摂取量と公衆の年間の追加被ばく限度1ミリシーベルトとを換算して決められました。外部被ばくを考慮していないなどの不備はありますが、それでも「思いつき」で決められた数値ではありません。田中氏がどれほどいい加減な見解しか持ち合わせていないかということがよくわかります。 子ども全国ネット)



2016年07月29日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160729_63061.html 


原子力規制委員会の田中俊一委員長は28日、福島市で講演し、放射性セシウム濃度で1キログラム当たり100ベクレルの日本の食品基準値(飲料水や乳製品を除く)について「外国人に笑われるような変な基準だ」と自身の見解を改めて示した。


田中氏は食品にはカリウム40など他の放射性物質が自然に含まれているとして「(原発事故で発生した)セシウムだけを怖がる必要はない」と強調。「国際的には1000ベクレルが基準」と説明した。

日本の基準策定に関しては「(策定した)2011年12月当時の厚労相の思い付き。根拠はなく、政治的判断で決められた」などと批判した。

講演は、東京電力福島第1原発事故で全村避難する福島県飯舘村の教職員研修会で行われた。田中氏は「飯舘村は世界から注目されている。(復興に向けて)新たな村をつくってほしい」とエールを送った。

講演する田中氏

0 件のコメント:

コメントを投稿