2014/09/09

放射性プルーム、2度にわたり広く拡散~新データで裏付け(OurPlanetTVより)

先日の毎日新聞で報じられた事故直後の3月15〜16日、20〜21日に東北〜北関東へ広がった放射性プルームの観測データを、OurPlanetTVでは、数値を色分けした上でマッピングし、その時点の降雨情報と共に報じています。

初期被ばくの重要な根拠になるものだと思います。まだ測定されていない地点についても、なるべく早く測定して公表してほしいと思います。

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東京電力福島第一原発事故で放出された放射性プルーム(放射性雲)をめぐり、2度にわたって関東・東北地方に広く拡散していった様子が、各地に設置されていた大気汚染の測定局で採取した試料を解析した結果、改めて確認された。放射性プルームがどの時間、どのように移動したのか、詳細が分かった。
 
今回のデータは、大気汚染の状況を計測するために、全国の都道府県が設置している大気汚染監視システムのうち、福島県をはじめ、宮城県、岩手県、茨城県、千葉県など9都県の91地点にある測定局の測定用ろ紙に付着していた試料を解析したもの。事故直後の2011年3月12から23日にかけて大気中に拡散していた、セシウム137と134の1時間ごとの濃度を調べた。
 
その結果、3月16日午前中、茨城県南東部沿岸地域と千葉県北東部沿岸地域で、北寄りの風が吹いていた午前中 の数時間、セシウム137の濃度が上昇していたこと。また、3月20日の12時頃に、茨城県の鹿島灘から東寄りの風により放射性物質が沿岸地域に運ばれ、その後、関東中部から埼玉県北西部に運ばれ、夜には山麓地帯に滞留していたことなど、これまでほとんど報告されていなかった事象が分かった。同報告書では、日にち別に、以下のような解析している。


マップおよび続きはOurPlanetTVサイトにてご覧ください。http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1829























こうして浮かび上がる初期被ばくは、現在の空間線量や土壌汚染の度合いとはまたちがったグラデーションをもっている気がします。その時、子どもたちがどこにいて何をしていたのか、外だったのか、室内だったのか、登校時間だったのか、散歩していたのか…家族と水くみに出ていたという話も福島では聞きました。

あらためて、子どもたちの行動記録をつけておく必要を感じます。いえ、もう3年半もたって憶えていない、という方もいらっしゃると思いますが、将来、子どもたちの体調に変化があった際、その記録が助けになることもあると言います。5年後、10年後にはもっと忘れてしまいます。

行動記録と照合して、思いのほか、被ばくが懸念される場合、暗澹たる気持ちになるかもしれません。過去を変えることはできませんが、子どもたちのために、今からできることをしていけたらと思います。健診や被ばく検査(尿検査など)も視野に入れて、検討してみる、というふうにしながら、前を向いて、できることをしていきたいと思います。



いつも、放射能や被ばくについての市民メディアとしての情報発信をしてくれている、OurPlanetTVでは、こうした報道についてのカンパも呼びかけています。
  ↓
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1523

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