2014/09/04

ストロンチウム汚染の新事実/月刊誌「食品と暮らしの安全」2014年9月号No305より

「日本のストロンチウム90汚染」(3ページ)の地名・数値

«日本の文部科学省による調査»
土壌中のストロンチウム90汚染(ベクレル/㎏に換算)


福島県30㎞圏内72
福島県30㎞圏内88
福島県相馬市37
福島県福島市 1.1
福島県郡山市 2.9
福島県本宮市 2.3
福島県伊達市 1.8
福島県白河市 0.7
岩手県一関市 1.3
宮城県石巻市 0.6
茨城県小美玉市 0.8
栃木県佐野市 1.1
群馬県吾妻郡高山村 1.0
埼玉県秩父市 0.4
千葉県印西市 0.3
山梨県北都留郡丹波山村 0.4

【出典】文部科学省による、 ①ガンマ線放出核種の分析結果、及び②ストロンチウム89、90 の分析結果(第2 次分布状況調査)について

«アメリカ合衆国エネルギー省による調査»
土壌中のストロンチウム90汚染(10.5ベクレル/㎏以上)


福島県 会津美里町 福島県立大沼高等学校付近12.84
山形県 南陽市 南陽市立宮内中学校付近15.20
宮城県 大崎市 鳴子警察署付近20.56
茨城県 八千代町 八千代中央幼稚園付近13.50
栃木県 栃木市 栃木市立合戦場小学校付近18.10
栃木県 大田原市 大田原市立佐良土小学校北東6km 亀久公民館付近11.49
栃木県 大田原市 大田原市立若草中学校付近32.44
栃木県 那須塩原市 西那須野塩原IC付近/th>30.49
栃木県 那須町 那須町立芦野小学校付近12.34
群馬県 伊勢崎市 伊勢崎市立あずま小学校付近34.68
群馬県 前橋市 前橋城南病院付近 前橋市立桂萱東小学校付近13.50
千葉県 成田市 成田国際空港付近 成田市立川上小学校付近18.60
千葉県 香取市 香取市立神南小学校付近11.30
神奈川県 横須賀市泊町 米国海軍横須賀基地内15.83
神奈川県 平塚市 平塚市立土沢中学校付近10.62
※平成21年度に日本の土壌から検出されたSr90の最大値が10.5 ベクレル/㎏

〔参考値〕
福島県 飯館村1.74
福島県 浪江町6.22
福島県 いわき市8.79
福島県 福島市0.31
福島県 二本松市0.26
福島県 郡山市0.49
福島県 須賀川市3.56
福島県 会津若松市1.53
(ベクレル/㎏)

【出典】US DOE/NNSA RESPONSE TO 2011 FUKUSHIMA INCIDENT- DATA AND DOCUMENTATION
「アメリカ合衆国エネルギー省 国家核安全保障局 2011年福島事故のデータおよび文書に対する対応」
川根 眞也編集資料(2011.3.28~4.24)より 
http://tabemono.info/report/former/genpatu8.html
他、下記のような記事もあります。

●木材が放射能の汚染源

危険なストロンチウム90が木材を汚染していると、ウクライナから衝撃のデータが届きました。北部国境に近いビグニ村で、窯の灰を検査すると、1㎏当たり、セシウム137が4,050ベクレル、ストロンチウム90が4,200ベクレルだったのです。…略…現地専門家も予想しない汚染源が見かったのです。

日本も、今から対策を立てる必要があります。「ストロンチウム汚染は少ない」と、日本政府や専門家は言いますが、米国エネルギー省が調べたデータでは、北関東にも、ウクライナ汚染地域並みの汚染が点在していていました。


●日本で、高濃度の放射性廃棄物を焼却

「そんな馬鹿な!」と、環境ジャーナリストの青木泰がレポートするのは、日本の高濃度の放射性廃棄物の処理方法です。

ウクライナの子どもたちを「痛み」などの自覚症状が襲い、健康でない子どもたちが多い原因は、食品に加え、薪を燃やした排気や、その灰を、畑に撒いている影響も考えられることになりました。

では、日本で、放射性汚染物を燃やすことに規制は?実は、日本はウクライナ以上に心配しなければならない状況が進んでいるのです。

環境省は、市町村の清掃工場や環境省が作る焼却炉には、バグフィルターが付設されているため「放射性物質は99.99%除去できる」と発表してきました。ところが、実証実験データから計算した専門家の報告では、「排気中の放射性物質は80%しか捕獲できていない」つまり大気中に20%以上放出されていたのです。

3.11以前は、100 ベクレル以上で、放射性物質として取り扱い、ドラム缶に封入し、数百年に渡って保管管理しなければならなかったものを、今は、8,000 ベクレル以下ならば、市町村の清掃工場などで、焼却処理したり、埋め立て処分してよいとされているのです。

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