2016/05/14

【報道まとめ】給食のタケノコから基準超の放射性物質 宇都宮/栃木

(続報があれば、下に追加しています。今回は、各校月に一度ずつの教育委員会による食材測定で基準超えが出たためにニュースにも取りあげられました。しかし、多くの学校、自治体や教育委員会では測定を行っていません。行なったとしても給食一食分を混ぜて測定していると、基準値超えにはならず、多くの場合はそのまま対応されません。タケノコは、徐々に下がってきたとはいえ、比較的測定値の高いまま推移していますし、年々出荷制限の解除もされており、産地がわからないまま安心して食べて良い状況にはないと考えられます。自治体によっては、園・学校の給食でタケノコへの対応を継続しているところや、栄養士が対応しているケースもあり、また、今回のニュースを受けて、使用を見合わせている自治体の情報も入っています。本来、国の対応があって当然なのですが、まず、目の前の園・学校・自治体へそれぞれの保護者や市民が声を届けることで、対応を引き出し、引き続き食材への注意や測定が必要な状況であることを要望していきましょう。 子ども全国ネット)


2016年5月11日  NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160511/k10010517351000.html

10日、宇都宮市の小学校で出された給食の食材のタケノコから国の基準を超える放射性物質が検出されたことが分かりました。タケノコは原発事故以降、出荷が制限されている地域のものが入っていた疑いがあり、県などは詳しいいきさつを調べています。













宇都宮市や栃木県によりますと、10日、宇都宮市の小学校1校で、出来上がった給食を対象に月1回行っている簡易検査で、タケノコごはんのタケノコから国の基準を超える放射性セシウムが検出されました。このため、県が詳しく調べたところ、最大で国の基準の2倍を超える1キログラム当たり234ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。

県によりますと、食材のタケノコは卸売業者が市内に住む男性から仕入れたもので、男性は原発事故以降、出荷制限がかかっている地域から、タケノコを採っていた疑いがあるということです。
県の調査に対し、男性は「タケノコを採った地域が出荷制限がかかっているとは知らなかった」などと話しているということです。

宇都宮市学校健康課は「児童1人のたけのこの摂取量は多くなく、直ちに健康に影響を及ぼす数値ではないと考えているが、安全な給食提供のため、調査を徹底したい」とコメントしています。














給食タケノコから基準超す放射性物質検出 宇都宮

2016年 5月11日 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASJ5C6KGXJ5CUUHB019.html

宇都宮市教委は11日、市立横川西小学校(児童数539人)で10日に提供した給食のタケノコから、基準値の最高2・3倍の放射性物質が検出されたと発表した。いまのところ健康被害の報告は受けていないという。栃木県などが流通状況を調べている。

県などによると、市内の男性が県北部の出荷制限区域で採ったタケノコを「県内産」として卸売業者に販売。仕入れた青果店が10日、学校側に納入し、自校調理でタケノコごはんにして児童と教職員が食べた。卸売業者は自主回収する。男性は「出荷制限区域と知らなかった」と話しているという。

学校が委託して月1回程度実施している簡易検査で基準値(1キロあたり100ベクレル)を超える疑いが出たため、11日に県に報告。県の精密検査で1キロ当たり131~234ベクレルの放射性セシウムが検出された。簡易検査は調理と並行して実施するため、給食後に判明した。

県は出荷制限のかかった農産物を出荷する際、産地を「県内産」ではなく市町村で表示するよう指導している。市教委は保護者らにメールなどで状況を説明する。



給食のタケノコご飯から基準超のセシウム 宇都宮の小学校

2016年5月11日 産経新聞
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/160511/lif16051120240013-n1.html

宇都宮市は11日、市内の小学校で10日に提供した学校給食のタケノコご飯のタケノコから、基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。

市によると、10日の給食で同校児童531人が食べたタケノコごはんを簡易検査したところ、基準を超える放射性セシウムが疑われたため、栃木県林業センターで精密測定。その結果、最高で234ベクレルを検出した。

県環境森林部がタケノコの出荷者に事情を聴いたところ、出荷制限がかかっていない宇都宮市産に、出荷制限区域のタケノコが交じっていた可能性があるという。





給食のタケノコから基準値超 宇都宮 /栃木
2016年5月12日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160512/ddl/k09/040/010000c

宇都宮市教委は11日、市立横川西小(538人)の学校給食に使用したタケノコから、基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える濃度の放射性物質を検出したと発表した。

同市学校健康課によると、基準値を超えたタケノコは、10日に提供された「タケノコご飯」の具材として使用された。同市教委の簡易検査で基準値超えが疑われたため、11日に県林業センターで再度測定したところ、1キロ当たり131〜234ベクレルを計測した。

同課によると、給食は同校で調理され、全学年の児童が口にした。1人分は約35グラムで、人体への影響はほぼないという。

タケノコは宇都宮市産とされていたが、出荷段階で県北の制限区域産のものが混入したとみられる。これを受けて同市教委は、市内の幼稚園、保育園、小中学校に対し、生タケノコを食材として使うことを控えるよう指示した。
【高橋隆輔】






給食のタケノコから… 国の基準超える放射性物質
2016/05/12
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000074585.html

宇都宮市の小学校で、給食に出されたたけのこから国の基準を超える放射性物質が検出されていたことが分かりました。

宇都宮市によりますと、市立横川西小学校で、10日の給食に出されたたけのこご飯のたけのこから最大で国の基準の2倍を超える1キロあたり234ベクレルの放射性セシウムが検出されました。



県によりますと、市内の男性が出荷制限地域で採ったたけのこを混ぜて卸売業者に出荷していました。男性は「出荷制限自体を知らなかった」などと話しているということです。栃木県では福島第一原発の事故以降、現在も5つの市と町でたけのこの出荷制限が続いています。






出荷制限区域産が混入か 給食タケノコから基準値超セシウム 宇都宮

2016年5月12日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20160512/2323173

宇都宮市は11日、横川西小(539人)で10日に給食のたけのこごはんの食材に使用されたタケノコから、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の最大2・3倍に当たる放射性セシウムが検出されたと発表した。給食を食べた児童らに体調不良などの報告はない。同市在住の男性が、県北部の出荷制限区域で採ったタケノコを同区域外の宇都宮市産に混ぜて出荷した可能性が高いという。県内で提供された給食から基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは初めて。

県原子力災害対策専門委員で宇都宮大の夏秋知英(なつあきともひで)農学部長は「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではない」との見解を示している。

市教委学校健康課などによると、同校は10日に調理前のタケノコの簡易検査を実施。児童らが給食でたけのこごはん(1人当たりタケノコ約35グラム)を食べた後に検査結果が判明し、基準値を超える疑いが生じた。

県内のタケノコは現在、日光、大田原、矢板、那須塩原、那須の県北5市町で出荷が制限されている。



タケノコのセシウム、皮むきやあく抜きで除去? 調理済みは放射性物質未検出 宇都宮市立小の給食
2016.5.12 産経新聞
http://www.sankei.com/life/news/160512/lif1605120039-n1.html


宇都宮市立横川西小学校の給食に使われたタケノコから、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える最大で同234ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、市は12日、たけのこご飯を含む調理済みの給食の精密検査で放射性物質は検出されなかったと発表した。


市教委は硬い皮をむいたり、あく抜きをしたりしている間に除かれたとみている。

タケノコを採った宇都宮市の男性が、出荷制限区域の同県大田原市産と、制限のかかっていない宇都宮市産を混ぜて出荷したことが判明しており、県が詳しい経緯を調べている。



給食タケノコから国の基準値超えるセシウム
2016年5月12日 日テレニュース
http://www.news24.jp/articles/2016/05/12/07329920.html


10日、栃木・宇都宮市の小学校で出された給食のタケノコから国の基準値を超える放射性物質が検出されていたことが分かった。

宇都宮市などによると、宇都宮市立の小学校1校で10日、調理された給食のタケノコごはんのタケノコから、最大で国の基準値の2倍を超える1キロあたり234ベクレルの放射性セシウムが検出されたという。


 タケノコは市内に住む男性が採取して卸売業者に販売したもので、男性は原発の事故の後、出荷制限がかかっている地域でタケノコを採っていた疑いがあるという。




今回は、月1回の食材の検査で判明したが、検査結果は午後に出たため、判明したのは児童が給食を食べた後だった。宇都宮市は「児童が食べた量は多くなく、健康に影響を及ぼす数値ではないと考えています」としている。




提供前に検査結果把握へ 栃木県と宇都宮市、再発防止検討 基準値超タケノコ給食


2016年5月13日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20160513/2324242 

宇都宮市横川西小の給食で使用したタケノコから国の基準値を超える放射性物質が検出されたことを受け、市教委や県は12日、チェック体制の強化などによる再発防止の徹底を検討する方針を固めた。市内各学校の検査は給食後に結果が分かる場合が多く、保護者らから「意味がない」との批判があがっていることなどから、給食提供前に結果を把握できる対応を検討する考えだ。

複数の関係者によると、出荷制限区域の食品が持ち込まれることは想定されておらず、産地を「制限区域外だ」などと偽装された場合、見抜くことは難しいという。出荷される食品の安全性について「生産者のモラルに頼る部分が大きい」との指摘が強い。

横川西小は今回のタケノコを「宇都宮産」として購入していたが、実際は大田原市産が混入していた。市内の各小中学校や給食センター約90カ所で年11回実施している検査も「安心感を高めることが目的」だ。



調理済みはセシウム出ず 宇都宮の小学校給食

2016/5/13  日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H98_T10C16A5000000/ 

宇都宮市立横川西小学校の給食に使われたタケノコから、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える最大で同234ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、市は13日までに、たけのこご飯を含む調理済みの給食の精密検査で放射性物質は検出されなかったと発表した。

市教委は硬い皮をむいたり、あく抜きをしたりしている間に除かれたとみている。

タケノコを採った宇都宮市の男性が、出荷制限区域の栃木県大田原市産と、制限のかかっていない宇都宮市産を混ぜて出荷したことが判明しており、県が詳しい経緯を調べている。〔共同〕



「制限区域知らず混ぜた」 基準値超タケノコ給食で出荷男性語る
2016年5月14日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20160514/2325288

宇都宮市横川西小の給食で使用したタケノコから国の基準値を超える放射性物質が検出された問題。宇都宮市産に出荷制限区域の大田原市産を混入させて出荷した宇都宮市、配送業男性(75)が13日、下野新聞社の取材に応じ「大田原市が制限区域だとは知らずに混ぜた」とし、制限区域産のタケノコであることを故意に隠す意図を否定した。大田原市産を混入させて出荷したのは今回の1度だけとし「(産地の)偽装になると思う。申し訳ない」と謝罪した。

男性によると、大田原市の友人から管理されていない山があると誘われ、6日、無断でタケノコ約20本を採取した。自宅で食べきれなかった十数本について、「たまたま」それまで出荷していた宇都宮市産に混ぜた。昨年も採ったが「放射能の問題が騒がれていたので出荷はしなかった」という。

ことし混ぜた理由について「原発事故から年数がたってシイタケもよくなったと聞き、タケノコも大丈夫と思っていた。出荷を前提に採りに行ったわけではない」と弁解した。



基準値超の放射性物質 タケノコは大田原産

2016年5月14日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201605/CK2016051402000180.html

宇都宮市の横川西小学校で給食に提供されたタケノコから国の基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は、基準値を超えていたのは大田原市産のタケノコだったと明らかにした。

県林業振興課によると、このタケノコは宇都宮市の男性が出荷し、卸売業者を通じて同校に納められた。県が十二日、男性が収穫した大田原市の竹林のタケノコをあらためて検査し、基準値(一キログラム当たり一〇〇ベクレル)を超える最大二七〇ベクレルのセシウムを検出した。

大田原市のタケノコは二〇一二年五月以降、国から出荷制限の指示を受けており、現在も解除されていない。男性は、大田原市がタケノコの出荷制限区域になっていることを知らなかったという。 (後藤慎一)


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