2016/11/20

12/4トーク&ライブ東京・中野/「福島っ子」に夢と笑顔を 被災地から招待 愛知の団体

2016年11月20日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201611/CK2016112002000106.html

◆来月4日、中野で催し
福島第一原発事故で被災した福島県から、子どもたちを地元の愛知県に招くプロジェクトを続けている市民団体が来月4日、東京でも活動内容を知ってもらおうと、中野区でトークとライブのイベントを開く。団体の代表者は「事故の影響で、福島の子どもたちは依然として厳しい環境にいる。まだまだ支援が必要」と訴える。 (上田千秋)

「学校が休みの期間だけでも放射能を気にせず、のびのびと過ごしてほしいと考えたんです」。愛知県春日井市の「雨にも負けずプロジェクト」代表の中川国弘さん(57)はこう振り返る。

同プロジェクトは事故後間もない二〇一一年八月、「福島っ子キャンプ」と名付けて、福島の小学生ら約四十人を春日井に招待。それ以来、夏、冬、春と学校の長期休暇に合わせて毎年三回、三十~四十人の小学生らを招き、外遊びや観光などを楽しんでもらっている。

夏は二~三週間、冬と春は約十日間の滞在中、地元の寺院「密蔵院」が宿坊を宿泊施設として提供。子どもの遊び相手や食事の世話は、大学生や近くの主婦らがボランティアとして協力してくれている。
遊びだけでなく、〇四年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治さんや女子フィギュアスケートの浅田真央選手らが中川さんの呼び掛けに応じて来訪。子どもたちと交流を深めた。

中川さんは「被ばくしたと思って、将来に不安を抱えている子どももいる。未来に対する夢や希望を失わないよう、『私もああいう風になりたい』と思える人に来てもらっている」と説明する。

来月四日のイベントは、午後一時半から中野サンプラザ十五階フォレストルームで開催。福島在住の女性が現地の状況を報告するほか、ミュージシャンの美勇士(みゅうじ)さんのライブなどがある。中川さんは「キャンプを続けていくためには、東京の人たちの協力が欠かせない。気軽に足を運んで話を聞いてほしい」と呼び掛けている。

イベントは入場無料。
事前に同プロジェクト=電0568(41)8430、メールkuni92182011@yahoo.co.jp=へ申し込みが必要。




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