2016/05/07

【報道まとめ】常磐道の帰還困難区域内で事故、母子死亡

(帰還困難区域内を走る常磐自動車道は、線量の高いところでは、5μSv/h前後もあるそうです。http://jobando.jp/hoshasenryo/genzai.html 事故が起こった際の対応は、周辺の線量が高いことのほか、救急隊の到着まで時間がかかること、搬送できる病院まで遠いことなどもあり、問題がより大きいのですが、その対応はほとんどないに等しいことが今回の事故で露呈しました。しかしメディアはと言えば、一部「帰還困難区域内」であることや線量を報道していましたが、それもテロップのみで扱ったり、レポーターの発言のみだったり、多くの報道では、それすら報じられていません。まして、その後の対応の必要性について取りあげているのは、朝日新聞のほか、地元紙では河北新報のみで、福島民報、福島民友ともに、事故の報道も簡単で、ほとんど問題にする姿勢は見られません。このような状態で、トラックの通行が倍増するわけです。 子ども全国ネット)


福島)帰還困難区域委での事故、現場は、課題は

2016年5月7日3時0分
http://www.asahi.com/articles/ASJ565D1RJ56UGTB00T.html

大熊町の常磐道下り線で4日夜、高速路線バスと乗用車が正面衝突した事故があり、乗用車の2人が死亡した。現場は東京電力福島第一原発事故の影響で帰還困難区域になっており、付近の放射線量は毎時4マイクロシーベルトを超すことも。バスに乗っていたけが人の多くはマスクもなしで2時間近く、路上にとどまらざるを得なかった。

県警によると、事故があったのは4日午後8時40分ごろ。死亡したのは乗用車を運転していた中国籍の秦丹丹さん(33)=広野町中央台2丁目=と同乗していた小学1年生で長女の熊田京佳さん(6)。秦さん親子は宮城県内の水族館に行った帰りだったという。

高速路線バスは東京・池袋発、相馬市行き。運転手を含む41人が乗っており、2台がぶつかった後にバスに追突した乗用車の運転手も含め40人が軽傷を負った。現場は片側1車線の対面通行区間。県警は、乗用車がセンターラインを越えたとみて調べている。

双葉地方広域市町村圏組合消防本部によると、事故後、治療の優先度の高いけが人を搬送した後、最後まで残った軽傷者23人をマイクロバスで楢葉町まで移送したが、出発したのは午後10時25分。事故から2時間近く経っていた。「最短の時間だったと認識している」と同本部の金沢文男・消防課長はいう。

だが乗客の1人は「寒い中、道路に敷いたブルーシートの上で待たされた。帰還困難区域だし、子どもにはマスクくらい配ってほしかった」と話す。同消防本部によると、帰還困難区域で活動する場合、被救護者への対応を定めたマニュアルはないという。「なるべく早く現場から離脱できるようにという意識でやった」と金沢課長は話す。

バスを運行する桜交通(白河市)の柴田憲明・運行監査室長は「マニュアルでは(帰還困難区域での事故で)警察などの指示に従うとしているのみで、風邪対策のマスクを置いてはいたが、防護服などの備えはなかった」と話した。

バスから降りて、救急搬送の優先順位を決めるトリアージを待つ乗客ら。
持参の買いたてのマスクを子どもに提供する年配の乗客もいた
=4日午後9時50分、大熊町、本田雅和撮影

双葉地方広域市町村圏組合消防本部の管内には、原発事故前には救急搬送でき、入院もできる病院が四つあったが、今では全てが休止中だ。今回の事故では、死傷者は福島市やいわき市など5市町へ搬送された。県地域医療課の渡辺昌明副課長は「避難指示区域では搬送が遅れることもあるだろう」と認める。

内閣府原子力被災者生活支援チームは、常磐道の常磐富岡―浪江の両インターチェンジ(IC)間14・3キロを時速70キロで通行した場合、運転手の被曝(ひばく)線量は、胸部X線集団検診と比べ約340分の1にとどまる。事故や故障で車外に出て1時間待機した場合の被曝線量の最大値は、同じく検診時の約9分の1だとして「安全」を強調する。

常磐道を管理する東日本高速道路(NEXCO東日本)は、常磐富岡―浪江の両IC区間で事故や故障で自走不能の際は、「路外で待機」を推奨し、「留意点」をウェブサイトに掲示。「放射性物質のたまりやすい茂みや水たまりを避ける」などとしている。

チェルノブイリ原発事故の被災地で取材を続ける災害ジャーナリストの白石草・一橋大客員准教授は「通常でも危険な片道1車線の高速対面通行を帰還困難区域で認めること自体に無理がある」と述べ、早急な事故対策を訴える。

具体的には、汚染ゾーンに入る車両・人員の登録とスクリーニング▽防護服やマスクなどを入れた非常用具収納箱を一定区間ごとに設置などを提案している。
(茶井祐輝、本田雅和)



GWで水族館の帰り道・・・バスと衝突、母子死亡

2016年5月5日18:02 TBSニュース(JNN)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2766905.html

4日夜、福島県の常磐自動車道で乗用車と大型バスが正面衝突し、乗用車に乗っていた母親と小学1年の女の子が死亡、バスの乗客ら40人がけがをしました。亡くなった親子は、ゴールデンウイークを利用して仙台市内の水族館に出かけた帰り道に事故に遭いました。



バスにめり込むようにして大破した乗用車。事故が起きたのは福島第一原発から20キロ圏内、避難指示区域を通る常磐自動車道です。中でも現場は、放射線量が比較的高く、立ち入りが厳しく制限されている帰還困難区域。この事故で、乗用車を運転していた福島県広野町に住む中国国籍の秦丹丹さん(33)と長女の熊田京佳さん(6)が全身を強く打ち死亡、バスの乗客ら40人がけがをしました。

現場は中央分離帯がない、片側1車線の対面通行区間。事故はなぜ起きたのでしょうか。

「急にドーンと音がして」(バスの後方の乗客)

「車がカーブして、こっちに瞬間的に来たんですね」(バスの最前列の乗客)

秦さん親子は、休みを利用して仙台市にある水族館に出かけ、その帰宅途中でした。バスの乗客によると、秦さんが運転する乗用車が上り車線を走行中、カーブを描くようにセンターポールを越えて下り車線に進入、バスと正面衝突したといいます。その後、警察への取材で、乗用車はバスに衝突するまでの間、ブレーキをかけた痕がないことがわかりました。




「(ブレーキを踏まずに)そのまま来たようなスピード。今考えるとぞっとします」(バスの最前列の乗客)

事故現場は福島第一原発からおよそ6キロの帰還困難区域。このため、けが人は現場から離れたいわき市や南相馬市などの病院に搬送されました。



「救急隊が着くまでの時間は長く感じた。(病院に到着したのは?)事故から1時間半か2時間近いかな」(バスの後方の乗客)

事故から一夜明け、秦さんの家族は・・・
「『今までありがとう』と言うしかないです。いろいろあったけど、迷惑かけたりあったけど、ありがとうって、それだけです」(秦さんの夫 熊田実さん)

秦さんのバイト先の関係者は、仲の良い親子だったと話します。
「娘さんも連れて来て、いつも笑顔で、大変仲の良い親子です。震災直後に人手のないときに手伝ってもらって、2年弱、大変よく働いてもらって。愛きょう良くて、お客さんに大変好かれていた」(秦さんのバイト先の店主 白土喜久男さん)

事故はなぜ起きたのか。警察は、乗用車が対向車線にはみ出した原因を調べています。



常磐道でバスと乗用車が衝突、女性と6歳娘が死亡

2016年5月5日 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASJ54759XJ54UGTB00C.html

4日午後8時45分ごろ、福島県大熊町下野上の常磐道下り線で、高速路線バスと乗用車が衝突した。県警によると、乗用車を運転していた同県広野町の中国籍の女性(33)と同乗の娘(6)が死亡した。バスの乗客も少なくとも約30人が軽傷を負い、近くの病院に搬送された。
県警によると、現場は富岡町の常磐富岡インターチェンジ(IC)と浪江町にある浪江ICの間の片側1車線の対面通行区間。事故の影響で常磐道は5日午前1時現在、上り線が南相馬ICから常磐富岡IC、下り線が常磐富岡ICから浪江ICが通行止めになっている。

乗客などによると、バスに反対車線から出てきた乗用車が正面衝突し、バス前面下部に食い込んで大破。バスもフロントガラスと前面が大破した。乗客の一人は「いきなりドーンという大音響と衝撃の後、悲鳴が聞こえ、10人ぐらいが血を流していた」と振り返った。

現場は、東京電力福島第一原発事故による避難指示区域内。NEXCO東日本のホームページによると、この区間の放射線量は毎時0・65~4・05マイクロシーベルト。
乗用車がバス前面に食い込んでいる
=4日午後9時46分、福島県大熊町、本田雅和撮影

常磐道で乗用車が高速バスと正面衝突2人死亡 

2016/05/05 12:27 FNNニュース(福島テレビ)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00323818.html

4日夜、福島・大熊町の常磐自動車道で、乗用車が高速バスと衝突する事故があり、乗用車を運転していた女性と、6歳の長女が死亡した。
4日午後8時40分ごろ、常磐自動車道の下り線で、乗用車が高速バスと正面衝突した。

この事故で、乗用車を運転していた広野町に住む中国籍の秦 丹丹さん(33)と、同乗していた長女の熊田京佳さん(6)が死亡した。

高速バスには、乗客乗員あわせて41人が乗っていて、30人以上が軽いけがをした。



高速バスの乗客は「一番後ろの席に座っていたが、いきなりドンという音がして。結構、皆さんシートベルトをしていたが、頭を打ったり、おでこから血を流したりしていた」、



「すぐ、みんな出ろ出ろってなって、早く出ないと爆発するかもしれないという感じ」と話した。現場は、大熊町の帰還困難区域で、秦さんが運転する乗用車は、東京方面に向けて走っていて、高速バスは、午後4時10分に東京・池袋を出発し、相馬市に向かっていたという。



避難区域の常磐道で衝突事故 2人死亡、32人けが

2016年5月5日 テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000074106.html

福島県の避難区域を走る常磐自動車道で、乗用車とバスが正面衝突し、2人が死亡、30人以上がけがをしました。(テロップには、「帰還困難区域内」と表記あり)






(リポーター:事故が起きたのは帰還困難区域の大熊町です。車両を見ると、大型バスと乗用車がぶつかっています。乗用車の前方部分は完全にめちゃくちゃに壊れていて、あたりには荷物が散乱しています=この部分は、表記なし)

4日午後9時前、福島県大熊町の常磐道上りを走っていた乗用車がセンターポールを越えて下りの高速バスに正面衝突しました。

バスに乗っていた人:「車の中はガソリン臭かった。すぐみんな出ろってなって」



乗用車を運転していた中国籍の秦丹丹さん(33)と小学1年の娘(6)が死亡、バスの乗客など少なくとも32人がけがをしました。秦さん親子は観光で訪れた宮城県から福島県広野町の自宅に帰る途中でした。



常磐道でバスと乗用車が正面衝突 2人死亡

2016年 5月5日 福島中央テレビ
http://www.news24.jp/nnn/news86510677.html

昨夜、大熊町の常磐自動車道でバスと乗用車が正面衝突した。この事故で乗用車に乗っていた親子が死亡。バスの乗客ら合わせて40人がケガをした。

亡くなった親子は宮城県の水族館などを観光で訪れた帰りだった。けさの南相馬市。そこには大破した車が。

*記者リポート「こちらが事故に遭った乗用車。天井がめくれあがり、原型をとどめていません」

事故があったのはきのう夜8時40分ころ。大熊町の常磐自動車で親子2人が乗った乗用車と乗客・乗員41人が乗った高速バスが正面衝突。乗用車は大破し運転していた広野町に住む中国籍の秦 丹丹さんと、長女で小学1年の熊田京佳ちゃんが死亡した。2人は宮城県の水族館などを観光で訪れた帰りだった。またバスの乗客ら合わせて40人が軽いけがをした。

*記者リポート「こちらの相馬市の病院にもけがをした乗客が搬送され、中で治療している。」

ケガをした乗客らは相馬市やいわき市などの病院へ搬送。

乗客の手首には事故現場で治療の順番を決めるトリアージが行われた後も。

乗客が事故発生時の混乱した様子を話してくれた。

*バスの乗客は「一番後ろの席で、どかんとなって真っ暗になって煙が出てきて、危ないから早く表に出るように言われて、非常口のそばにいたので何も持たないで出ました」

*女性の乗客「突然がんっと音がして、前にぶつかって、バスの中の照明が消えてしまった、真っ暗闇になって何事かなと思ったが、バンと音がしたと同時に窓ガラスが中に飛んできました。斜めに車がこうきたらしいです、よけようがない、狭くて道路自体が」

一方、今回の事故で犠牲になった秦さんの夫で、京佳ちゃんの父親が辛い心境を語ってくれた。

*熊田実さん(48)「気持ちは、もう、残念としか言いようがないです。もう、生き返るわけでもないし。明朗活発で、明るくてね。京佳ちゃん、元気だね。いいねって周りから言われていました。誰にでも、好かれるような感じでした。」

警察は、現場の状況から、秦さんが運転する乗用車が何らかの原因で対向車線にはみ出し、バスと衝突した可能性があるとみて調べている。


常磐道でバスと車衝突 1人死亡32人重軽傷

2016年05月05日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201605/20160505_63016.html 

4日午後8時40分ごろ、福島県大熊町下野上の常磐自動車道常磐富岡-浪江インターチェンジ(IC)間で、高速バスと乗用車が正面衝突した。乗用車の1人が死亡、1人が意識不明の重体。バスの乗客31人が軽いけがをした。

県警高速隊によると、死亡したのは同県広野町の秦丹丹さん(33)で、助手席の娘(6)が重体という。双葉地方広域消防本部によると、乗用車は衝突後、バスに潜り込むような状態となった。現場は東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域。

高速バスは東京・池袋発相馬市役所行きで、桜交通(白河市)が運行していた。同社によると乗客40人と40代の男性運転手が乗車。同日午後4時10分に池袋を出発し、午後10時10分に相馬市役所に到着予定だった。

桜交通の担当者は「負傷された方への対応を優先させていきたい」と話した。





<常磐道事故>死亡の親子 仙台観光の帰り

2016年05月06日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201605/20160506_63054.html

福島県大熊町の常磐自動車道で4日夜、乗用車と桜交通(白河市)の高速バス=乗客40人、小賀坂次男運転手(48)=が正面衝突した事故で、意識不明の重体だった同県広野町中央台2丁目、小学1年熊田京佳さん(6)が5日未明、搬送先の病院で死亡した。

乗用車を運転していた母親のアルバイト店員秦丹丹さん(33)=中国籍=は現場で死亡が確認されており、死者は2人となった。

県警高速隊によると、負傷者は、高速バスの6~78歳の乗客38人と運転手、バスに接触した後続の乗用車の男性会社員(20)の計40人でいずれも軽いけが。秦さんは長女の熊田京佳さんと共に観光のため仙台市を訪れ、帰宅途中だった。

付近は片側1車線の対面通行。上り線を走行していた乗用車が下り線に進入したとみられる。乗用車は大破。バスはフロントガラスが壊れるなどした。

現場は常磐富岡インターチェンジの北側約3キロで、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域。

高速隊などによると、空間放射線量は毎時1.9マイクロシーベルトで、バスの乗客らは地元消防本部のマイクロバスなどで現場を離れ、同県楢葉町内の消防分署に移動した。
乗用車と高速バスが正面衝突し、
2人が死亡した事故現場
=4日夜、福島県大熊町の常磐自動車道
(県警高速隊提供) 


<常磐道事故>地元「早期の4車線化を」

2016年5月7日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201605/20160507_63017.html

福島県大熊町の常磐自動車道で4日夜、乗用車と高速バスが正面衝突し2人が死亡、40人が負傷した事故は、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域で起きた。放射線量の高い場所を大型車などが片側1車線の対面で行き交う現場周辺は、安全性の確保が課題に挙げられていた。

双葉地方広域市町村圏組合消防本部は4日、現場で乗客らのけがの程度を確認し、まず6人を救急車で搬送。37人をマイクロバスなどで避難区域外の楢葉町にある消防分署に移動させた後、医療機関に運んだ。

消防本部は「負傷者が多く、搬送先の手配もしにくかった。放射線量を考慮し、長い滞在は適切でないと判断した」と説明。乗客らが現場にとどまったのは約1時間半という。

双葉郡では3カ所の2次救急医療機関が原発事故で休止し、搬送先の確保や時間の短縮も課題とされる。消防本部の渡辺敏行総務課長は「事故を検証し、重傷者が多い場合はどうするのかなど、最善の方法を検討していく」と話す。

事故が起きた常磐富岡-浪江インターチェンジ(IC)の14.3キロは昨年3月に開通し、うち8キロが帰還困難区域に含まれる。常磐道全線開通後、帰還困難区域での死亡事故は初めて。

2018、19年度には両IC間に2カ所のICができる予定。常磐道は中間貯蔵施設(大熊町、双葉町)への除染廃棄物の輸送路となっており、施設への搬入が本格化すれば帰還困難区域を大型ダンプカーがひっきりなしに通過する。

伊沢史朗双葉町長は「対面通行の危険性は当初から指摘されていた。4車線化の実現へ、国に早急な対応を求める」と強調する。

南相馬市から東京に単身赴任中で、6日に高速バスを利用した会社員北山典男さん(56)は「この路線がないと困る。道路中央線のポールや路面舗装の改良など、リスク軽減策を取ってほしい」と話した。



常磐道事故、乗用車の女児死亡 死者2人に

2016年05月05日  福島民友
http://www.minyu-net.com/newspack/KD2016050501000674.php


福島県大熊町の常磐自動車道で4日夜、乗用車が大型バスに正面衝突した事故で、重体となっていた同県広野町の小学1年、熊田京佳さん(6)が5日未明、搬送先の病院で死亡した。母親で乗用車を運転していた秦丹丹さん(33)=中国籍=は現場で死亡が確認されており、死者は2人となった。

県警によると、バスの乗客40人と小賀坂次男運転手(48)はほぼ全員けがをしたが、命に別条はない。後続の乗用車もバスに追突し、運転していた千葉県市原市の会社員佐藤裕太さん(20)が軽傷を負った。

目撃者によると、秦さんの車が反対車線を走っていたバスに突っ込む形で衝突した。
4日夜、福島県大熊町の常磐自動車道で、
乗用車が大型バスに正面衝突した事故の現場
(福島県警提供)



常磐道事故、娘も死亡 現場にブレーキ痕なし

2016年05月07日 福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160507-071657.php

大熊町の常磐道で4日夜に起きた大型の高速バスと乗用車の衝突事故で、死亡した広野町、中国籍、秦丹丹さん(33)の乗用車の助手席に乗り、意識不明の重体だった長女で広野小1年の熊田京佳さん(6)は5日午前0時50分、搬送先の福島市の病院で死亡した。昨年3月の常磐道全線開通以降、帰還困難区域での死亡事故は初めて。現場に乗用車のブレーキ痕はなく、県警高速隊は上り車線を走行していた乗用車が下り車線にはみ出し、下り車線を走行していたバスに衝突したとみて原因を調べている。

同隊によると、2人のほか、バスを運転していた郡山市の小賀坂次男さん(48)と乗客計41人のうち6歳から78歳の男女39人と、乗用車を運転しバスに追突した千葉県市原市、会社員佐藤裕太さん(20)の計40人が軽いけがをした。

現場は片側1車線のラバーポールで区切られた対面通行区間で、常磐富岡インターチェンジから仙台方面に3キロ付近。バスは桜交通(白河市)が運行していた。

東日本高速道路(ネクスコ東日本)東北支社によると、事故現場から最も近い放射線情報板の数値は事故当時、毎時1.9マイクロシーベルトだったという。



常磐道事故、乗用車の女児死亡 死者2人に

2016年5月5日 福島民報
http://www.minpo.jp/globalnews/detail/2016050501000674

福島県大熊町の常磐自動車道で4日夜、乗用車が大型バスに正面衝突した事故で、重体となっていた同県広野町の小学1年、熊田京佳さん(6)が5日未明、搬送先の病院で死亡した。母親で乗用車を運転していた秦丹丹さん(33)=中国籍=は現場で死亡が確認されており、死者は2人となった。

県警によると、バスの乗客40人と小賀坂次男運転手(48)はほぼ全員けがをしたが、命に別条はない。後続の乗用車もバスに追突し、運転していた千葉県市原市の会社員佐藤裕太さん(20)が軽傷を負った。

目撃者によると、秦さんの車が反対車線を走っていたバスに突っ込む形で衝突した。




バスと衝突し母娘死傷、常磐道 乗客ら40人もけが

2016年5月5日 福島民報 
http://www.minpo.jp/globalnews/detail/2016050401001565

4日午後8時45分ごろ、福島県大熊町の常磐自動車道で、大型バスと乗用車が正面衝突した。県警によると、乗用車を運転していた同県広野町の秦丹丹さん(33)=中国籍=が頭を強く打ち死亡した。助手席の娘(6)も意識不明の重体。バスの乗客と運転手計41人のほとんどがけがをしたとみられ、病院に搬送された。

県警によると、現場は片側1車線の対面通行区間。目撃者によると、乗用車はバスが走っていた反対車線に突っ込む形で衝突した。バスは車線左側のガードレールに接近して止まった。

バスは福島県白河市の桜交通が運行。東京・池袋を出発し、同県相馬市に向かっていた。




常磐道 車と大型バスが正面衝突 母子死亡40人けが

2016年5月5日 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160505/k10010509241000.html

4日夜、福島県大熊町の常磐自動車道で乗用車と高速バスが正面衝突し、乗用車に乗っていた33歳の母親と6歳の長女が死亡したほか、バスの乗客など40人が軽いけがをしました。警察は、乗用車がセンターラインをはみ出したとみて詳しい状況を調べています。

4日午後9時前、福島県大熊町の常磐自動車道で乗用車と高速バスが正面衝突し、さらに高速バスの後ろを走っていた別の乗用車がバスに追突しました。

この事故で、バスと正面衝突した乗用車に乗っていた福島県広野町に住む中国籍の秦丹丹さん(33)と、秦さんの長女で小学1年の熊田京佳さん(6)が頭などを強く打って死亡しました。

また、高速バスの乗客と運転手、それにバスに追突した車に乗っていた合わせて40人が軽いけがをしました。

警察によりますと、死亡した秦さん親子は、宮城県内の水族館に遊びに行った帰りだったということです。

一方、高速バスは、4日午後4時すぎに東京・池袋を出発し、福島県相馬市に向かう途中だったということです。

現場は、東京電力福島第一原子力発電所の事故による「帰還困難区域」の中の片側1車線の対面通行の区間で、警察によりますと、乗用車が走っていた車線にはブレーキの跡がなかったということです。
警察は、乗用車がセンターラインをはみ出して高速バスに衝突したとみて詳しい状況を調べています。

事故現場は「帰還困難区域」
福島県内の常磐自動車道のうち広野インターチェンジと南相馬インターチェンジの間は、福島第一原発から20キロ圏内の「避難指示区域」を通過します。

事故が起きた場所は、避難指示区域の中でも放射線量が比較的高い、立ち入りが厳しく制限されている「帰還困難区域」でした。

東日本高速道路は、避難指示区域内で事故が起きた際の対応について、ほかの高速道路と同じように、通行車両に注意しながら車を降りてガードレールの外など安全な場所に速やかに避難するよう呼びかけています。

そのうえで、放射線量に関する留意点として、路肩などでは放射性物質がたまりやすい茂みや水たまりなどを避けて待機し、その場の空間線量などを確認したい場合は、駆けつけた交通管理隊員に尋ねるよう呼びかけています。






バスと車衝突、母子死傷 福島・常磐道

2016年5月5日 日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG04H65_U6A500C1CC1000/?n_cid=SPTMG002

4日午後8時45分ごろ、福島県大熊町の常磐自動車道で、大型バスと乗用車が正面衝突した。県警によると、乗用車を運転していた同県広野町の女性(33)が死亡した。助手席の娘(6)も意識不明の重体。バスの乗客と運転手計41人のほとんどがけがをしたとみられ、搬送したとしている。

県警によると、現場は片側1車線の対面通行区間。目撃者によると、乗用車はバスが走っていた反対車線に突っ込む形で衝突した。バスは車線左側のガードレールに接近して止まった。

バスは福島県白河市の桜交通が運行。東京・池袋を出発し、同県相馬市に向かっていた。

事故の影響で常磐道の常磐富岡インターチェンジ(IC)―浪江IC間の下り線が一時通行止めになった。県警は事故原因を詳しく調べる。

大熊町は東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域になっている。常磐道の同区間は昨年3月に開通した。〔共同〕



常磐道 バスと車衝突、女性死亡…6歳娘も重体 福島

2016年5月4日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160505/k00/00m/040/085000c

4日午後8時40分ごろ、福島県大熊町下野上の常磐道下り線で、大型バスと乗用車が正面衝突、乗用車を運転していた女性(33)が死亡し、同乗していた娘(6)も意識不明の重体となった。バスの乗客・乗員全41人も負傷したとみられるが、いずれも命に別条はないという。

県警高速隊などによると、現場は常磐富岡インターチェンジの北2キロ付近で、片側1車線の対面通行区域。上り車線を走行していた乗用車が上下線を仕切るポールなどを乗り越え、下り線にはみ出したとみられるという。

乗用車の母子は福島県広野町在住で、ゴールデンウイークで宮城県に遊びに行った後、自宅に戻る途中だったという。現場は福島第1原発事故の避難指示区域内だった。

バスを運行する桜交通(福島県白河市)によると、衝突したのは首都圏と福島県を結ぶ定期高速バスで、運転手1人と乗客40人が乗っていた。4日は午後4時10分に東京・池袋を出発し、同10時10分に同県相馬市役所に到着する予定だったという。
【宮崎稔樹、高橋昌紀】



高速バスと衝突、母娘死亡=乗客31人軽傷-福島・常磐道

2016年5月5日 時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016050500016&g=soc

4日午後8時40分ごろ、福島県大熊町の常磐自動車道で、高速バスと乗用車が正面衝突し、乗用車を運転していた中国籍の女性(33)と同乗していた長女(6)が死亡した。バスには乗員乗客41人が乗っており、31人が軽傷を負った。

県警によると、現場は直線で、片側1車線の対面通行区間。上り車線を走っていた乗用車が対向車線にはみ出し、走行中のバスに衝突したとみられ、詳しい事故原因を調べている。

バスは東京・池袋から福島県相馬市に向かう高速路線バス。乗用車の母子は、宮城県を観光した後、福島県内の自宅に帰る予定だったという。

現場は常磐富岡インターチェンジの北2キロ付近で、東京電力福島第1原発事故による避難指示区域に指定されている。現場を含む区間は昨年3月に開通した。

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