2016/03/18

山形/ 熊肉の出荷制限 一部解除…全国初

(伝統文化の継承を願う気持ちは理解できます。ただ、100Bq/kgを下回ったとしても、数十Bq/kgの熊肉を食べることはどうなのでしょう。祭りというのが気になります。少なくても子どもたちの口には入らずに済む対応がされるといいのですが。 子ども全国ネット)

2016年03月18日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20160317-OYTNT50114.html

 ◆放射性物質基準値以下が条件

東京電力福島第一原発事故の影響で、県内全域を対象に出荷が制限されていた熊肉について、国の原子力災害対策本部は17日、制限を一部解除した。狩猟をなりわいとするマタギ文化が伝わる小国町小玉川地区では制限解除に向けて準備が進められており、春の捕獲シーズンを控え吉報となった。原発事故による熊肉の出荷制限が解除されるのは全国で初めて。

県みどり自然課によると、出荷制限が解除されるのは、猟友会のメンバーらが市町村の非常勤職員として捕獲した熊肉。食肉処理加工施設で解体して全頭の放射性物質検査を行い、基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下となることが条件だ。出荷されるのは基準値以下の肉だけで、超過した肉は廃棄される。

熊肉を巡っては、上山市と米沢市で捕獲した熊2頭から基準値を超える放射性物質が検出されたことから、国は2012年9月、県内全域のツキノワグマの肉の出荷制限を県に指示した。

出荷制限が解除されるには、県内全市町村で1か月以内に基準値以下の熊が3頭以上捕獲されることが条件で、関係者からハードルが高いとの声が上がっていた。昨年、小国町の狩猟関係者らが部分的に解除することを県に要望。これを受け、県は国と協議を進め、17日に一部解除を申請した。

解除に備えて、小国町小玉川地区のマタギは「小玉川食肉処理施設管理組合」を結成し、解体処理を行う施設を整備してきた。

毎年5月に行われる「小玉川熊まつり」でも、名物の「熊汁」が復活しそうだ。同組合の舟山真人組合長(54)は「やっとここまでたどり着いた」とホッとした様子。「初めてのことも多く心配もあるが、取り組みを進めていきたい」と話している。

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