福島/森林の線量6割減
2015年05月29日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20150528-OYTNT50438.html
◆11年度比 県、土壌対策を検討へ
県内の森林362か所の空間放射線量が、東京電力福島第一原発事故の直後の2011年度の測定データに比べ、14年度は約6割減少したことが28日、県の発表でわかった。
原発事故後、県は毎年、森林での測定を続けている。対象の樹木を選び、周辺の5地点の高さ1メートルで測った数値を平均して調査か所のデータとして記録している。14年度は、14年8月から15年3月までに1193か所で実施した。
原発事故直後の11年度から実施しているのは、このうちの362か所で、14年度の平均は毎時0・39マイクロ・シーベルトだった。11年度の平均は同0・91マイクロ・シーベルトで、約57%下がった計算になる。
14年度の1193か所を地区別に集計すると、最大は相双地区の同3・35マイクロ・シーベルト、最少は南会津地区の同0・03マイクロ・シーベルトだった。年間の追加被曝ひばく線量を1ミリ・シーベルト以下にするための目安の同0・23マイクロ・シーベルト未満だったのは206か所だった。
県は放射性物質の多くが事故後、土に移ったと考えており、土壌の流出防止策などを検討するという。
福島/森林の空間線量減 セシウム自然減衰と同様
セシウム8割土壌に
2015年5月29日 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015052923103
県は28日、東京電力福島第一原発事故後から調査している県内の森林の空間放射線量を公表した。362の継続調査地点で比較すると、平成26年度の平均空間線量は毎時0.39マイクロシーベルトで、23年度の0.91マイクロシーベルトより57%減少した。放射性セシウムの自然減衰率とほぼ同様に空間線量も低下していることがあらためて裏付けられた。
県が福島市で開いた森林事業者向けの説明会で示した。避難指示解除準備区域内の134地点の平均値は毎時1.07マイクロシーベルトだった。
県は原発事故後、線量が高い帰還困難区域や居住制限区域などを除いた森林の地上1メートルで空間放射線量を継続調査している。
<原発事故>福島の森林空間線量6割減
2015年06月01日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150601_63012.html
福島県内の森林の空間放射線量が、東京電力福島第1原発事故が発生した2011年と比べ、約6割減少したことが県の調査で分かった。森林内の空間線量が放射性セシウムの自然減衰率とほぼ同様に低下する傾向があらためて確認された。
調査はことし3月、民有林1193カ所で実施。11年8月からの継続調査地点(362カ所)の平均は毎時0.39マイクロシーベルトで、11年(0.91マイクロシーベルト)の43%まで低減した。全体の平均値は0.56マイクロシーベルトで、避難指示解除準備区域内(134カ所)の平均は1.07マイクロシーベルトだった。
減衰率を基に行った予測では、準備区域周辺の一部を除き、事故後20年の31年には、除染の目安となる毎時0.23マイクロシーベルト(年間1ミリシーベルト)を下回る0.20マイクロシーベルトまで下がると見込んだ。
一方、事故直後は3割程度だった放射性セシウムの土壌への移行が、今回の調査では針葉樹で77%、広葉樹で80%まで進んでいることも分かった。
放射性セシウムは大部分が地表から0~5センチに分布しており、県森林計画課は「土砂の流出を防いでセシウム拡散を抑制するため、間伐など適切な森林管理を続ける必要がある」と指摘する。
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