2015/01/27

南相馬の被ばく調査結果を公表

[「0.8ミリシーベルト」は子どもにとって高い数値であることはまちがいないでしょう。外部被ばくのみ、しかも、ガラスバッジによる測定には、身体の遮蔽等によって実際にあびる線量よりも低いという批判もあります。推定式による被ばく線量の1/3だったからと言って決して安心できるものではありません。 子ども全国ネット]
(文中の小数点の表記「点」を「. 」に修正してあります)
2015年1月27日 NHKニュースより
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054929891.html

南相馬市の子どもたちに小型の線量計を持ってもらい外部の被ばく線量を調べた結果、平均の値は0.8ミリシーベルトで、空間の放射線量から推定される値のおよそ3分の1にとどまることが地元の医師らの調査でわかりました。
この調査は、南相馬市の市立総合病院を拠点に、住民の被ばく線量などについて調べている医師のグループが行い、27日、記者会見して結果を公表しました。
それによりますと、調査は、原発事故の1年半後から1年間、南相馬市の小学、中学、高校に通う子どもたちに「ガラスバッジ」と呼ばれる小型の線量計を持ってもらい、被ばく線量を計測しました。
その結果、線量計を正しく身につけていた520人の外部被ばくの線量は、平均で0.8ミリシーベルトでした。
この値は、自宅前の空間の放射線量から政府の推定式を使って計算した被ばく線量の平均、2.4ミリシーベルトのおよそ3分の1にとどまっています。
これについて研究グループでは、空間の放射線量から被ばく線量を計算する際に考慮する、建物の遮へいなどによって減る効果を、政府の推定式では、実際よりも低く見込んでいるなどと分析しています。
研究グループのメンバーで東京大学医科学研究所の坪倉正治医師は、「今回、あわせて調査した初期の内部被ばくについても低かったとみられ、全体の被ばく量としては、時間とともに非常に低くなってきている。今後もフォローしていく」と話しています。





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