2016/09/14

【報道まとめ】県民健康調査検討委員会 甲状腺検査/福島

甲状腺検査 新たに4人が甲状腺がん


2016年9月14日 福島中央テレビ
http://www.fct.co.jp/news/news_30795221.html

原発事故以降続いている、県内の子どもたちの甲状腺検査。

きょう、県民健康調査検討委員会の会合が福島市で開かれ、手術の結果、新たに4人が甲状腺がんと確定した。

また、検査体制の見直しについての議論も行われ、委員からはいまの検査体制を続るべきとの意見が多く挙がった。

県などは、原発事故当時、県内に住んでいた18歳未満と事故後1年以内に生まれた子ども、およそ38万人を対象に甲状腺検査を進めていて、現在3巡目に入っている。

きょう、福島市で開かれた県民健康調査検討委員会で、手術の結果、新たに4人が甲状腺がんと確定したと発表された。

これで1巡目と2巡目を合わせると、甲状腺がんと確定されたのは135人となる。
また、一部で議論されている検査体制の見直しについて、委員からはいまの検査体制を続るべきとの意見が多く挙がった。

*県民健康調査検討委員会・清水一雄委員
「これからが、しっかりとした検査をするべきだと思う」

*県民健康調査検討委員会・星北斗座長
「少なくとも私は(検査を)受けたい、不安だと思う人たちからチャンスを奪うという方向で議論するつもりはない」

検討委員会は、原発事故との因果関係は「考えにくい」との見解で、検査の見直しを含めた議論は今後も継続していくことにしている。






甲状腺検査 今後の方針を議論/福島

2016年9月14日 NHK
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054941151.html?t=1473853285294

原発事故の後、福島県が行っている子どもの甲状腺の状態を調べる検査について、県の検討委員会は、体制の拡充を求める声と規模の縮小も含めた見直しを求める声の双方があることを踏まえて、今後、どのように進めていくか検討していくことになりました。

原発事故で放出された放射性ヨウ素は、甲状腺に蓄積するとがんを引き起こすおそれがあるとされていて、県は、事故当時、18歳以下だったおよそ38万人を対象に甲状腺の検査を行っています。

14日の委員会では、検査に当たっている県立医科大学の医師が、ことし3月までに行われた2巡目の検査で、がんやがんの疑いと診断された子どもが新たに2人増えて59人となり、1巡目とあわせると175人になったことを報告しました。

この検査を巡っては、体制の拡充を求める声と、心身の負担を減らすため規模の縮小も含めた見直しを求める声の双方があがっていることから、14日の会合では今後の検査の進め方についても議論されました。

委員からは、「チェルノブイリの事故では5年後からがんが増えていることから、患者や家族に寄り添いながら今後10年は規模を縮小せずにしっかり進めるべきだ」という意見が出される一方、「検査による子どもへの不利益や、受けたくないという声にも寄り添うべきだ」といった意見も出されました。

委員会では、当面は検査を続けるのが妥当としたうえで、どのように進めるのが適切か、今後も議論していく方針を確認しました。







甲状腺がん 検査で新たに4人 福島県民健康調査検討委

2016年9月14日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160915/k00/00m/040/090000c

東京電力福島第1原発事故の影響を調べる福島県の「県民健康調査」検討委員会は14日、2014年4月から実施している2巡目の甲状腺検査で、今年6月までに新たに4人ががんと診断されたことを明らかにした。2巡目でがんと確定したのは計34人で、がんの疑いと診断された人を含めると計59人となる。

甲状腺検査は、事故時に18歳以下だった約37万人を対象に11年から1巡目を実施し、2巡目からは、事故後1年間に生まれた子どもを加えた約38万人を対象に実施されている。
県によると、1巡目を含め、がんやがんの疑いと診断された子どもの数は計174人になる。内訳は、がんが135人、がんの疑いが39人だった。

甲状腺検査については、治療の必要のないがん細胞を見つけ、不安を与えているなどとする「過剰診断」の指摘があり、検討委では、検査体制のあり方を継続して議論することを確認した。【曽根田和久】

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