2026/10/14

10/21(水)オンライン:藤田康元「反原子力の哲学について考える~技術決定論の再検討を中心に~」

反原子力の哲学について考える~技術決定論の再検討を中心に~

<オンラインイベント>


主催  みんなのデータサイト

日時 2026/10/21 (水) 19:00 - 21:00 
申込み https://peatix.com/event/5186391








2011年3月から始まる東京電力福島第一原子力発電所事故のあと日本各地で脱原発運動が広がるなかで、それに水を差そうとした人は何人もいましたが、その中でも「戦後日本を代表する思想家」とも言われる吉本隆明は特筆に値するでしょう。

1980年代初めの世界的な反核運動に『「反核」異論』を唱えた彼は、311後にも『「反原発」異論』を主張しました。彼の主張の基礎は「人間は一度獲得した高度なテクノロジーを手放すことはできない」「科学技術の進歩は後戻りすることはない」という考えです。

このような考えを、反核運動や反・脱原発運動に参加してきた人々(私もそこにいる)は決して認めないでしょう。

私が依拠する学問分野である科学技術論(science and technology studies)でも、そのような考えを技術決定論として批判してきました。

他方、福島原発事故のあと日本の何人かの哲学研究者がハイデッガーの哲学に依拠して技術論的な著作を発表しましたが、実はハイデッガーも科学技術論では典型的な技術決定論者(楽観的ではなく悲観的な)として批判されてきた論者です。

果たしてそれら日本の哲学研究者の著作では技術決定論は克服されているのでしょうか? 気になる点です。

今回の講座では、この点の検討を手始めに、反原子力の哲学について考える基礎作業をしたいと思います。お時間の合わない方にも、後日アーカイブをお送りいたします


藤田康元プロフィール:神奈川県で生まれ育つ。名古屋大学理学部数学科卒業、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻(科学史・科学哲学研究室)博士後期課程単位取得満期退学。独立行政法人産業技術総合研究所・技術と社会研究センター特別研究員などを経て、現在は、大学非常勤講師・障害者介助アルバイト・古本屋(生存書房)店主の不安定トリプルワーカー。大学非常勤講師としては「科学史」や「技術者倫理」といった科目を担当。2012年4月、地域の仲間とつくば市民放射能測定所を開設。みんなのデータサイトには設立時から参加。

今回の講座の内容に関わる論文として次がある。

藤田康元「技術決定論と技術者倫理-政治的想像力と技術選択における技術者の責任-」『東京電機大学総合文化研究』17(2019年):61ー77ページ。https://tdu.repo.nii.ac.jp/records/117


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