2015/03/06

兵庫/兵庫県の避難者883人 東日本大震災 横ばいで推移

※兵庫県は、母子避難者の保育料減免や相談、就業支援を当面継続、公営住宅の入居は、県・市とも16年3月まで延長。 

2015/3/6  神戸日報
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201503/0007793276.shtml


東日本大震災の被災3県などから兵庫県に避難している人は883人に上り、発生から4年間、ほぼ横ばいに推移していることが兵庫県のまとめで分かった。福島県や関東からの避難者が8割を占め、除染の遅れや放射能への不安が長期化している様子がうかがえる。兵庫に移住を決める人も出てきた。

避難者数は、総務省の「全国避難者情報システム」を通じ兵庫県が集計。2月20日時点で、福島499人(182世帯)▽宮城156人(75世帯)▽岩手25人(14世帯)-の3県で計680人(271世帯)だった。一方、地震や津波では大きな被害を受けていない東京、千葉、群馬、栃木、神奈川など1都6県からも203人(74世帯)が避難している。

兵庫県が集計を始めた2011年6月と比較すると、宮城からの避難者が70人、福島と岩手が各7人減る一方、関東からは35人増えていた。避難者総数の減少率は5%にとどまった。岩手、宮城では沿岸部の土地のかさ上げや高台移転の大幅な遅れが帰郷を阻む一方、福島や関東からは低線量被ばくへの不安で避難が長期化している。

避難先の地域別では、神戸281人(119世帯)▽阪神・北摂380人(143世帯)▽播磨144人(56世帯)▽丹波27人(10世帯)▽但馬11人(3世帯)▽淡路40人(14世帯)-と全県に及ぶ。福島県西部や関東を中心に、全国避難者情報システムに登録していない人も多く、実際の避難者はさらに多いとみられる。

兵庫県復興支援課は「避難先に永住する人も出てきた」とし、母子避難者の保育料減免や相談、就業支援を当面継続する。県内の公営住宅には2月6日時点で159人(69世帯)が入居。県と各市は無償提供の期限を16年3月末まで延長した。






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