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子ども全国ネットメルマガ
厚労ダイジェスト No.8
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厚労ダイジェスト No.8
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「厚労ダイジェスト」をご購読のみなさま、こんにちは。
すっかりご無沙汰してしまいました。 季節は実りの秋を迎えていますが、 各地で起こった災害の影響が気になるところです。今回は、 厚労省発表月別検査結果 平成30年8月(第1092報) についてお送りします。9月分 のExcelデータがまだ公表されていないためですが、 秋の食べものが気になりますので、 昨年のデータも参考までに添えてあります。 判断のものさしにしていただければ幸いです。
すっかりご無沙汰してしまいました。
なお、厚労省発表の検査結果は、 それまで毎週のように発表されていたものが、8月以降月1回の発 表となっております。それに伴って、報告数も約1/4ほどになっ ていますので、検出数も自ずと少なくなっています。(検査体制の 縮小だとすれば、非常に気になるところなので、 近日中に調べたいと思います。)
「厚労ダイジェスト」は、「子ども」を中心にすえて、 厚労省発表の食品の測定データを見やすく抜粋し、 わかりやすい解説とともにお届けしたい、 と子ども全国ネットが編集発行しているメルマガです。 各自治体から集まる検査結果から、 検出されたデータすべてを網羅するため長くなりますが、 適宜必要な部分を中心にお読みください。
※ ご意見やご質問、また間違い等ございましたら、
(一番下に、“厚労ダイジェストを読むにあたって” という説明書きがあります。初めての方は先にお読みください。)
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今回のデータをチェックして…
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【飲料水、牛乳・乳児用食品】
飲料水および牛乳・乳児用食品は、測定下限値も <0.89〜7 .2と他よりは厳しめに測定されて「ND」となっています。 赤ちゃんから成長期の子どもも含め、 毎日のように口にするものだけに、 安心の基準は厳しめにみたいものです。粉ミルクや牛乳など、 新宿代々木市民測定所の測定も参考になると思います。今月、 牛乳、粉ミルク、 水道水の測定結果を公表していますので参考になると思います。( 単位が mBq/kg ですのでご注意を)
飲料水および牛乳・乳児用食品は、測定下限値も <0.89〜7
※ 「ND=放射性物質が0ではない」について、 子ども全国ネット発行の冊子「ほうしゃのう きほんのき」に簡単な解説があります。HPからダウンロードでき ます。https://goo.gl/9uPyKe
【水産物】
海の魚では、スズキ3.7 Bq/kg、マコガレイ3.3 Bq/kg、ヒラメ0.5 Bq/kg、マダラ0.45などが気になるところですが、 このくらいの数値になると、測定下限値が大きいと、ほとんどがN Dとなってしまいます。
海の魚では、スズキ3.7 Bq/kg、マコガレイ3.3 Bq/kg、ヒラメ0.5 Bq/kg、マダラ0.45などが気になるところですが、
一方、河川や湖沼に住む淡水魚は、高い数値で、イワナ62 Bq/kg、ヤマメ Bq/kg、ワカサギ15 Bq/kg の報告があります。ワカサギはこれからがシーズンなので、 気をつけて見ておきたいところです。
【農産物】
今回のシイタケの測定は、群馬と栃木のみでしたが、施設栽培でも 露地栽培でも、原木のシイタケは34 Bq/kg、20 Bq/kgという報告があります。カボチャ、スモモ、ハクサイ、 ブルーベリーは、飯舘村や富岡町産。 移行値が少しでも高いものは、 やはり土壌の放射能値に左右されてしまうのだと思われます。ゲッ ケイジュは、「ローリエ」として香辛料で扱われている場合、 ほとんど産地は示されていません。7.3 Bq/kgは、煮込んだ後は食べないとはいえ、 気になる数値でした。8月の報告でしたが、タケノコが宮城県、 群馬県で報告あり、44 Bq/kg、64 Bq/kgと高い数値でした。
【畜産物】
今回は、牛肉の全頭検査4,366件ですべてNDですが、 相変わらず多くは「<25 」です。その他の鶏肉、豚肉もNDでした。
野生鳥獣肉では、岩手県のクマ肉が基準値超過の120〜590 Bq/kg、46〜60 Bq/kgとすべて検出されています。宮城県のニホンジカも19 Bq/kg。お祭りでは、 ジビエ料理の産地に気をつけたいところです。
【その他】
今回は、すべてNDでした。
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◯ 昨年秋のデータを参考にあげておきます。
2017年9月発表分より:
カキ 3.1〜13Bq/kg、クリ 4.3〜110Bq/kg、イチジク12Bq/kg、ギンナン 3.7Bq/kg、クルミ7.9Bq/kg、サツマイモ 7.8Bq/kg
カキ 3.1〜13Bq/kg、クリ 4.3〜110Bq/kg、イチジク12Bq/kg、ギンナン 3.7Bq/kg、クルミ7.9Bq/kg、サツマイモ 7.8Bq/kg
2017年10月発表分より:
カキ 28Bq/kg、クリ 22Bq/kg、イチジク18Bq/kg、ギンナン 10Bq/kg、クルミ16Bq/kg、サツマイモ4.4Bq/ kg、カボス3.3Bq/kg、ユズ18.5Bq/k、あんぽ柿 ・干し柿150〜350Bq/kg、260〜410Bq/kg、 桑の葉粉 6.5Bq/kg、ドクダミ茶7.1Bq/kg、月桂樹15Bq /kg、干し芋3.8Bq/kg
カキ 28Bq/kg、クリ 22Bq/kg、イチジク18Bq/kg、ギンナン 10Bq/kg、クルミ16Bq/kg、サツマイモ4.4Bq/
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2018年8月分月別検査結果より
検出データを抜粋しました!
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〓─〓 飲料水・牛乳・乳児用食品 23検体 〓─〓
すべて ND (<0.89〜7.2)
〓─〓─〓─〓 水産物 288検体 〓─〓─〓─〓
【アメリカナマズ】 2検体
茨城県 2件中2件 29〜41 Bq/kg(霞ヶ浦)
【アユ】 8検体
福島県 8件中4件 11〜30 Bq/kg(阿武隈川および阿武隈川水系)
ほか、<14〜20
【イワナ】 12検体
岩手県 3件中2件 32〜62 Bq/kg(砂鉄川水系)
宮城県 4件中4件 12〜38 Bq/kg(二迫川支流、三迫川支流)
福島県 5件中4件 7.9〜61 Bq/kg(奥只見湖、阿武隈川水系、阿賀川水系)
【ウナギ】 8検体
茨城県 7件中2件 5〜21 Bq/kg(飯沼川、牛久沼)
【コモンスカベ】 6検体
福島県6件中2件 7.9〜8.5 Bq/kg(広野町、いわき市)
ほか <16〜19
【シラウオ】 1検体
茨城県 1件中1件 9.7 Bq/kg(霞ヶ浦)
【スズキ】 5検体
茨城県 1件中1件 3.7 Bq/kg(神栖市)
ほか <10〜25
【ヒラメ】 14検体
宮城県 1件中1件 0.39 Bq/kg(仙台湾)
茨城県 6件中2件 0.31〜0.5 Bq/kg(高萩市、北茨木市)
【ブリ】 4検体
岩手県 2件中1件 0.63 Bq/kg(岩手県沖)
【マコガレイ】 12検体
福島県 4件中1件 3.3 Bq/kg(福島県沖)→川崎市にて測定
ほか福島県 3件 <16〜18
【マダラ】 11検体
青森県 4件中1件 0.45 Bq/kg
青森県 4件中1件 0.45 Bq/kg
福島県3件 <13〜16
【ヤマメ】 3検体
福島県 3件中2件14〜26 Bq/kg(伊達市、猪苗代町)
【ワカサギ】 8検体
茨城県 8件中8件 8.1〜15 Bq/kg(霞ヶ浦)
茨城県 8件中8件 8.1〜15 Bq/kg(霞ヶ浦)
〓─〓─〓─〓 農産物 306検体 〓─〓─〓─〓
【シイタケ 原木 施設栽培・露地栽培】 23検体
群馬県 3件中3件 7.8〜34 Bq/kg (渋川市)
栃木県 20件中6件 5.4〜20 Bq/kg (佐野市、鹿沼市、足利市、矢板市)
【カボチャ】 5検体
福島県 5件中1件 5.1 Bq/kg (富岡町)
【ゲッケイジュ】 2検体
栃木県 2件中1件 7.3 Bq/kg (那珂川町) ほか <16
栃木県 2件中1件 7.3 Bq/kg (那珂川町) ほか <16
【スモモ】 3検体
福島県 2件中1件 3.5 Bq/kg (飯舘村)
【タケノコ】 16検体
福島県 2件中1件 3.5 Bq/kg (飯舘村)
【タケノコ】 16検体
宮城県 8件中4件 11〜 44 Bq/kg (白石市、丸森町、涌谷町)
群馬県 7件中3件 7.9〜64 Bq/kg (渋川市)
【ハクサイ】 2検体
福島県 2件中1件 6.7 Bq/kg (飯舘村)
【ブルーベリー】 7検体
福島県 3件中1件 5.8 Bq/kg (飯舘村)
ほか、< 8〜11
〓─〓─〓─〓 畜産物 4,388検体(うち牛肉4,366検体)〓─〓─〓─〓
牛肉 ND <12〜25
牛肉以外の畜産物 すべてND <9.3〜25
〓─〓─〓─〓 野生鳥獣肉 70検体〓─〓─〓─〓
【クマ肉】 6検体
岩手県 6件中4件 120〜590 Bq/kg (平泉市、陸前高田市、一関市)
ほか 2件 46〜60 Bq/kg(住田町)
【ニホンジカ肉】 9検体
宮城県 9件中4件 8.3〜19 Bq/kg ほか <13〜15
〓─〓─〓─〓 その他の食品 104検体〓─〓─〓─〓
すべてND
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厚労ダイジェストを読むにあたって
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◎ 元になっているデータは?
食品中の放射性物質を都道府県等が測定した結果をとりまとめて厚 労省が公表しています。現在、週に一度PDFデータで(報道発表 資料)、それをまとめて(Excelデータで) 月別に公表しています。(全国の過去の検査結果(月別)) このExcelデータを調査分析して発行しているのが、 厚労ダイジェストです。
※ こうした厚労省発表のデータは、下記のサイトで産地別、 品目別など、検索して検査結果を見ることができます。
食品中の放射性物質を都道府県等が測定した結果をとりまとめて厚
※ こうした厚労省発表のデータは、下記のサイトで産地別、
検査結果の検索サイト(別ウィンドウで開く)
◎ なぜメルマガに?
データを開けると、ずら〜っと並ぶ「牛肉」の文字! 全頭検査のため牛肉の検査データが多く、 毎回2万件にも及ぶ検査のうち多くは牛肉です。 その中に埋もれがちな、 その他の食品のデータを見ていくのは大変です。 そんなことをせずとも、 埋もれた検査結果の中から検出されたデータだけ見たい! そのご要望にお応えするのがこのメルマガです。
◎ なぜメルマガに?
データを開けると、ずら〜っと並ぶ「牛肉」の文字! 全頭検査のため牛肉の検査データが多く、
◎ 色別の意味は?
「◯◯Bq/kg」と赤字になっているものは「検出」、
ピンク色の文字は、「基準値(100Bq/kg)超過」、
「◯◯Bq/kg」と赤字になっているものは「検出」、
ピンク色の文字は、「基準値(100Bq/kg)超過」、
黒字のものは「不検出」で、測定下限値を「<10」のように記載 しています。できればこの「 < 」に続く数字を見てください。この数値が小さいほど、 厳しく測定しているということです。 検出された赤字の品目名や地域だけでなく、 検出されたその数値と、検出されていない場合の下限値( “< “で表記)とを比較してチェックして頂くとよいと思います。
みなさんそれぞれの「ものさし」を持ち、 今できるベストの選択ができますように。
厚労省HPに測定データ(Excelで) 公表されるのが月に一度、それを分析後に発行となるため、 なかなかタイムリーに、とはいきません。 遅れがちではありますが、月イチ+αで、 ご登録いただいたみなさんに配信していきたいと思っています。 少しずつ改良しながら発行したいと思いますので、 どうぞ長い目でおつきあいのほどよろしくお願いいたします。
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特定非営利活動法人 子ども全国ネット
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