2014/04/21

栃木・那須塩原で「311『つながる、伝える、そして未来へ』集い」が開催される


栃木などの「守る会」がつながって、小出裕章先生の講演会を開催したという報道がありました。活動報告会、講演会が行われ、すでに3回目を数えるとのことです。

毎日新聞、東京新聞からの報道を拾っておきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

毎日新聞 2014年04月20日 地方版
 福島第1原発事故による放射能汚染対策を考える「311『つながる、伝える、そして未来へ』集い」が19日、那須塩原市の黒磯文化会館で開かれた。
 「那須塩原 放射能から子どもを守る会」など20団体による実行委員会が「未来のために今、できることを考える」ことを目的に主催。3回目となる今回は、同会など3団体の活動報告と、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教による「3・11原発事故から3年を迎えて、子供たちの未来のために」と題した講演があった。
 小出助教は「栃木など一部地域は放射線管理区域にしなければならない汚染を受けた。原発の炉内は3年たってもどうなっているのか分からず、収束などしていない」と断言。子どもを被ばくから守るには「避難、校庭や園庭の土のはぎ取り、汚染の低い食べ物」が重要だと指摘した。
 指定廃棄物については「まき散らされた放射能の持ち主は東京電力であり、広大な敷地がある福島第2原発の敷地に持っていけばよい」などと述べた。

子ども守るため 除染、一時疎開も 小出京大助教が講演

写真
 放射能汚染問題について考えるイベント「311『つながる、つたえる、そして未来へ』集い」が十九日、那須塩原市黒磯文化会館であり、京都大原子炉実験所の小出裕章助教が講演した。演題は「放射能と向き合い、子どもたちの未来を創る」。子ども連れの保護者ら約千人が参加し、耳を傾けた。 
 「日本の法律を守ろうとするなら、那須塩原は放射線管理区域です」。小出助教は、政府が作製した放射能汚染地図をスクリーンに映し出し、そう何度も強調した。
 小出助教によると、放射線管理区域は、労働安全衛生法に基づく電離放射線障害防止規則などで定められており、一平方メートル当たりでは四万ベクレルを超える区域。実験で放射線を扱う小出助教のような人以外は立ち入りが禁じられているが、汚染マップで同市は高い所で六万~一〇万ベクレル、その周辺にも三万~六万ベクレルの地域が広がっている。
 「管理区域に入ったとたん、私は水を飲むことも食べることも禁じられる。寝るなんてもってのほか」と小出助教。服や手のひらに基準以上の汚れが見つかれば、出入り口の扉が開かない構造になっているという。「つまり、四万ベクレルを超えているものは、どんなものでも外に持ち出してはいけないということ。那須塩原はそれほどの汚染を受けた」と説明した。
 また、被ばく量が少なければ安全だとする国などの意見については、がんや遺伝的影響は低線量でも被ばく量に比例して増加するという国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告を挙げて「残念ながら、そんなことはない」と否定した。
 「原子力を選択した責任は、子どもにはない。何としても大人が守らなければいけない」と指摘。参加者に向け、学校や保育園など、子どもらが集中的に生活する場所の除染や子どもの一時疎開などの対策を求め、「環境はつながっている。表土の剥ぎ取りをしても、また線量が上がったら、何度でもやってほしい」と訴えた。
東京新聞

 

0 件のコメント:

コメントを投稿