2011/12/31

送料無料プロジェクトが新聞に紹介されました

12月26日付けの「毎日新聞」「日刊スポーツ」に、『福島の子どもたちに安心な食材を届けよう!子ども全国ネット送料無料プロジェクト』についての記事が掲載されました。

少しずつですが、お申し込みも増えてきているようです。
福島にお住まいの方々、ぜひご利用していただきたいと思います。




2011/12/29

第五回アースダイアログ 子どもと未来について語ろう 「子どもたちを守るため 私たちの指針を考える」


第五回アースダイアログ 子どもと未来について語ろう
「子どもたちを守るため 私たちの指針を考える」
~計ること、知ること。そして共に考えましょう~
1月14日(土)(11:30開場、12:00開始 15:30終了)


福島から始まり、関東、長野、京都、北海道、福岡。。。
全国各地で市民測定所が立ち上がっています。
今後の立ち上げ予定を入れるとこの春までに全国で40箇所以上の
測定所が生まれる予定です。

昨年のお正月では想像さえ出来ないことでしたが
市民自らが普通に放射能を計り、対策を考える時代になってしまいました。

まず、現状を知ること、計ることがスタートです。
農家も計っています。流通業者も、行政も計り始めました。
しかしながら、まだまだ検査体制や測定精度のことなど問題山積です。

その中で土壌も、空間も、食品も、まずは計って現状を知り、
出た数値のリスクを検証し、私たち自身がいかに対応していくのか
一人一人の判断が求められています。

どこまでが安全で、どこからがリスクがあるのでしょうか。
子供たちを守るための判断となる指針はどうしたらいいでしょうか。
不安を乗り越えて安心して子育てしていくために
みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

抽選測定のご案内
当日、カフェスロー内に「こどもみらい測定所」の測定器を運び込んでおいて、
その場で測定の実際もお見せします。
土壌や食品、枯れ葉等、少なくとも二検体の測定を行いたいと思いますので、
測定希望の方はお申し込みの際、お子さんの年齢を書き込む欄に、

「〜(例:土壌)を測定希望」とお書きになって下さい。
抽選で二名様(二検体)の無料測定を行います。
〆切は12日。13日には個人メールで当選をお伝えいたします。)

:::::::::::::::::::::::::::::::


2012年 1月 14日(土) 12:00~15:30 (開場 11:30)

■オープニング (12:00~12:10)

■第一部 話題提供  (12:10~12:40)

 「生産者の取り組みと現状について」

 武田 泰明さん
 (NPO法人日本GAP協会 専務理事 事務局長)

■測定実演&ランチタイム (12:40~13:00)
 ※測定&体験会
 ※二部では食事をしながらご参加ください。

■第二部 トークショー(13:00~13:55)

武田 泰明さん(NPO法人日本GAP協会 専務理事 事務局長)
佐藤 昌紀さん(
POD (株)ポラン オーガニックフーズ デリバリ 常務取締役 
石丸偉丈さん(こどもみらい測定所代表)

 ※会場のみなさんと一緒に考えましょう。

        ー休憩ー(13:55~14:05)

■第三部 アースダイアローグ(14:05~15:30)

地球についての対話、それがアースダイアログです。
第一部・第二部で感じたことを、ぜひ言葉にしてください。
そして行動につなげましょう!

●コーディネーター 島崎 湖さん

●ファシリテーター 島崎 湖さん、水戸由美子さん



参加費: 1500円
※ワンドリンク付きです。また会場では、
通常のCafe Slowのお食事他のメニューもご用意していますので、
カフェ気分で対話をお楽しみください。

定 員: 60名
会 場: 国分寺カフェスロー
地図はこちらからどうぞ

共催:子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク
アースデイ東京実行委員会
協力:自然育児友の会・カフェ・スロー
地球環境基金助成事業

:::::::::::::::::::::::::::::::

このトークイベントは、
来年の地球サミット2012(リオ+20)に向け、
3.11後の日本からの声を届けることを目的に
以下の予定で、来年3月まで月一回のペースで開催されます。
ここでの対話のエッセンスは、Japan Voice として
リオ+20送られる予定です。

・地球サミット2012Japan
http://earthsummit2012.jp/home.html
・Earth Daialog
 地球について対話しよう
http://earthdialog.org/
:::::::::::::::::::::::::::::::



***************************************************************
3.11後、子どもたちを放射能から守りたいと全国から次々と集まった人々が
立ち上げた「子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク」。
今年7月にキックオフしてから、子どもたちのための様々なプロジェクトが
立ち上がり活動を広げています。

その全国ネットと、震災直後に「アースデイ東京タワー」というボランティア団体を
立ち上げ、被災地の支援を行なってきたアースデイ東京実行委員会が、
「アースダイアローグ ~子どもと未来について語ろう~」(全七回)を開催します。
**************************************************************

お申し込みはこちらのフォームからどうぞ


ふくしま集団疎開裁判 続報「福島の児童・生徒が即時抗告…疎開求めた仮処分」

福島の児童・生徒が即時抗告…疎開求めた仮処分

 東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、福島県郡山市の児童・生徒が同市に対し、放射線量の高い地域では教育を行わないよう求めた仮処分申し立てについて、児童・生徒は27日、申し立てを却下した福島地裁郡山支部の決定を不服として仙台高裁に即時抗告した。

 児童・生徒の主任弁護人を務める柳原敏夫弁護士は即時抗告の申立書の提出後、「極めて危険なのは明らかで、疎開が認められるのは当然。直ちに是正しないと子供たちの健康は守れない」と述べた。

 仮処分申し立ての際は抗告人は児童・生徒14人だったが、即時抗告では「裁判にかかわっていることが周囲に伝わり、続けることが困難になった」(柳原弁護士)として抗告人は児童・生徒10人となった。

(2011年12月27日20時04分 読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111227-OYT1T01078.htm

2011/12/27

放射能からいのちを守る全国サミットキックオフミーティング報告

【ブログ】
福島支援ワーキングチーム疋田です。
12月11日、青山学院大学で行われた、放射能からいのちを守る
全国サミットキックオフミーティングを共催いたしました。
以下に、報告があります。
http://inochizenkoku.blogspot.com/

2月11日12日に福島市で行われる本番に向けて
随時更新の予定なので、 どうぞよろしくお願いいたします。


【メーリングリスト】
情報拡散や、連絡、情報共有のための、
いのち全国メーリングリストが始まりました。
是非ご参加ください。

申請は下部のフォームよりお願いします。
参加の際に以下の項目を明記していただき
簡単な自己紹介をおねがいしています。
○お名前
○肩書き(所属団体名・活動名など)
○活動地域、支援内容
 (受け入れ支援、保養支援など。
  もしくは支援を検討している内容など)
○その他 活動の現状など

このフォームに メールアドレスをいれて[参加]をクリックしてください。
メッセージのところに、上記詳細を明記ください。








いのち全国準備ML」に参加しませんか?











2011/12/25

舞い上がり土埃とセシウム花粉飛散による内部被爆対策カップマスク・カッパ支援について

いわき市在住の方から、子どもたちをセシウム花粉の飛散から守るための呼びかけ依頼をいただきました。

なんでも、いわき市を含む浜通地区は、日本一の杉花粉飛散地域なのだそうです。(農水省発表)
また今年は、放射能汚染された“セシウム花粉”が飛散することが予測されており、呼吸による内部被爆が心配されています。

これを防ぐためには2~5月の花粉飛散時期に、“カップマスク”や“カッパ”などで防御する必要があります。本来ならば、教育機関がこれを呼びかけなくてはならないのですが、残念ながら現在のところ動き出す気配はないということです。

市民が呼びかけた結果、ユニチャームが「資金面での援助を受けられれば、カップマスクなどの支援をする」とおっしゃっているそうです。

つきましては、皆さまのご支援と呼びかけ・拡散を、どうぞよろしくお願いいたします。


*****詳細は、以下呼びかけ人の方のブログをご参照ください*****

舞い上がり土ぼこりとセシウム花粉飛散による内部被爆対策カップ・マスク、カッパ支援について




2011/12/23

食品中の放射性物質対策に関する説明会を開催 参加者募集開始

食品に関するリスクコミュニケーション~食品中の放射性物質対策に関する説明会~を開催します

来年1月中旬から7都府県で、参加者を募集


 厚生労働省と内閣府食品安全委員会では、来年1月16日(月)から2月28日(火)にかけ、岩手、宮城、福島、東京、愛知、大阪、福岡の7都府県で「食品に関するリスクコミュニケーション~食品中の放射性物質対策に関する説明会~」を開催します。

 食品中の放射性物質については、東京電力福島第一原発事故後の3月17日、厚生労働省が暫定規制値を設定し、これに基づき、食品の回収や出荷制限等の措 置を行ってきました。その後、10月27日に、食品安全委員会から食品健康影響評価が出されたことも踏まえ、現在、食品の安全と安心をより一層確保するた め、新たな基準値の設定について、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会放射性物質対策部会で検討を進めています。今月中には基準値(案)を取りまとめた上 で、来年4月を目途に施行する予定です。

 説明会では、この新たな基準値(案)や食品中の放射性物質による健康影響、国や地方自治体が実施する検査の方法などについて理解を深めていただくことを目的としており、関係省庁の担当者などによる説明のほか、参加者との意見交換も実施する予定です。

 参加募集人数は各会場とも200人程度です(先着順)。参加申し込みはインターネット、ファックス又は郵送で受け付けます。締め切りは会場によって異なりますが、開催が一番早い東京で1月10日(火)となっています。

 また、新たな基準値(案)への意見は、厚生労働省が実施するパブリックコメントでも受け付ける予定です。
 
 なお、厚生労働省と食品安全委員会のホームページ上に、これまでの食品安全に関するリスクコミュニケーションの資料などを掲載しています。

1 開催日程 および 参加申込締切日 :

開催地 開催日 申込締切(必着) 会場
東京都 1月16日(月) 1月10日(火) 星陵会館 (千代田区永田町2-16-2)
福島県 1月24日(火) 1月17日(火) コラッセふくしま (福島市三河南町1-20)
福岡県 1月31日(火) 1月24日(火) アクロス福岡 (福岡市中央区天神1-1-1)
宮城県 2月6日(月) 1月30日(月) 仙台市戦災復興記念館 (仙台市青葉区大町2-12-1)
岩手県 2月10日(金) 2月3日(金) 盛岡市民文化ホール (盛岡市盛岡駅西通2-9-1)
愛知県 2月20日(月) 2月13日(月) 愛鉄連厚生年金基金 (名古屋市中村区黄金通1-18)
大阪府 2月28日(火) 2月21日(火) 新梅田研修センター (大阪市福島区福島6-22-20)
2 主  催 : 厚生労働省、内閣府食品安全委員会
3 募集人数 : 各会場200名程度
4 内  容(予定) (各会場 13:30~16:00)

(1)説明  
  食品中の放射性物質による健康影響について 食品安全委員会
  食品中の放射性物質の新たな基準値について 厚生労働省
  食品中の放射性物質の検査について       厚生労働省
  農業生産現場における対応について        農林水産省
(2)参加者による意見交換

5 参加申し込みについて(報道関係者は「6.報道関係の皆様へ」を御覧ください。)

 参加希望の方は、別紙1の参加申込書に下記項目を御記入の上、FAX、郵送又はインターネットでお申し込みください。先着順で受け付けます。広く周知を図る観点から、同一団体からの複数名のご参加は御遠慮いただく場合がございます。
   氏名(フリガナ)
   職業(勤務先)
   住所
   電話番号
   FAX番号
   メールアドレス

申込先:
 ・インターネット
 食品安全委員会ホームページ上で12月22日(木)16:00から受付開始



詳細はこちら↓

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ys9c.html

2011/12/22

食品中の放射性セシウムの新基準値案に関する意見書

ネットワーク団体のみなさま、
子ども全国ネットHPをご覧のみなさま、
本日、厚労省の発表を受けて、
以下のとおり意見書を提出いたしました。
(広報課および担当部局にFAXいたしました)



2011年12月22日

小宮山厚生労働大臣 殿


食品中の放射性セシウムの
新基準値案に関する意見書

子どもたちを放射能から守る
全国ネットワーク 一同



「子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク(以下、子ども全国ネット)」は、今回発表された食品の新基準案、および、政府の姿勢に対し、子どもたちを守るためには「安全基準として意味のない、受け入れられない数値」と判断いたします。事故後、高い暫定基準値とずさんな検査体制により、汚染食品は流通し、既に日本の子どもたちは被曝しています。
また、農水省の検査データをみても、特別な食品を除き、おおむね20Bq/kg以下となっており、食品中の汚染は低下しつつあるといえます。さらにセシウムだけを考慮する今回の基準値は、現状を踏まえない高いものであり、むしろ消費者の買い控えを助長し、生産者の被害をも助長します。よって、今回の基準値は、国民の健康よりも流通させることを重視した「現状追認基準値」と言えます。
私たちは、可能な限り数値を低くし、検査体制を徹底するという国の強い姿勢を求めていました。しかし、今回の発表は、現状を追認する程度、すなわち、食の安全と国民の健康を守り、国内の食産業を守ろうという姿勢は皆無と言っても過言ではありません。

1. 乳児の基準に関してはゼロベースを目指す姿勢を示すこと。
2. 乳児食品以外の子どもの基準値を設定すること。
3. 主食である「米」の基準値を設定すること。
4. 牛乳に関しては、より低い数値を設定すること。
5. 妊娠・授乳中の女性へ配慮した基準を設定すること。
6. 高い外部被曝が懸念される地域の子どもたちにはゼロベースを目指す姿勢を示すこと。

厳しい基準値と、徹底した検査体制と、情報公開を行うことで国民の信頼を回復し、安心して子育てできる環境を整えることは厚労省の責務であると考えます。子ども全国ネットは、未来をになう子ども達、またその先の子ども達のために、基準の再考を強く求めます。


以上


【考えの基となるデータ】

1)ICRP PUBLICATION 1112009では、毎日継続して汚染食品を摂取することによる体内残存量は、同量を一時的に摂取した場合と比較し、負荷が大きくなることをグラフとともに提示しています。

POINT・1>毎日10Bq摂取し続けた場合、一度に1000Bq摂取した場合と比較して100日かからず体内残存量は逆転。

POINT2 200日で体内のセシウム1371000Bqを超える。700日で体内のセシウム137の濃度が1400ベクレルを超す。

「図は、1000BqもCs137を一時的に摂取いた場合と、毎日1Bq及び10BqもCs137をそれぞれ1000日間にわたって摂取した場合の全身放射能の変化を示す。同じ総摂取量に対して、期間期末における全身放射能は大きく異なっている。これは、汚染食品を日常的に摂取する場合との負荷が本質的に異なることを示している。」

ICRPPubl. 111 日本語版・日本アイソトープ協会暫定翻訳版
















2011/12/21

わたり土湯ぽかぽかプロジェクト始動!

【福島市渡利地区】
 原発から距離的に近い浜通り方面や、線量が高いことが全国的に認知されている飯館村・伊達市などと比べても、福島市や郡山市など中通りは支援がまだまだ行き届いていません。
 1μSv/h近くの高い線量であるにも関わらず、行政・自治体は「安全である」という姿勢を崩そうしないため、民間による子どものための支援が急がれます。
 県庁所在地である福島市の中でも、とくに線量が高い渡利地区。
 ホットスポットが多く存在し、安心して子どもを遊ばせられる場所がないという保護者のお話も聞きました。

【わたり土湯ぽかぽかプロジェクト】
 以下、「避難の権利」ブログから転載します。
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-f90d.html
福島市の中でも特に空間線量が高い状況が続く渡利地区・・・。
毎時2マイクロシーベルトを超す場所もたくさんあります。
「除染がはじまって効果があがるまで、せめて子どもたちを一時避難させて!」
こんな切実な声にこたえて、 「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト」をはじめます!
これは、渡利から車で30分ほどの土湯温泉(福島市西部)の旅館に、週末やウィークデイに、わたりの親子に滞在してもらうというもの。
土湯温泉は、空間線量は毎時0.1~0.2マイクロシーベルトと低く、渡利の10分の1から20分の1です。
子どもたちがきてくれれば温泉もにぎやかになります。
ということで、セーブわたりキッズ、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、フクロウの会、FoE Japanの4団体が、土湯温泉とタッグを組んで、「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト」を開始します。
このプロジェクトの成功には、みなさまの寄付が欠かせません。
助成金をフル活用しても、わたりの親子が一時避難を行うためには、寄付による補填が必要です。
寄付が集まるほど、多くの親子が長期間、避難することができます。
ぜひ、みなさまからの寄付をお寄せください。
頂いた寄付は、本プロジェクトの実施のため、わたり親子の宿泊費の補助、交通費、運営費などにあてさせていただきます。寄付は何口でも歓迎です。

<お振込み口座>
(東邦銀行とゆうちょ銀行に、独立した口座を開設しました)
1)東邦銀行本店・普通口座3697748
口座名義 :わたり土湯ぽかぽかプロジェクト
代表 菅野吉広(かんのよしひろ)
2)ゆうちょ銀行・記号18230・番号29132261
口座名義:わたり土湯ぽかぽかプロジェクト

※口座にお振込後、下記の申込フォームで、1)お名前(団体名)、2)金額、3)メッセージなどをご連絡下さい。 https://pro.form-mailer.jp/fms/1715ebc124776

★オンライン寄付もできます(FoE Japan経由の寄付となります)http://goo.gl/5K9H1

※問い合わせ:・渡利の子供たちを守る会 save watari kids/菅野吉広  Tel:090-3982-6393
・福島老朽原発を考える会(フクロウの会)/阪上武 Tel: 090-8116-7155
・国際環境NGOFoE Japan(エフ・オー・イー・ジャパン)/満田夏花 Tel: 03-6907-7217 Fax: 03-6907-7219 携帯:090-6142-1807  
〒171-0014 東京都豊島区池袋3-30-8 みらい館大明1F

<呼びかけ人一覧>(敬称略、順不同、12月20日時点)
山本太郎/俳優 湯川れいこ/音楽評論家・作詞家 Sascha/ラジオDJ 加藤登紀子/歌手・女優 村田三郎/阪南中央病院副院長・内科医 山内知也/神戸大学大学院教授 松井英介/岐阜環境医学研究所所長・医師 崎山比早子/高木学校、元放射線医学総合研究所主任研究官、医学博士 矢ケ崎克馬/琉球大学名誉教授 只野 靖/弁護士 青木秀樹/弁護士 裏澤利夫/福島市渡利在住 高橋照男/福島市渡利在住 マエキタミヤコ 白石草/OurPlanetTV 岩上安身/IWJ 星川淳/作家・翻訳家 きくちゆみ アイリーン・スミス/グリーン・アクション 島田清子/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会) 鈴木かずえ 佐々木慶子/ふくしまWAWAWAー環・話・和ーの会 照沼かほる/福島大学准教授 足立直樹/サステナビリティ・プランナー 坂本有希/地球・人間環境フォーラム 竹村英明/環境エネルギー政策研究所顧問 石丸初美/プルサーマルと佐賀県の100年を考える会 日下郁郎/原子力発電を考える石巻市民の会 武藤類子/ハイロアクション福島原発40年 中手聖一/子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 菅野吉広/渡利の子どもたちを守る会(SAVE WATARI KIDS) 島田悦子/同上 佐藤幸子/子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 吉野 裕之/同上 西片嘉奈子/KIDS VOICE~ 3・11原発事故キミたちのキオク~ 阪上武/福島老朽原発を考える会(フクロウの会) 満田夏花/FoE Japan

<呼びかけ団体>
渡利の子どもたちを守る会(SAVE WATARI KIDS)、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、FoE Japan、グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、ハイロアクション福島原発40年、未来の福島こども基金、福島避難母子の会in関東、チェルノブイリ子ども基金、気候ネットワーク、福島第一原発事故による自主避難者支援プロジェクト、東京・生活者ネットワーク、京都生協の働く仲間の会、放射能から子どものいのちを守る会・会津、福島県自然保護協会、ふくしま絆プロジェクト推進の会、特定非営利活動法人 エコロジー・アーキスケープ、避難者と支援者を結ぶ京都ネットワーク みんなの手、アジア太平洋資料センター、ふくしまWAWAWAー環・話・和ーの会

<呼びかけ人からのメッセージ>
 私自身3月26日に土湯温泉の扇屋に泊まり、土湯温泉の空間線量が自然線量に近く、温泉自体も汚染の無いものであることを確認してきました。近くにあって、短期間でも子どもを放射線環境から解放してあげられる絶好の場所です。(矢ケ崎克馬/琉球大学名誉教授)
 福島原発事故による放射能汚染は深刻です。特に放射線感受性の高い子供や妊婦(胎児)への影響が懸念されます。福島の子供たちの尿検査でセシウムが検出されましたが、避難をした結果、内部被曝が少なくなっていることは明らかになりました。一時避難は、少しでも外部被曝と内部被曝を減らし、将来への健康影響を少なくする有効な手段です。政府が被曝を強要する政策を続けるなか、政府に根本的な対策を要求すると同時に、少なくとも住民が納得する(年間1mSv)レベルまで除染が進むまでは、子供たちの一時避難を民間レベルででも実現していくことは、緊急の課題だと考えます。皆様の御支援をお願いします。(村田三郎/阪南中央病院副院長・内科医)
 子供が未来です。どのくらいの放射能値の中で、どんな空気を吸って、どれくらいの時間を過ごしたら、どんな病気になるのか、誰も解らないことが、最も問題なのです。少しでも危険があるのなら、何とかその危険を避けさせたい。それが大人の、政治の、すぐに取り組むべきことだと考えます。とにかくすぐに、出来ることをしましょう!!(湯川れい子/音楽評論家・作詞家)

※京都大学 原子炉実験所 助教 小出 裕章さんからもメッセージをいただきました。「こういう取り組みは大事です。子どもの被曝を削減するため、できることは必ずやらなければならないことです。この取り組みはとても嬉しいことですし、有りがたく思います。」

2011/12/20

食品の放射性物質 新たな基準方針

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111220/k10014781311000.html

12月20日 17時33分 NHKニュース

食品に含まれる放射性物質の新たな基準値について、厚生労働省は、一般食品は現在の暫定基準値の5分の1に当たる、1キログラム当たり100ベクレル、乳児用の食品と牛乳は50ベクレルなどとする方針を固めました。

食品に含まれる放射性物質の基準について、厚生労働省は、原発事故から一定の期間が経過し、食品か ら検出される放射性物質の量が少なくなっていることなどから、これまでの暫定基準値から新たな基準値を設定するための検討を進めていました。その結果、被 ばく量の限度の目安を現在の5分の1の年間1ミリシーベルトに引き下げたうえで、「一般食品」の放射性セシウムの基準値は、暫定基準値の5分の1に当た る、1キログラム当たり100ベクレル、成人より放射線の影響を受けやすいと指摘されている子ども向けの「乳児用食品」と「牛乳」は50ベクレル、そし て、摂取量が多い「飲料水」は10ベクレルとする方針を固めました。厚生労働省は、一部の食品については、混乱が起きないよう、一定期間、経過措置を設け ることを検討しているということで、今週開かれる審議会の部会などにこの案を提示し、答申を受けたうえで、来年4月から新たな基準を適用したいとしていま す。

画像は、NHK7時のニュースより

12/23・24 福島☆はっぴーあいらんどフェスティバル

福島☆はっぴーあいらんどフェスティバル
~福島から世界へ 世界から福島へ とびっきりの愛と希望を届けよう!~
http://blog.canpan.info/happyisland/(詳細はこちら)

福島から世界へ、熱きメッセージを
世界から福島へ、愛と希望を!

そしてたとえ今は、故郷を離れた人たちも、いつか帰るために
つながりを感じるお祭りをしたいです。
福島と、日本中がつながっていきますように!

2011年12月23日(金)午後 1:00~午後8:00
2011年12月24日(土)午前10:00~午後6:00

【開催場所】 郡山ユラックス熱海
〒963-1309 福島県郡山市熱海町熱海2丁目148番地の2
http://www.koriyama-kankoukouryu.jp/map/yracs_map.html(アクセス)

入場無料!

【出演】
12月23日
 てんつくマン、田中優、まーちゃんうーぽー
 IZANAI、まーちゃんバンド、池田卓

12月24日
 まーちゃんバンド、池田卓、森源太
 IZANAI、おかん、マイケルパフォーマンス
 てんつくマン(お昼まで、夕方は仮設へサンタクロースの企画)
※池田卓は、沖縄の若手アーティストで1番人気♪

【南ぬ風人まーちゃんバンド「夢咲きほこれ」】
http://www.youtube.com/watch?v=DdWHDzpgtZs

【池田卓】
「島の人よ」
http://www.youtube.com/watch?v=RzzQe5udDYc

【おかん】
おかん「人として」
http://www.youtube.com/watch?v=eJNoER_6Hac

【IZANAI】
第10回にいがた総おどり 万代会場 ファイナル
http://www.youtube.com/watch?v=Vb51JJ14Uzc

【マイケルパフォーマンス】
★アースデイ東京タワー 4  スリラー★
http://www.youtube.com/watch?v=W8GTPqgYplk&feature=related

【森源太】
http://www.youtube.com/watch?v=_a4XXHPN8-w&feature=related
その他多数!


【福島県応援トークショー出演者】
●いしだ壱成さん
●田中優さん
●てんつくマン
●山本太郎さん

福島☆はっぴーあいらんど☆フェスティバル協賛のお願いm(__

ご協力を! 福島避難母子の会 事務所ができました

福島避難母子の会in関東の事務所が品川区の戸越にできました!
正式なオープンは1月になるそうです。

メンバーの皆さんは、福島に向けて、「たいへんなこともいっぱいだけど、楽し
くやってるよ」「戸越に来てみて!」と呼びかけるスペースができてうれしい、
と言っていました。

さて、広くてきれいなお部屋なのですが、いまは広々と・・・つまり何もありま
せん。
そこでここを生きたスペースにしていくためにみなさんのご協力をぜひ!

さしあたって必要なものは

・事務机2台
・椅子
・パイプイス
・パソコン
・パーティション
・A4用紙

ご支援いただけるかたは、まず、下のアドレスにご連絡ください。
Hinanboshi@yahoo.co.jp

メンバーのみなさんは戸越付近に住んでいるわけではないので、できるだけ運搬
の労も配慮していただけると助かると思います。
新品はもちろん歓迎。老婆心(!?)かと思いますが、とくにパソコンなど、あ
まりに古いモデルや古いソフトしか入らないものは避けていただけたほうがよい
と思います。

上記のほかにも「思いついてないかもしれないけどこんなのもあったら便利よ」
というようなものを思いつかれたかたも、ぜひご連絡してみてください。
ほんと、いまのところ何もなさそうですから。

どうぞよろしくお願いいたします!

2011/12/19

東電福島第1原発「事故収束」宣言について

福島第一原発 「事故収束」首相が宣言

写真

 野田佳彦首相は十六日、政府の原子力災害対策本部の会合で、東京電力福島第一原発で原子炉を安定して冷却する「冷温停止状態」を達成し、事故収束に向けた工程表「ステップ2」が完了できたとして「事故そのものは収束に至った」と宣言した。

 三月十一日の事故発生から九カ月余り。記者会見した細野豪志原発事故担当相は、今後は住民の帰還に向けた対策に政府を挙げて取り組む方針を示した。

 しかし、今月四日には敷地内の放射能汚染水の海への流出が確認され、溶けた核燃料の状態も分からない。そんな中で早々と「事故収束」を宣言したことには、住民や専門家から批判が出ている。

 事故対応に当たってきた国と東京電力の統合対策室は十六日に解散し、新たに「政府・東京電力中長期対策会議」を設置した。近くとりまとめる中長期 の工程表をもとに、三十年以上かかるとされる同原発1~4号機の廃炉に向けた作業に取り組む。周辺住民の帰還に向け、避難区域の見直しに向けた考えも示す 方針。

 対策室は四月に工程表を発表。三カ月程度を目標にした「ステップ1」で、原子炉から漏れ出した汚染水を浄化して再び炉内の冷却に使う循環式冷却を 実現した。続くステップ2では、原子炉内の温度を一〇〇度以下に保つとともに、放射性物質の外部への放出を抑える「冷温停止状態」の実現を目指した。

 その結果、炉心溶融を起こした1~3号機の原子炉内の温度が三〇~七〇度程度に落ち着き、安定的に冷却できる状態になった。放出が続く放射性物質による被ばく線量は、敷地の境界で年〇・一ミリシーベルトと一般人の限度の十分の一にとどまっているとされる。

 さらに、東電や経済産業省原子力安全・保安院は、東日本大震災と同規模の地震や津波に襲われても安全性が保たれると確認。国として安全が確保できたと判断したという。

 記者会見で、細野担当相は「事故収束は極めて難しいと考えていた。日本が瀬戸際でとどまった大きな日と思う」と述べた。東電の西沢俊夫社長は「福島県、社会に迷惑を掛け、深くおわびする。今後は中長期の対策にしっかり取り組む」とあらためて謝罪した。



 この首相会見を受けて、東京新聞社会面に、呼びかけ人代表伊藤のコメントが掲載されました。

2011/12/18

第4回 アースダイアログ「子どもと未来について語ろう 」レポート


4回目のアースダイアログは、「チェルノブイリへのかけはし」代表の野呂美加さんをトークゲストにお迎えし、「子どもと未来について語ろう」と題して開催されました。

きっと多かれ少なかれ、3.11以降、「子どもたちを放射能から守りたい!」という思いで、各地で活動されてきた方は多かったことでしょう。そろそろ心身ともに疲れがピークに達してくるころ。このあたりで「がんばった自分」をねぎらいつつ、来年に向けて新たなエネルギーを蓄えましょう、という思いが込められたイベントでした。

まず、みなさんお待ちかねの野呂美加さんのお話。
ご存じの方も多いと思いますが、野呂さんは、チェルノブイリ原発事故で被害を受けた汚染地の子どもたちを、19年間にわたって日本に招いて転地保養を行ってこられた方。
放射線の被害に苦しむ多くの子どもたちをご覧になってきた経験を活かし、3.11以降は日本各地を回って、放射能のリスクと防護方などについてお話をしてこらました。なんとその回数は、521日の東京都豊島区を皮切りに100回を超えたのだそうです。






野呂さんはこの日も、「これまで原発に依存してきた私たち大人は、子どもたちの未来を守る責任がある!」と、熱意と愛のこもった口調で語ってくださいました。
ベラルーシやウクライナでは、年間5ミリシーベルトの被爆線量を超える地域では“強制避難区域”になっていたにもかかわらず、福島では年間20ミリシーベルトまでOKとされていることや、本来子どもには、「0ベクレル」のものを食べさせないといけないのに、500ベクレルまでOKとされていることなのをあげ、「私たち大人は、子どもに十字架を背負わせるような社会を作ってしまった。今後は、この現状を許すことなく声を上げ続けていかねばなりません」と強く訴えました。

次のコーナーでは、子ども全国ネットの世話人代表である、いとうえみこさんが、この一年を振りかえりながら野呂さんとトークセッションを行いました。野呂さんの呼びかけがキッカケで立ち上がったママたちのネットワーク「子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク」。こんな事故が起こったことは本当に不幸でしたが、この事故が起こらなければ、決して出会わなかったメンバーだったことも事実です。磁石が引き合うように集まった人たちは、子どもや地球の未来を守る“アースキーパー”である、とお二人は話されていました。


休憩をはさんで、ご来場いただいた方々同士でのディスカッションタイム。
「今年は、あなたにとってどんな一年だったか」「どんなことを頑張ってきたか」などについて話し合いました。やはり、原発事故を通して日本社会の在り方を見直した方が多かったようで、あるテーブルからは「今まで培ってきたシステムから脱却して、子どもたちのために何ができるかを考えて行動した一年だった」といった意見が出ていました。




今年は、私たち日本人にとって、本当に辛く厳しい一年でした。しかし、放射能との戦いは、まだ始まったばかり。来年も再来年も、その先もずっとずっと、子どもと未来を守るために戦っていかなくてはなりません。ともすれば、希望を失ったり、笑顔を忘れたりしてしまうこともあります。でも、人間は“希望”を失ったら生きていけない。子どもにとっての希望は、ママの笑顔なのです。たまには力を抜き、笑ったり癒されたりする時間も持ちましょう。
そういった意味で、この日のアースダイアログには、マイケル・ジャクソンのそっくりさんが登場し、子どもの幸せを願い続けたマイケルの心を込めて、HEAL THE WORLD を歌ってくれるというサプライズもありました。

みなさんも、今年一年を振り返り、がんばったご自分をほめてあげてください。そして、時には素敵な音楽を聴き、そして本を読んで、英気を養いましょう。そして来年からふたたび、勇気を持って立ち向かえるパワーを蓄積しましょう!


2011/12/17

江東区にて、避難者を対象としたお話会を実施(セイピースプロジェクト)

☆――――――・――――――*――――――・―――――――☆



お話し会@江東区 (主催:セイピースプロジェクト

日程:12月22日(木)14時~



☆――――――・――――――*――――――・―――――――☆



東日本大震災に伴う原発事故によって、大量に放出された放射性物質による被ばくを避けようと、福島から多くの人々が各地に避難されています。しかし、政府や自治体からの支援が十分に行き届いていない方々も少なくありません。こうした状況を受け、セイピースプロジェクトでは現在、東京近郊に避難されている方々を対象に、被ばく相談を初めとする様々な支援・生活サポートを行っています。

 このたびは、避難者の方々の孤立を防ぐため、避難者同士の顔合わせや、お互いの思いや悩みなどを話し合える場を提供し、避難者の方々の繋がりをつくっていこうと、お話し会を開催することにいたしました。今回の場所は、都営住宅への入居者が多い江東区です。

お話し会では、「放射能基礎知識」講座(講師:隅田)も行い、被ばくに関する相談も受け付けます。また、学生スタッフによる本の読み聞かせやお子様の遊び相手も承りますので、小さなお子様がいらっしゃる方もお気軽にご参加ください。

 被ばくや避難、福島についての思いや悩みを、一度話してみませんか?

多くの方のご参加をお待ちしております。



 ☆詳細☆

 【日程】:12月22日(木)14時~

 【場所】:豊洲文化センター和室

  ・住所:江東区豊洲2-2-18

  ・TEL:03-3536-5061

 【アクセス】:東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ「豊洲駅」より徒歩2分



【参加費】無料

 【定員】30名

※託児あり

…学生スタッフによる本の読み聞かせなど、お子様の遊び相手を承ります。

 【講師】隅田聡一郎(NPO法人セイピースプロジェクト代表/高木学校講師)

 【申込】セイピースプロジェクトメール mail@saypeace.org



☆セイピースプロジェクトとは?☆

 10・20代の若い世代が中心となって活動している平和NGOです。東京の大学に通う学生・院生が運営の主体となり、さまざまな活動を展開しています。また、世田谷区を拠点とし、世田谷区のNPO協議会にも参加しております。

 原発事故やそれに伴う放射能汚染・被ばくの問題に関して、セイピースプロジェクトでは、長年被ばくに関する研究をしてこられた専門家の方々のご指導のもと、被ばくに関する情報をまとめたリーフレットの作成・頒布、ブックレットの出版、主に小さなお子様をお持ちの保護者を対象とした被ばく予防セミナーを各地で開催してきました。また、高木学校や市民放射能測定所とも連携して、食品の放射能測定や生活手帳の記録・健康相談のサポートも行っています。

郡山 給食についての請願は委員会で否決されました

先日は、郡山の「市民をずさんな除染に巻き込まないで!」の署名に絶大なご協力をいただきありがとうございました。3000名を大きく超える方々の署名が集まったそうです。
さらに、給食の問題です。郡山では地場産米「あさか米」を給食に使うことを保護者に通達しています。この給食の問題についても、安全安心アクションin郡山は「給食について質疑応答の説明会を開催して欲しい」と請願しましたが、先日の文教福祉常任委員会で否決されたそうです。「福島県産を止めて」と言いたいところをハードルを低くして請願したとのことですが、それでも否決。
これについてはこの後、議会最終日に40名のすべての議員で採決することになるそうです。
滝田春奈市議の報告を転送します。滝田議員は、子どもたちの避難を促す「ハーメルンプロジェクト」の活動をされていた方で、今年4月の統一地方選挙に出馬、トップ当選で市議になられました。市民のほんとうの思いを、そこに見ることができるのではないかと思います。
-------------------------------------------------------------
安心安全アクションから出された請願『市内小中学校での学校給食についての請願書』が反対多数で文教福祉常任委員会では否決されてしまいました。
◎賛成議員・岩崎まり子議員・安斎真知子議員・滝田
◎反対議員・今村たけし議員・諸ひろし議員・塩田よしとも議員・佐藤てつや議員・太田忠良議員 ・石川ぎわ議員
反対の理由は定期的に説明会を開くことで行政の負担が増える(今村・諸議員)
定期的にがひっかかる。定期的にすることで不安を煽るのでは。(佐藤議員)
今の体制で日常の中で対応すべき。(石川議員)
という意見がだされました。行政側に立っているのか市民側に立っているのか議員の姿勢が分かる賛否になりました。
個人攻撃はしたくありませんが、この中の議員で日常から放射能に対して誠意のない発言を繰り返している方もいますし、行政の立場に立つのであれば、そもそも議員なんかいらないのではないかと思いました。
最終日に同会派の蛇石議員が賛成答弁を行い、その後40名のすべての議員で採決します。どの議員、会派が本当に市民に寄り添って活動しているのか分かると思うので、是非傍聴してみてください。
また、私としては、この請願の否決は議会全体の責任として捉え、今後とももっと精力的に活動していきたいと改めて決意することになりました。
その他の請願書、国へ『18歳までの医療費を無料化するよう』意見書の提出を求める請願書も、文教福祉常任委員会では上記6名の議員に否決されました。
県知事ですら国へ要望しているのに、またしても郡山市議会は遅れをとることになりました…。--

子ども全国ネット、文部科学省へ要望書提出 12月9日

子ども全国ネットのメンバー9人が12月9日、文部科学省を訪れ、「放射能から子どもを守るための対策」について、中川文部大臣、森文部副大臣に要請を行いました。
この申し入れに関しては、放射能対策に取り組む議員有志である福島みずほ議員(社民党首)、柿沢未途議員、川田龍平議員(みんなの党)、に御同行いただき、池坊保子議員(公明党)、原口一博議員、田島要議員(民主党)のご尽力により実現いたしました。

私たち、子ども全国ネットでは、文部科学省に申し入れを行うために10月から準備を進め下記の提案書として提出。(提案書はこちら) 


子ども全国ネットの伊藤より、「福島をはじめとする学校給食の安全を徹底するために、全都道府県で食品計測器の購入を実現」「とにかく測定して公表することの早期拡充」「今回の、40ベクレルという発表は評価できるので、ぜひここを第一歩に、子どもの内部被曝を防ぐための学校給食の安全を求めること」「福島の子どもたちには安全な給食だけでなく、定期的保養、長期保養に取り組んでほしい」と要望の概要を中川文部大臣にお伝えし、石川より手渡しました。
その後、中川文部大臣および、森文部副大臣に時間をとっていただき、丁寧なご回答を頂きましたので、下記に一部を記します。

******
中川大臣:限られた時間のなかですが、ひとこと私から皆さんへ、お礼のあいさつをさせていただきたいと思います。日頃からみなさんには、「子どもたちをどう守っていくか」また、「子どもたちの成長に、我々大人がどう責任をとっていくか」ということに対して、さまざな示唆をいただいております。それに関しまして、心よりお礼申し上げたいと思います。森副大臣も、みなさまの仲間として、これまでずっと活動を続けてきておられ、今回、文科副大臣として尽力できるということは、鬼に金棒だと心強く感じております。皆さんから提言いただいた内容に関しては、後ほど森副大臣からお話いただくとして、まずは私自身の思いや問題意識をお話しして、冒頭のご挨拶とさせて頂きたいと思います。

実はこの間、福島県の佐藤知事とお会いしました。福島は非常に厳しいなかで、復興というフェーズに向かって進もうとしているわけです。佐藤知事が、もっとも危機感持っておられることは何かと申しますと、「子どもたちが帰ってきてくれない」ということです。もちろん、これは親御さんも含めて、ということになります。そのうえ、まだまだ人口が減少をしていくという点でも心配をしておられます。これがどういう形で止まって、どいういう形で福島の元気を取り戻せるかということについて、まだ答えが見つかっておりません。佐藤知事は、しっかりした基盤ができないという焦りとともに、危機感を持っておられました。
ポイントになるのは、やはり子どもの「安心・安全」をどう確保するかということだと思います。そのためには、子どもたちがどういう状況に置かれているかということを、まずはみんなが知ることができる状況を作ること。つまりモニタリングですけども、モニタリングしたものを表に出して、「現状はこうなんだ」ということを認識したうえで、みんながそれを判断できる状況をつくらねばならないと思います。そのためには、できる限りのモニタリング調査、そして給食の安全性を確保すること、さらには学校や通学路を優先して除染をしていくこと。そういったことを順次始めています。こうした一連の政策を遂行していくなかで、子どもたちがどういう状況に置かれているかが、みなが分かる状況にする。さらには、どう基準を決めて行くかという議論をする。こうしたことがトータルで実現していくことによって、各々の判断につながっていくのだと思います。我々は、こうした政策に精一杯取り組んでいく所存です。本日は、貴重なご提案をいただいて誠にありがとうございました。これをしっかり受け止めさせていただいて、他の省庁とも連携をとりながら進めていきたいと思います。(中川文科大臣退出)

****意見交換******

森副大臣:今日はわざわざ文科省までお越し頂きまして、ありがとうございます。先ほど中川大臣からもあいさつがありましたように、みなさまの活動が政治を動かしているということで、心から敬意を表したいと思います。何よりも、子どもたちを放射能から守るということが、私自身何より重要であると考えておりまして、それを念頭にこの間、活動させていただきました。9月からは文部科学省副大臣という仕事を拝命したしまして、まだスタートしたばかりではございますが、さまざまな政策を遂行してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。では、ご提案いただいた内容に関してまして、ひとつずつご回答してまいりたいと思います。

要請【1】 学校、幼稚園(保育園)における食材選定、給食検査を徹底すること
① 47 都道府県において、学校、幼稚園(保育園)の給食の食材調査、および、事後の給食まるごと調査を推進していく際、各自治体への支援を含め、文科省からの安全対策指導を徹底すること。現状、17都県が補助金交付対象となっているが、日本における発達した食品流通網や、汚染物質の拡散(瓦礫受入による汚染拡大、汚染堆肥などの汚染製品の拡散など)を鑑みて、47 都道府県を補償交付対象とすること。

森副大臣(回答)
第三次補正におきまして、学校給食の事前の食材検査の予算額一億円が成立しましたので、要項を各自治体に配布し、申請を受け付けているところです。事業実施にあたっての留意事項につきましては、子ども全国ネットのHPにもすでにアップされていますようなので、本日は配布しませんが、内容につきましては、各自治体に連絡をさせていただいたとおりでございます。先ほど、中川大臣からもお話がありましたが、他省庁との連携ということにつきましては、この事業を予算計上するにあたって、農水省、厚労省からご了解いただいたきました。実施要項に付けました留意事項のところで、検査機器の検出下限値の数値40ベクレルということと、それから40ベクレルを下限としって計測した場合に、それ以上の数値を湿す食材があった場合には、その食材をのぞいて調理をするなど、安心の目安として例示的に示させて頂きました。
それから47都道府県においても給食の検査してほしいというご要望ですが、まずは放射能の拡散状況をより考慮しなければならない地域として、東北および関東、甲信越、静岡をふくめ17都道県からスタートするということにさせていただきました。
しかし、来年度の概算要求におきましては、この学校給食のモニタリング事業について、すでに予算要求をしております。事前の食材検査については福島県内をさらに詳細に、各市町村ごとに学校給食の事後検査(丸ごとミキサー検査)を行うということ。それから、福島県以外の46都道府県においても、都道府県単位で同様の事後検査を実施したいということで、概算要求で出させていただいております。どのくらいの予算がつくのか、これはまだまだ最終の詰めの段階でございます。ご指摘がありましたように、食品は全国で流通するものですから、そうした意識を持って学校給食の安全確保のための事業を拡充すべく取りくんで参りたいと思っております。

要請【1】
② 放射能の検出機器の扱いについては、食材検査の検出限界値以上に、まるごと検査に関しては精密で低い下限値を求めること。さらに核種別検査なども検討すること。また、各自治体には、網羅性を鑑みた検査方法とオペレーションを確立するよう指導すること。

森副大臣(回答)
これに関しては、先ほど申し上げました事業の留意事項のなかに、同趣旨のことが書いてあると思います。また今後実施します事後検査に関しては、ご指摘のとおり、より精密で低い値でということについても検討しております。

要請【1】
③ 学校給食は何より内部被曝ゼロを目指すことを提言し、予防原則に基づく対策を講じること。毎日食する給食に関しては、厚労省から示される基準値ではなく、ゼロベースを目標とすること。また、毎日給食で出される牛乳については、心配の声が多数上がっているにもかかわらず、対策や情報開示が徹底されていない。子どもの健康を最大限考慮した「検査方法、検出限界、情報開示」を徹底するよう、乳業業界やメーカーへの指導を求める。同様に、給食食材の品目数の約3~4割を占める加工食品に関しても、その多くが検査対象となっておらず、各メーカーへの国からの指導を求める。(武蔵野市、世田谷区、千代田区の牛乳検査においてセシウム検出)


要請【1】
④ 検査結果は、すみやかに、誰もが取得しやすい方法で公表すること。また、開示内容については、「不検出」と明記するだけでなく、下限値や測定条件、参考値なども併記すること。※別添資料「市立小中学校給食食材の放射性物質検査の結果について/武蔵野市教育委員会」参照。※参考値⇒定量下限値以下の数値が検出された場合は、参考値として公表をすること。


森副大臣(回答)
牛乳の問題ですが、昨日も世田谷区の保坂区長から、ご要望をいただきました。とにかく牛乳は毎日飲むものですから、東京都の牛乳の納入業者とのやりとり等もお聞きし、農水省や厚労省とも連携をいたしまして、情報開示するということについて調整させていただければと思っております。また一方で、食品全体の安全に関しては、今大詰めのところにきているとうかがっております。その状況もふまえて、安全が確保されるように努力をしてまいります。今回の「安心安全のための学校給食関係整備事業」によって調査した情報については、すみやかに市町村や学校のホームページに掲載することによって、品目名や測定結果、検出限界等、すみやかに公開を求めております。これに関しましては、発出した要項につけました留意事項の最後のところに、「公開してください」ということを明記させていただきました。

要請【1】
⑤ 保護者も納得する安全管理体制ができるまで、弁当持参や牛乳拒否について、選択制を許可するなどの柔軟な対応を検討すること。

森副大臣(回答)
このことにつきましては、すでに11月21日に事務連絡で各都道府県学校給食の担当に対して、以下のような文言において保護者のみなさまのご要望に配慮していただけるよう通知しております。
「放射性物質等に対する不安から、保護者等が弁当や水筒の持参を希望する事例もあることから、その際には、十分な説明と配慮をお願いいたします」
ですから、すでにそのように対応されていると思っておりますが、もし問題があるところがございましたら、ぜひお知らせいただきたいと思っております。

要請【2】 土壌調査を徹底して行うこと
① 現状の調査ではまだ不十分であり、特に福島については2キロメッシュではなく、生産者単位での調査も実施するよう検討すること。 地形や地質なども考慮すること。
② 関東を含む広域にストロンチウム、福島・近隣はプルトニウムなどが検出されていることから、核種別検査をより詳しく実施し、すみやかに公表すること。


森副大臣(回答)
これにつきましては、三次補正で、放射性物資の分布状況を調査するために必要な経費が認められております。具体的に申しますと、専門家のご意見を踏まえまして、今月1日から追加調査を実施しております。これまでに比べますと、調査範囲や調査核種を拡大して、実施することとしております。この間、大変ご批判をいただきました文科省のこのモニタリングですが、最初は体制が整っていなかったことも一因としてございます。事故の混乱の中でいろんな問題があったかと思いますが、私が文科省に入ったから言うわけではないのですが、対策班が毎日24時間体制で努力をしてくれておりまして、時間はかかりましたがモニタリング体制が整ってまいりました。今さらに詳しい調査に着手しておりますので、ぜひご理解いただきたいと思いますし。またお気づきの点がありましたら、議員を通じてご要請いただきまして、できるだけ対応させていただければと思います。

また、放射性物質の沈着状況をより正しく把握するために、走行サーべーを使って空間線量率を測定することに致しております。京大で開発した「「KURAMA」という装置を車に搭載して測定するのですが、より効率的にしっかりと計測できるようにということで、詳細に行っております。それから放射性ストロンチウムにつきましては、今までは福島第一原子力発電所から100キロ圏内の計測ということでしたが、100キロ圏外におきしましても、放射性セシウムの沈着量が高い土壌に関して実施をするほか、放射性プルトニウムについても、調査範囲を福島第一原子力発電所から100キロ圏内にまで拡大するということでございます。新しい調査結果をまとめた際には、早急に公開してまいります。今申し上げましたことは12月6日に文科省で報道発表しております。

要請【3】 年間被曝限度量1mSv の法令を順守すること
外部被曝と内部被曝を足して1mSv/y とするこれまでの被曝限度量を緩和することなく、
子どもたちの感受性の高さに配慮した対策を講じること。内部被爆と外部被曝を分けて
計算することを改めること。


森副大臣(回答)
学校における除染に関する総合的な方針につきましては、8月26日に原子力災害対策本部が決定した除染に関する緊急実施基本方針において示されております。文部科学省といたしましても、その方針のもと、学校の校舎・校庭等において、児童・生徒が受ける線量を内部被ばく・外部被ばく合わせて原則年間1ミリシーベルト以下とすること等を内容とする通知を8月26日付けで発出いたしました。現在、さまざまな除染対策がすすめられているところでございます。なお、今後のことについては、細野大臣のワーキンググループで検討されているところですし、柿沢議員もこの間チェルノブイリに行かれ、私もその後行ってまいりましたので、チェルノブイリの経験を活かして、「本当に必要なこと」を実施してまいりたいと思います。チェルノブイリ原発事故後の25年間振り返ると、さまざまな試行錯誤の中で「すべきではなかった」こと、反対に「もっとすべきだったこと」いろんな反省があったと思います。そんな経験を活かしながら、実施してまいりたいと考えております。これは、科学的な議論だけでは、決められないことだと思います。みなさんが納得できるように、科学と、精神的な影響、社会的、経済的、政治的な影響などさまざまな要素を入れて、みんなで話し合って納得できるような対策を講じていくことが重要なんだと思っています。

要請【4】東日本全域の学校、幼稚園について学校敷地内での放射性物質計測をきめ細かく実施し、規制値以上の場所については、学校・幼稚園行事、体育授業の屋内配慮、除染実施など、 子どもたちを放射能から守るあらゆる対策を速やかに実施するよう、地域格差なく、 その対策を講じること。また、各自治体には、危機管理意識の徹底を図ること。


森副大臣(回答)
これに関しましては、すでに福島県内のすべての小中学校に積算線量計を配布しておりますし、福島県以外についても、校庭と園庭の空間線量率が毎時1μシーベルト以上の場合は、設置者の希望に応じて積算線量計を配布することになっています。さらに福島県においては、運べるモニタリングポストの整備や、サーべーメーターの配備を行うとともに、県内の学校、幼稚園、公園等に、リアルタイム放射線監視システムを納入する予定です。

それから全国に関しても、モニタリングポストの増設や、環境資料の分析装置の整備等に関わる支援を行っているところです。これは福島県内問わずに、線量率が毎時1μシーベルト以上の学校に対しては、校庭、園庭の土壌に関する除染や線量低減策への財政的支援を行っています。それから、福島県健康管理基金に要する経費962億円が来期要請、措置をされておりまして、そのなかには、通学路や公園等の除染に対する財政的支援が含まれております。また、東日本大震災の復旧・復興予備費2179億円の中に、いわゆるホットポットの除染に関する経費が含まれております。また、中川大臣肝入りで、文科省としては、学校内で局所的に線量が高い場所を把握するための測定のてびきを公表したり、福島県内の子どもの生活環境の除染に対する専門家の派遣を行うなどの取り組みを行っていまして、引き続きこのような対策をとって参りたいと思っています。

要請【5】 福島の学校教育環境の改善、給食における安全確保をはかること


① 子どもたちが高い放射線量の中を通学・通園し、屋外での活動を規制されるような環境での教育は、子どもたちが等しく教育をうける権利を侵害している状態であると考える。
子どもたちがのびのびと健やかに学校生活を送ることができるよう、学校(幼稚園・保育園)・学年・学級単位で安全な場所へ疎開させるなどの対策を講じることで、子どもたちの教育を受ける権利を保障すること。


森副大臣(回答)
現状は計画区域、計画的避難区域等以外の地域における避難は、政府としては「必要ない」というふうにされているわけですが、先ほど申し上げました低線量被ばくの影響に関するワーキングチームでも今いろんな議論がされているところであります。文部科学省としては、子どもたちの心身の影響およびリフレッシュをはかるための「リフレッシュキャンプ」を行うこと。これは非常に重要な事業だと認識しておりますので、すでに今年の夏休みに国立青少年教育施設で実施しました。それからオータムキャンプ、ウインターキャンプも本日詳細を発表させていただきました。来年度の概算要求におきましても、引き続きリフレッシュキャンプ事業を文科省として実施するということを要求しております。

私もチェルノブイリ(ウクライナ)に行きまして、現地の皆さんからいろんなお話をお聞きしました。その報告は、私のブログにもアップしておりますのでご覧ください。

ウクライナは原発事故以前から、集団営農という旧ソ連の体制の下で、子どもたちを集団で預かって、朝・昼・晩3食給食を提供するということをやっていました。また、夏休みや冬休みには、長期にわたって保護者抜きで集団キャンプも行っていた。事故の前からそういうことをやっていたという体制もあり、事故直後には数年間にわたって、夏休み3ヶ月、冬休み1ヶ月、リフレッシュキャンプを開催されていたそうです。私も、こうした取り組みはとても重要だと思っております。文部科学省で、現時点で実施しているキャンプは規模もまだまだ小さいものですが、引き続き拡充できるようにがんばっていきたいと思っております。また福島県においても、各自治体で対象を拡充した取り組みをされている自治体もありますので、このような事業がうまく実施できるよう支援をしていきたいと思っています。

要請【5】 福島の学校教育環境の改善、給食における安全確保をはかること


② 福島における給食食材の選定は、外部被曝線量の高さや、(生産者との関係で)県や自治体では厳しい方針が出しにくい状況を鑑みて、国からの方針を通達すること。地産地消の名の下、福島の子どもたちが他の地域より、なお一層、内部被曝を受けやすい現状にあることを認識し、早急に改善させるよう指示をすること。


森副大臣(回答)
今回の「安心安全のための学校給食環境整備事業」は、まさに文科省として、まずは福島県を重点的にやっていきましょう、という意識の元にスタートさせていただいております。
全国のお母様がたからは、全国でも是非実施してほしいというご要望をいただいておりますのえ、冒頭で説明させていただいたように教育委員会や学校などに対して、出荷制限等の情報に留意するよう、注意喚起をしておりますし、また今回の事業が速やかに実施されるように全力で支援していきたいと思っています。


~森文科副大臣の要望書に対する返答がいったん終わり、ここからは自由な意見交換の場となりました~

福島みずほ議員:給食について概算要求を挙げている、ということは良いのですが、概算要求だと来年の4月からということになるので開始が遅くなってしまいます。もともと、予備費が8000億くらいありますので、この給食の検査を前倒ししてやっていただきたいと思います。それと、給食の事後検査(まるごと検査ミキサー検査)なんですが、事後に「入っていた」といわれるより、事前にできないのかと思いますが、そこはいかがでしょうか。

森文部副大臣:まず給食の事後調査に関しては、すでに省内の予算等で実施できないかということで、事業の準備検討を進めております。できるだけ早く、どのような形で、どのような範囲でできるのか、発表させていただきたいと思っております。
また、事後検査に関しては、専攻して実施している自治体をみますと、どちらかというと安心につながるのかな、という気がいたします。もちろん事前検査がより広範囲に、かつ詳細にできるといいのですが、なかなか現実的に難しい部分がありまして、そこはより現実的に実施可能なやり方でやっていく方法で考えたいと思います。丸ごと検査を実施して、その結果が分かることによって、現場の方に対してもより注意換気につながるのではないかと思っております。そこはご理解いただければと思います。

柿沢議員:保護者の皆さんが何を求めているかというと、給食等子どもが口にする食材に関しては、「放射性物質がゼロのものに限定される」ということ、だと思うんです。森副大臣もおそらく同じような考え方で、まずはこのまるごと検査をやってみて、いったい実態はどうなのかということを明らかにすれば、これを解消するためにはどうすればいいか、と流れになる。だとすると、この事業をはじめるのは、なおのこと早いほうがいいということになるのだと思います。そういう意味では、全国一律用意ドンではじめる必要はなくて、実態をあきらかにする意味では、パイロット的に一部の地域で検査をやって学校給食に使われている食材は、このくらいの放射性物質が含まれている状態なんだということを明らかにする。それが第一歩なんだろうと思います。もうひとつは、食材に関して、子どもや妊婦さんに関する特段の配慮ということが求められいて、ここを数値設定をしていくのかということを決めることが何よりも大事だと思います。

もうひとつは、今子どもたちの移住や疎開に関して、「除染をしたら、ここはきれいになるからとどまっていなさい」と。逆にいうと、「疎開、移住をしたい」と言うと、支援の対象から外れますよ、ということになってしまっていると。こういう状態になっていることが、一部の非常にセンシティブな方々を苦しめている、ということになっていると思うんです。そういう意味で、福島で子育て中の方に関しては、できるだけそれぞれの考え方に応じた選択の自由を与えてあげることが大事なのではないかと思っております。て、実際にどういう影響があるか分からないわけですから。例えば、子たちが転校した場合はどうなるのか、といったことに一定の答えがないと、ただ食材の問題だとか、空間線量の問題であるとかだけ対処療法的に対処しても、全体の安心は確保できないのではないかと思います。

森文科副大臣:まず給食の検査については、できるだけ早く始めて実態を知るということが重要であると思っています。特に、福島県など心配される地域を専攻させるということが大切です。実は政務三役の中では、「全国一斉に検査を始める」ということを強く主張していたのですが、逆に中川大臣から「できるだけ早く実施をしよう」という示唆を頂きまして、今準備を始めているところでございます。もちろん「ゼロベクレル、1ベクレル」を目指したいのです。もちろん、お母様の放射性物質に対する受け止め方には幅があるわけですけども、「危ないといわれているものは食べさせたくない」というのが親心ですし、小さい子どもたちの感受性を考えますと、できるだけゼロに近づけていきたいと思います。ただ、現実的に実施しうることを丁寧にやっていきませんと、数値ばかり専攻してもかえって混乱を招くのではないかと思いますので、目標はそういうところを目指しつつ、現実も見て、着実に、できるだけ迅速に、進めていきたいと思っております。
それから、最後のご指摘の部分は、私のチェルノブイリの視察報告書の最後のまとめに同じ考え方でまとめさせていただいております。ですから、これは全体的な政府の考え方、文科省としての考え方ではございませんけども、チェルノブイリを視察してきたその参加者、同行者含めて会議をしまして、意見としてまとめたものをオープンにさせていただいております。
私としましては、「新たな場所で生活を始めたい」という方は、できるだけ早く道筋が見えるようにしたいし、また、除染が進んで「これくらいなら納得して、気をつけつつ住める」という方は、安心して住めるようにしていきたい。つまり選択できるようにしたいと考えています。来年の新学期には、ある程度生活が安定できるようにしたいという気持ちで、いろんな提案等をさせていただいておりますが、なかなか意見集約をはかって、実際に事業を実施するというところについては、かなり時間がかかっております。しかし壁にぶち当たりながらも、一歩一歩進んできておりまして、そういう意味では、この給食の検査が始められたということは、私にとっては相当大きな一歩であると思っています。皆さん方は、「なんて遅いんだ」もっとガンガンやれというお気持ちだとは思うのですが…。

子ども全国ネット 伊藤:今回17都県が発表されたときに、これはなんとか都県に出してもらわないとということで、ネットワーク団体にも呼びかけましたし、実際に東京都や神奈川、千葉は自治体に持参しました。でもなかなか都県が動かない。9日までの間に、審査して出しますよと即答してくれなかった。これが申請が出なかった場合はどうなるのか、というのが私たちとしては心配だったんです。

東京連合 石川:私は江東区在住で、江東区と東京都両方に、働きかけを行いました。江東区は、東京都の中でもわりと早く検査機器を購入しよう、という流れでやっていただいたんですが、ふたを開けてみたら検出限界値が非常に高い。合算値でいうと60ベクレルということになってしまっていて…。しかし、今回この事業計画書を出していただいたので、これはすごく良いものを出していただいたと思い、すぐに江東区に持参しました。そして、機器購入に関する提案書を出したところ、やはりこの下限値では問題なんだねということをやっと気づいていただくことができました。というのは、事業計画書では40ベクレルという合算値で表記していただいていると思うのですが、だいたい機器のスペック表を見ると、一核種でしか書いていない。そこを担当職員の方が混同してしまっているという事実はあるというのは、直接の交渉で感じました。そこを文科省の方から、はっきりと、合計でこうだということを出して頂きたいと思っております。
また東京都は、教育庁が一元的にこの問題を扱っているのですが、機器導入にちょっと後ろ向きなようでした。その理由としては、クリアしないといけない検討課題をがすごく多くて、何台購入するのか、オペレーションをどうするのか、そういったことを考えると、財政があるといわれている東京でさえも、人件費や運用費のことを考えて、決定できないという事実があるようです。買う買わないの答えは、別の日にいただくことになっているんですが、東京都でさえもそうなのですから、もっと財政的に逼迫している県などは、機器を購入するというところまで一歩踏み出せないという事実があるのだということが分かりました。地域主権とか、地域主導といわれているんですが、この問題に関しては国内において前例のない事象なだけに、文科省からのトップダウンというのが必要だと感じております。


森文部副大臣:ありがとうございました。放射能との戦いは始まったばかりです。私たちは子どもたちを、放射能から守らなければならない。これは、私も繰り返し言っているわけですけども、これをもっと政府の方針としてしっかり定着するように、今後も声をあげて、そして行動していきたいと思っています。なにより、文部科学副大臣という仕事を頂戴いたしましたので、一気には難しいですが、私のできうる範囲で、またそれ以上に着実に進めていきたいと思います。

最後にお願いなんですが、被ばくの影響をどう考えるのかについては、専門家の間でも、ものすごく開きがあります。100ミリシーベルト以下なら大丈夫という人や、絶対に1ミリシーベルト以下でないとダメだという人。もちろん、少ないにこしたことはないんです。ICRPもできるだけ低くしましょうと言っています。でも、現実問題として事故が起きた後はは、一気に低くできないので、ある程度皆さんが許容できるところで、徐々に下げていきましょう、と。そこは是非ご理解していただけるように、皆さんからもお力添えを頂きたいと思います。もちろん、ホットスポット、ホットエリアなどについての対策は最優先であると思いますし、また食品に関しては全国に流通しますので、そういう点はしっかりと認識しながら対策を進めていくということが何よりも重要だと思っています。

私も二児の母ですので、これは母親の“勘”と言うのでしょうか。こういう抽象的な言い方をすると申し訳ないのですが、この“勘”を私は大切にしたいと思っているんです。子どもを育てるときに、「これは危ない、なんとかしないといけない」という母親の勘。みなさん、お子さんをお持ちの方も、いらっしゃらない方も、きっとそういう勘を原点として動いていらっしゃると思います。しかし、あまり突出してしまいますと、「大丈夫」と言っている人たち理解していただけず、結果として何も進まないという状況になってしまいますので、そのあたりは是非みなさんにご協力いただきながら頑張って参りたいと思っております。
今日は、皆さん、わざわざこうやって集まっていただいて、要請していただいて、私としても大きな力、そして励みをいただいたと思っております。本当にありがとうございました。今後とも、「子どもたちを放射能から守ろう!」を合い言葉に頑張っていきましょう。

(以上)
******



この後、森文部副大臣は、全国ネットを代表して訪れたメンバー9人ひとりひとりとの意見交換を予定時間を超えて設けてくださいました。
また最後には、全国ネットの伊藤より、「きょうはとても有意義な時間でした。こうした場をぜひ今後もお願いしたい」と要望し、福島みずほ議員も「ぜひ定期的に」と添えてくださいました。これに対して、森文部副大臣は、「前向きに検討してくださる」とお返事くださいました。

森文部副大臣が、私たち母親と同じように「子どもたちを放射能から守ろう!」という思いを持ってくださっていることは、何よりの希望です。 私たち母親は、子どもが食べる食材については、あくまで「ゼロベクレル」を目指したい。そして、放射能を気にせずに、外でのびのび遊ばせてやりたいと思っています。
なぜなら、現在、定められている年間被ばく限度量に関しても、食品の暫定規制値にしても、すべて“がまん値”だからです。これを、未来を担う子どもたちに押しつけるわけにはいきません。

しかし、森文科副大臣がおっしゃるように、事故が起きてしまった以上、一気にゼロにすることは難しい。だから、一歩一歩確実に、でも迅速に進めていけるよう、私たちも引き続き声を上げていきますし、森文部副大臣をはじめ、放射能対策超党派議員連盟の方のお力もお借りして、子どもたちがいきいきと生きられる未来を守っていきたいと思っています。

今回、このような有意義な交渉の場を設けてくださった
中川文部大臣、森文部副大臣、ありがとうございました!
ぜひ、本日の要望を早急に実現いただけるよう、
子ども全国ネットネットワーク団体一同
よろしくお願い申し上げます。

17日(土)午後 矢ヶ崎克馬先生講演会 (国分寺)

内部被曝問題から原発の是非を問う

矢ヶ崎克馬先生講演会
12月17日(土) 14:40~16:40

東京経済大学国分寺キャンパス  K102教室(仮設校舎)

1.趣 旨

今年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故での放射能漏れに
より、各地で高い空間放射線量率が記録された。現在、関東地方の各地や東京経済大学のある国分寺
市内でもホットスポットやマイクロスポットと呼ばれるように、雨樋や雨水の濃縮しやすい場所など
局所的に高い放射線量率が計測されている。放射線被曝による将来の健康被害が懸念されるが、とり
わけ、放射性物質を取り込むことによる内部被曝の影響については未だに不明な点も多い。
そこで、広島原爆による内部被曝とその健康被害について研究されている琉球大学名誉教授の矢
ヶ崎克馬先生を招き、今回の福島第一原子力発電所事故での放射能漏れによる東京での内部被曝のリ
スクや人体への影響についてご意見をうかがい、今後の原子力発電の是非について考える。

2.内 容

① 今回の福島第一原発事故による東京での外部被曝、内部被曝の人体への影響の実態

③ 内部被曝問題から考える原子力発電の是非

3.講

1943年生。広島大学大学院理学研究科(博士課程)物性学専攻単位取得満期退学。理学博士(広島大
学)。琉球大学理学部教授を経て、現在、同大名誉教授。2003年より、原爆症認定集団訴訟で、「内部被
曝」について証言を行う。福島第一原発事故以降は、国会での証言や福島県を中心に各地で講演会などの
活動を行っている。

東京経済大学ACT         
(代表 三池 きむ コミュニケーション学部)
東京経済大学21世紀教養プログラム自主ゼミ  (代表 水島俊  21世紀教養プログラム)

主催・協力

連絡先 actgakusei@gmail.com

【必見】ウクライナで5万人の子どもを診てきたステパノワ博士のインタビュー番組

チェルノブイリ原発事故以降の25年間、5万人の子どもたちを検診してきた
ウクライナ放射線医学研究センターのステパノワ博士のインタビュー番組が
アワープラネットTVサイトで見ることができます。番組+博士の資料をご覧下さい。





★ネット(OurPlanetTV)

★テレビ(朝日ニュースター)
日 時:12月15日(木)23:15~23:45
再放送:12月17日(土)9:00~9:30、18:00~18:30
    12月18日(日)5:00~5:30、22:00~22:30

★プレゼン資料(グリーンピースさんのサイト)←必見

★ステパノワ博士への話の内容
事故後、喉のいがいが、咳、倦怠感など様々な健康影響があり、
それが徐々に増加し、1990年代になると、慢性疾患の子が増えた。
現在、甲状腺ガン以外に様々な症状があり、特に消化器系の疾患が多い。
ウクライナ全土で健康な子どもは25%。汚染地域では10%程度。
(ちなみに、、、、
 ウクライナの面積は、 60万3700平方キロメートルで日本の約1.6倍です)

博士は、子どもたちの健康を守るために
◎汚染されていない食べものを食べさせることと、
◎免疫力をつけるための健康増進
◎一時にでも汚染地を離れさせて体内の線量を下げることが重要
 (1年間に最低4週間は汚染地域から保養に出る。)
と仰っていました。
また、汚染地を離れての保養は、学校ごとであるとも言っていました。

★ウクライナってどこ?
地図は福島第一原発とチェルノブイリ原発の場所を重ね合わせていますが
チェルノブイリの汚染図がそのまま日本地図に当てはまるわけでははありません。


ふくしま集団疎開裁判却下

本当に残念で腹立たしい判決結果が下されてしまいました。



学校単位で疎開を…仮処分申し立て却下


東京電力福島第一原子力発電所事故で、福島県郡山市の保護者が同市に対し、放射線量の高い地域では教育は行わず、学校単位で疎開するよう求めた仮処分申し立てについて、福島地裁郡山支部(清水響裁判長)は16日、却下する決定をした。

決定要旨で同支部は、「他の児童生徒の意向を問うことなく、一律に教育活動の差し止めをしなければならないほど、具体的に切迫した危険性があるとは認められない」などと退けた。
弁護団は保護者の意思を確認し、抗告するかどうかを決める方針。
(2011年12月16日21時22分 読売新聞)
************************************
下記の「ふくしま集団疎開裁判」のホームページには、「却下」決定に対するコメントも掲載されているので、ぜひご一読ください。
/http://fukusima-sokai.blogspot.com/
とくに注目したいのは、決定の骨子で、③100ミリシーベルト未満の低線量被曝の晩発性障害の発生確率について実証的な裏付けがない」と示されている点でしょうか。
ちょうど判決が出る16日の東京新聞朝刊で、下記のような記事があがっていましたが、これを受けての判決なのでしょうが、ICRPですら、「放射線被ばくに“しきい値”はない」と認めているのに…という気持ちがぬぐえません。
************************************

東日本大震災:被ばく避難基準、20ミリシーベルト「妥当な値」 段階的下げ提言--政府WG

東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質による低線量被ばくの影響を有識者で検討する政府のワーキンググループ(WG、共同主査・長滝重信長崎大名誉教授、前川和彦東京大名誉教授)は15日、年20ミリシーベルト程度の被ばくによる健康影響は低いとしたうえで、政府の除染方針と同様に年20ミリシーベルトの地域では2年後に年10ミリシーベルト、その後は年5ミリシーベルトを中間的な目標にすべきだとの提言をまとめた。細野豪志原発事故担当相に提出した。【久野華代】
WGは、国際的な基準を参考に、避難の基準となっている年20ミリシーベルトについて「(喫煙などの)他の発がんリスク要因と比べて十分に低い水準だ」として、科学的に妥当な値だと結論付けた。福島県民の被ばく線量は年20ミリシーベルトを平均的に下回っていると分析する一方、「線量が高い地域から、優先順位をつけて徐々に下げていくべきだ」と提案した。
また、放射線の影響を受けやすい子供の生活環境を優先して除染し、避難区域でも校庭や園庭は毎時1マイクロシーベルト以下を目指すべきだと訴えたほか、子供が口にする食品に配慮して放射性物質濃度の適切な基準の設定を求めた。
チェルノブイリ原発事故(1986年)で増加した子供の甲状腺がんについては「福島第1原発事故では線量が小さく、発がんリスクは非常に小さい」と指摘した。
==============
■解説

 ◇さらに議論、検証が必要

福島第1原発事故後、健康影響についての明確な科学的証拠がないとされている100ミリシーベルト未満の被ばくを巡っては、食品や除染などさまざまな規制値や基準値が示され、国民の間では混乱も起きた。政府のワーキンググループは政府と東京電力を名指しして「低線量被ばくによる社会的不安を巻き起こした」と反省を求めたが、少数の専門家によるわずか1カ月余りの議論が、住民にとって安心材料になったとは言い難い。
避難の基準となった年20ミリシーベルトという数値はもともと、専門家で組織する国際放射線防護委員会が緊急時の目安に掲げたもの。WGは今回、この目安を追認しただけでなく、除染などの中間目標も政府が8月に示した基本方針を踏まえただけに終わり、今回の原発事故に伴う具体的な健康影響を独自に評価する姿勢は、ほとんどうかがわれなかった。
WGは提言の中で今後の適切な被ばく防護対策を取るために「多様な価値観を考慮すべきで地域ごとの住民参加が必要」と指摘した。放射性物質と向き合う日々は今後も続く。低線量被ばくの健康影響について、住民の意見を積極的に取り入れながら、不安解消につながる真剣な議論、検証作業が求められる。【久野華代、永山悦子】
==============

 ◇WGがまとめた低線量被ばくの影響◇

・100ミリシーベルト以上は線量の上昇に応じて発がんリスクも増加することが分かっているが、100ミリシーベルト未満は影響が科学的に証明されていない
・低線量を長期間被ばくした場合、同じ線量を短期間で集中的に被ばくした場合より健康影響は小さい
・内部被ばくと外部被ばくの人体への影響は同じ
・低線量の内部被ばくによるぼうこうがんの増加は被ばくとの因果関係があると評価できない
毎日新聞 2011年12月16日 東京朝刊

「埼玉県のある小学校の講演会(と、その後)」


嬉しい、元気の出るお知らせをいただいたので、ご紹介します。
 
埼玉県内のある小学校が、PTA主催でチェルノブイリ救援中部理事 河田昌東先生をお招きし「放射能汚染下での暮らし」という内容の講演会を開きました。
 
毎年恒例の講演会の枠で開催されたので、小学校の先生は校長先生も含めてほぼ全員参加、保護者も希望者が参加。主催のPTA役員のご尽力もあり、地域の方にも回覧板で告知するなどし、80名ほどの方々が集まりました。
 
河田先生は、放射能問題の基礎から説明し、今後どういう対策をとって生活していけばよいかを、もともと放射能について知識のなかった人にも分かるように丁寧にお話してくださいました。
 
その後の質問タイムでは、地元農家の方が「今年の落ち葉で腐葉土を作る予定でしたが、作っちゃいけないということですか?」と質問され、「ダメですよ」と河田先生が答えるなど、実生活に関わる汚染対策の知識を、伝えてくださいました。
また、河田先生が校長先生に「学校で放射能測定機を買うといいですよ」とオススメもしてくださっていたそうです。
 
その後、講演会の影響で小学校にも変化があったそうです。「朝の草取り」は中止になり、先生はその理由(放射能があるから)もきちんと子どもたちに説明してくださったとか。落ち葉をかぶって遊んだりすることも、例年ならあるそうですが、「今年は禁止しました」と、保護者にも伝えてくださったそうです。
校長先生をはじめ、多くの先生が「放射能から子どもを守ろう」という意識を持つきっかけとなったようです。
 
「学校主催」「PTA主催」という講演会は、放射能の知識を得ていない人にも、うまく伝わる素晴らしいモデルだと思い、今後、こういう講演会が増えれば・・・と感じました。
各地で様々な講演会が開かれていますが、保護者の不安を理解してもらう環境作り・危険性と「子どもを守る」という想いを共有することができた、成功例だと思います。PTAの方のご尽力のおかげで、学校内と地域の意識改革に繋がったのでは、と思います。
 
以上、ご報告でした。