《避難生活7年-鹿目さんの場合》
☆7年という歳月
7という数字は何か特別な意味がある、と感じるのは私だけでしょうか。何かしら、節目という気持ちが湧く数字です。おぎゃあと生まれた子どもが小学校に入学する。そんな年月があれから経ちました。福島県によれば福島県外へ避難した人の数は2012年、164.865人でした。それが2018年2月には50.641人にまで減っています。(しかし、これはあくまでも福島県だけのデータです。北関東、首都圏からの避難者は一切含まれていません。)
昨年の3月末で自主避難者(区域外避難者)の住宅支援が打ち切られたため、福島への帰還が加速しました。国も県もかつてあった放射能汚染の問題は解決した、普通に生活をしても大丈夫だという見解を公にしています。福島県内で避難生活をしていた人たちも、避難解除が進み、避難者という位置づけが失われていこうとしています。
数字ではなく、一人一人の人生、暮らしを考えれば、原発事故によって避難を余儀なくされるというのはいったいどういうことなのか。一人一人の多様な問題を孕んで、本当の意味でそれらの問題が解決しないまま、この7年という時間が過ぎたと感じています。
== 中 略 ==
☆避難のその先へ
相模原では地域の母親たちが立上がって、福島の子どもたちを保養させる取り組みが始まりました。
■「母ちゃんず 子どもたちの未来をまもりたい」
https://karchanz.jimdo.com
■ブログ
http://tutinokokarchanz.blog.fc2.com
震災以来、原発の事や被ばくについて学び続けてきた鹿目さんは、「母ちゃんず」代表の竹内亜紀さんに出合い、自分が果たすべき役割を見いだして行きます。
今回のインタビューの見所は、鹿目さんが「自主避難」という選択の後に苦しみながら、自分で考え、自分の言葉で語る、これから先への希望です。自分の内側を覗き込み、ゆっくりと確認しながら言葉を紡ぐ鹿目さんのお話は、なかなかマスメディアでは聞けない深いところにまで到達した「思い」が語られている、と感じました。
最後までじっくりとご覧いただけたらうれしいです。
災害で人は傷つくかもしれないけれど、一人一人の中に、そこから立ち直っていく力がある、と信じます。そこでどうつながり助けあっていけるか、が、災害のその先にある本来の意味での「復興」に繋がると思うのです。
これから、8年目が始まります。これからも一つのライフワークとして、避難した方々の声を聞きます。その声が「原子力防災」にも活かされるはずです。
鎌仲 ひとみ
[ 上映スケジュール ]
近日開催される上映は以下の通りです。
○「小さき声のカノン」
・2018年4月19日(木)
兵庫県・姫路市/真宗大谷寺派 真行寺
※より詳細なスケジュールはこちら↓↓↓
http://kamanaka.com/theater/
上映会開催も受付中です。お気軽にお問い合わせ下さい。
http://kamanaka.com/selfscreening/
☆ 鎌仲監督のこれからのスケジュール ☆
3月後半から4月にかけてはアメリカへ!もちろん、上映もしていただきます。
4月には埼玉県と東京都町田市に伺う予定です。新年度の講演、上映のお申し込みもまだまだ受け付けております!よろしくおねがいいたします!
アメリカの三都市で 「小さき声のカノン」を上映。
「ヒバクシャ-世界の終わりに」をサンディエゴで上映。
https://www.facebook.com/bunbunfilms/posts/201498978543784
《2018年 4月》
4月8日(日)【原子力防災講座・トーク】
浄土信本願寺派浄泉寺(埼玉県比企郡)
4月22日(日)【上映とトーク】
東京都町田市
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