いつも子ども全国ネットにご支援ご協力いただき、 ありがとうございます。
改めて、本年もよろしくお願いいたします。
原発事故や放射能問題に関わる報道は総じてひどく、 あまりおめでたい気分にはなれないですね。
ご存知の通り、子どもと放射能をめぐる日本の状況は、 原発事故から7年を経て、ますます「なかったこと」 にされる傾向がみられます。
2017年3月の住宅支援打切りにより帰還する人、 そのまま避難を継続する人、いずれも苦悩の声が聴かれ、 スタッフ一同心を痛めております。
また、増え続ける小児甲状腺がんは、検査縮小の動きもみえ、 さらにはモニタリングポストの撤去など目に見える形で原発事故を 忘れさせるような施策が進められてきています。
そんな中でも福島の母親たちを中心としたグループがモニタリング ポスト継続に向けて署名・行政交渉など地道に続け、 具体的な成果があったことは希望の光をみた気がします。
一方、放射能問題への関心は限られた人たちのものとなり、 子どもを心配する親たちはさらに孤立し、 その不安を声にできない状況がより一層強まっている気がいたしま す。
私たちは、昨年もとにかく情報発信に力を入れてきました。
SNS、メールマガジン、情報ブログに加え、 新たに厚労ダイジェストを他団体より引き継ぎ、 原点でもある食べ物の状況を分析、発信してきました。
また、冊子「ほうしゃのう きほんのき」は継続的に頒布し、 10000部を達成しそうな勢いです。
このような活動を継続させるための、講師料、交通費、 会場費などの予算は、 お気持ちを寄せてくださる方々からのご寄付によるものです。
子どもたちのために活動する力の源はみなさまに支えられているこ とをここに報告いたします。
「なかったこと」「終わったこと」にされてしまっている状況に、 小さな楔(くさび)を打ち続けたい。
これが私たちの活動の信念です。
復興やオリンピックという大きな流れの中にあっても、 起きてしまった原発事故を「忘れない」という強い思いと、「 子どもたちを守る」という視点からぶれることなく、地道に、 実直に、しつこく活動をして参ります。
今年もともに頑張りましょう!
2019年1月12日
特定非営利活動法人 子ども全国ネット
代表理事 中山瑞穂
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