2021/03/09

 3/11まで! クラウドファンディング「あれから10年、東北に想いを! もやい展&東北6県ろ〜るショー!! コラボ開催」

詳細とご寄付はこちらから
https://camp-fire.jp/projects/view/338425


3.11&福島事故から10年。薄れゆく記憶を次世代へ繋いでいきたい!  東北に思いを寄せるアート・音楽・パフォーマンスが東京江戸川区タワーホール船堀に大集結!「もやい展@東京」と「白崎映美&東北6県ろ〜るショー!!」がタッグを組んだ震災10年メモリアルイベント開催に皆様のお力をお貸しください! 

初めまして。もやい展主催者、写真家・ 中筋純と申します。

2011年3月11日。東日本大震災がもたらした災禍は甚大なものでした。中でも福島原発事故はチェルノブイリをライフワークとして撮影していた私にとって衝撃な出来事でした。それ以降、今日に至るまで撮影を継続し、2016年から約5年を費やし 「流転 福島&チェルノブイリ」という大掛かりな巡回写真展を全国40カ所ほどで展開してまいりました。

展示方法のテーマは 「パブリック(公共性)」

本来福島原発事故の問題は日本はもちろんのこと、世界の人々がともに問題意識を共有するべきなのですが、時間の経過とともに忘れられていくという変えがたい現実があります。

巡回写真展ではなるべく人通りが多そうな場所、また内容によっては基準が厳しい公共の場所を展示会場に選び、「通りがかりの人」と福島との出会いがあれば……と言う願いで展示を続けてまいりました。

「もやい展」の「もやい」とは船をつなぐ荒縄の結び方の名称ですが、それが転じて「協同作業」を意味します。実はこの言葉。漁師の町・水俣の社会運動が行き詰まった時に始まった「もやい直し」運動から拝借しました。二つに分断された地域社会を解きほぐしもう一度結びなおせないかという思想。水俣の歩んだ歴史はそれを転機に協同という新しい価値観を生み出します。

未曾有の被害をもたらした東日本大震災。中でもそれに起因する福島原発事故は住民に長期にわたる避難生活を余儀なくし、それによる深刻な地域分断が未だに継続中です。また、事故に対するイメージの相違が国民全体に見えざる分断を生み出しているようにも思われます。その分断の溝を埋め人々の心に再び繋がりを取り戻し、ともに未来への協同の礎を築くためのきっかけとして、アート表現は 「もやい」の一つになれるかもしれません。  

写真展を巡回していくうちに、同じ意思を持った様々な表現者との出会いがありました。ジャンルは違えども福島原発事故のその後を真摯に見つめそれぞれの軸足で表現を継続。その作業はある意味孤独な作業です。

ある時、ふと旅先で思いがわきました。

「みんなの表現を一つにまとめることはできないか……」

アートは起こっている現実と人々の意識とをつなぐ一番の架け橋だと考えています。

福島問題が時間とともに複雑になり、遠くなってゆく人々の意識を繋ぎ止めるのが、震災後の我々アーチストに課された使命かもしれません。なぜなら、アートはより直感的に人々の意識に語りかけ、人々が「感じ」そして「知る」ことのきっかけを作ってくれるからです。

いわば小さな小さな種まきの作業です。

もやい展は継続して3.11を題材に作品制作と発表を継続しているアーチストのが主体となった語り紡ぎの場として、2017年、東京・練馬区美術館、2019年には金沢21世紀美術館での開催と足跡を刻んできました。

 


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