(昨日の「3・11甲状腺がん子ども基金」の発表を受けて、OurPlanetTVより下記のようなまとめ記事がアップされましたので、シェアさせていただきます。子ども全国ネット)
県外で4割が重症例〜甲状腺がん子ども基金給付53人
東京電力福島第一原発事故後に甲状腺がんを発症した子どもたちに経済支援を行っている「3・11甲状腺がん子ども基金」は31日、新たに18人の患者に療養費を給付した。
給付を行ったのは、原発事故時年齢6〜18歳の子どもたちで、福島県15人、埼玉県、東京都、神奈川県各1人。そのうち、放射性ヨウ素を内服する必要のあるアソトープ(RI)療法の摘要患者は4人で、福島県内が2人、福島県外が2人だった。これらの患者は10万円の追加給付を受ける。
1回目と2回目を合計した支給者数は53人となり、福島県内が41人、福島県外が12人(神奈川県が4人、埼玉県2人、宮城県、群馬県、東京都、千葉県、新潟県、長野県が各1人)。また、RI治療適用者の合計は、福島県内が2人、福島県外が5人の計7人で、福島県外では給付対象者の約4割にあたる5人が遠隔転移などにより、アイソトープ治療を必要としていることが分かった。福島県外では甲状腺検査が行われていないため、自覚症状によってがんが見つかるケースが多く、見つかった時にはすでに重症化している可能性がある。
今回の支給対象者のうち、福島県の患者の中には、県民健康調査以外でがんが発見されたケースが1例った。前回と併せると4例となる。また3人の患者が、手術後に再発し、うち1人がRI治療に入っていることが分かった。なお、男女の割合は、男性が11人、女性7人で男性患者からの申請が多かった。
【関連動画】
甲状腺がん・福島県外で重症化〜基金が初の療養費給付(2016年12月27日)
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小児甲状腺がん患者に療養費〜市民団体(2016年11月28日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2071
「3・11 甲状腺がん子ども基金」設立記者会見(2016年9月9日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2058
3・11甲状腺がん子ども基金
http://www.311kikin.org