たくさんの思いがあふれる、6回目の3.11です。
区域外避難(自主避難)の方々への唯一の支援、災害救助法による住宅支援打切りが 20 日後に迫っています。
政府による避難指示がなくとも「子どもを守りたい」という一心で見知らぬ土地に、さらには、母子で避難するその決意を私たちは無視できません。
いじめのために、心や体をつぶされそうな子どもたちがいることも、連日報道されています。
「被ばくの影響は考えにくい」と繰り返す専門家もいる一方で、福島県の小児甲状腺がん及び疑いの子どもは185名と発表されています。福島県のみならず、県外にも見つかっています。
いま私たちにできることを
私たちが本当に知りたいことは、目の前にいる子どもたちの将来に放射能がどう影響するのか、ということかもしれません。
同じ事実を見ても、評価が異なることはあります。そのために、まるで反対のことを耳にするかもしれません。立場や考え方のちがいによって、また避難、帰還、居住という選択を通じて、切ない思いをしている人も少なからずいるでしょう。泣きたい気持ちや不安な胸の内を口にできないのはつらいことです。
それでも私は子どもたちを守りたい!
知ること、調べること、ひとりからできることも決して小さくないと私たちは考えます。被ばくをがまんするのではなく、子どもたちの未来を守るために、生活を、そして社会を変えていきたいと思っています。
(子ども全国ネット発行「ほうしゃのう きほんのき」あとがきより)
不安から目をそらすよりもできることを一緒に考えたい。そのために私たちは「ほうしゃのう きほんのき」という冊子を作りました。
子どもを育てているお母さん、お父さん、孫の健やかな成長を願うおじいさん、おばあさん、いつかは親になるかもという若い人たち、もちろん、園・学校、子育てひろば、病産院など、子どもに関わる仕事をしている方たちにも手にとっていただけたらと思います。
つぶされそうな現実を前に、子どもたち、そしてその次の子どもたちが、被ばくのリスクを心配しなくてよい未来をつくりたい!ここからその一歩を始めましょう。
7年目、子ども全国ネットは、あらためてその思いを広げていきます。
2017 年 3 月 11 日
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