2012/08/13

【世界が注目】今、ふくしまの子どもたちが危ない、と欧米の専門家が警鐘(福島集団疎開裁判HPより転載)

福島集団疎開裁判HPより転載します。

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米国の定評あるニュースサイト「Business Insider」に立て続けに、ふくしまの子どもたちの甲状腺検査結果に対する記事が掲載され、話題を呼んでいます。

この記事を書いた記者宛てに、いま、日本原子力ムラから、「福島の汚染は大したことない」という情報も載せろ、とメールが来ているそうです。是非、この勇気ある記者(Michael Kelley)に、「福島の真実を書き続けて欲しい」とエールを送りましょう。


以下、これを大急ぎで訳した日本文です。ご参考までに。

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36%の福島の子供達が甲状腺に異常増殖を持っており、医師達は暗闇の中にいる

数日前、私たちは福島県健康調査に基づいて「36%の福島の子供達が放射能のせいで、甲状腺に異常増殖をもっている」とレポートした。

私たちは、このことで「山下俊一氏の企み」について語ったオーストラリアのカルデコット医師にこの検査が何を意味するのか尋ねてみた。

カルデコット医師はこの検査の有効性を確認したあと、検査結果の緊急性を改めて強調した。
1.子供の甲状腺に嚢腫や結節をみつけるのはとても珍しい。
2.子供に見つかった異常増殖の数は非常に多い。
3.普通ならこんなに早い時期=1年以内に異常発生は見つからない。多くの放射能にあたったと解釈して間違いない。
4.日本の政府が言っていることから、この異常増殖がどういうものであるかを知ることは不可能だ。

確かに甲状腺の嚢腫は比較的頻繁に見られるが、しかし子供には珍しいことで、癌性の可能性があるため、医師たちはこの異常増殖について心配している。

なぜこのレポートが大々的に世間に知られていないのか? こう尋ねると、カルディコット医師は「日本政府は超音波検査の結果を小児甲状腺の専門家に知らせていない、メディアも放射線災害を無視して、世の中を放射能に対して麻痺状態にしようとしている」と非難した。

カルディコット医師は「福島の子供に見られる高数値の甲状腺増殖はとても珍しい」と言っている――普通、放射能の影響は5年から70年にかけて見えてくる――海外の医療関係者もこの問題に取り組むべきだ、と。

“この情報は世の中に明らかにされるべきです。そして、海外の専門家に今すぐ助けを求めるべきです。超音波で見られる全ての病巣は生検(患部の一部を切り取って,顕微鏡などで調べる検査)されるべきなのに、実際されていない。そして、生検をしていない事は医療的に無責任な行為です。なぜなら、もしこの子どもたちに癌が発生していたら、治療なしでは死んでしまうからです。

私たちはまた、アメリカ甲状腺学会会長で、コロラド医学大学の内分泌科チーフのホーゲン医師とも話をしたが、彼はこの検査結果を聞いたことが全くなかった。

ホーゲン医師はカルディコットの見解に同意し、福島原発事故後にこれほどすぐに多くの子どもたちに、甲状腺の嚢腫や結節が見られることに驚き、この事実が世間にもっと広く知られていない事実に驚きを示した。

 また、彼は最近の超音波検査は敏感になってきているので、2センチ以内の嚢腫は生検されなくていいが、5ミリ以上の結節は生検される必要があるといった。

チェルノブイルの後、放射線物理学者は、子供たちが浴びた放射線量と甲状腺の結節と癌にかかった子どもたちの数から放射能の危険性を調べたとホーゲン医師は語った。チェルノブイルでは多くの子供達に結節がみれらたが、福島では嚢腫が多くみられるので、“少し違う”と彼は言う。

ニューヨーク科学アカデミーは世界中で100万人近い人たちが1986年のチェルノブイル事故で浴びた放射能の結果死亡した見積もっている。

ホーゲン医師は福島の放射線の危険性のデータや、チェルノブイルと福島の比較データは見たことがないという。

ホーゲン医師は「もし、アメリカで放射能災害が起きたら、このような情報はいくつかの場所で発表し、多くの人に知ってもらい、批評してもらいたいだろう、広く情報が知られない限り、データを検討し、批評をすることは難しい」と述べた。

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