毎日新聞 2014年06月23日 地方版
南相馬市は昨年12月〜今年2月に実施した第3回の外部被ばく測定結果をまとめた。全体の平均値に大きな変化はなかったが、最高値が低くなっており、空間線量の低下に伴い、被ばくリスクも徐々に下がっていることが分かった。
調査は市が希望者にガラスバッジを配布し、3カ月間の積算値を調べた。その結果、測定した8652人の平均値は年換算で0・76ミリシーベルトで、過去2回の平均値だった0・80ミリシーベルトより低減した。
1ミリシーベルトを超えたのは36人で、全体の0・4%。過去2回の調査では4ミリシーベルト以上の住民もいたが、今回は最高でも3・7ミリシーベルトだった。高い測定値になる住民は、高線量地域に頻繁に出入りしているケースが多く、自然減衰や除染の効果で、特に高線量地域の空間線量が下がっているためとみられる。
また、妊婦と高校生以下の子どもに限定すると、半数以上が0・2ミリシーベルト未満で、1ミリシーベルト以上の人はいなかった。
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冒頭の「最高値が低くなっており」「被ばくリスクも徐々に下がっている」という言葉だけ読むと、なるほど、徐々に安心できるようになったのか、と思えるのですが、よく読んでいくと、まず、ガラスバッジによる積算値であること、12月〜2月という農閑期にもあたり、屋外活動が比較的少ない時期での測定であることがわかります。そして、4ミリシーベルト以上もあった最高値が下がったとは言え、1ミリシーベルトを超える人が36人もいることもわかります。
こうした情報を読み込む際、ほんとうに安心できるものなのかどうか、疑心暗鬼になってしまう自分がいます。それは、311以降、公正な情報提供をしてこなかった政府、自治体等への不信が背景にあるわけですが、こうしたニュース1つとってみても、読み解くことは必要だと思います。やはり、屋外活動が活発な春〜秋の計測であった場合はどうなのか、気になるところです。
こうした情報を読み込む際、ほんとうに安心できるものなのかどうか、疑心暗鬼になってしまう自分がいます。それは、311以降、公正な情報提供をしてこなかった政府、自治体等への不信が背景にあるわけですが、こうしたニュース1つとってみても、読み解くことは必要だと思います。やはり、屋外活動が活発な春〜秋の計測であった場合はどうなのか、気になるところです。
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