NHKニュースより
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140708/k10015819421000.html
7月8日 5時48分
栃木県 露地しいたけの制限解除申請へ
東京電力福島第一原発の事故の影響で、出荷できない状態が続いている栃木県の露地栽培の原木しいたけについて、一部の農家では原木を入れ替えるなどして放射性物質がほとんど検出されなくなったとして、栃木県は8日、こうした農家を対象に出荷制限を解除するよう、国に申請することにしています。
栃木県では3年前の原発事故の影響で、屋外で露地栽培している原木しいたけから国の基準を超える放射性物質が相次いで検出されたことから、現在22の市と町で出荷できない状態が続いています。
栃木県は被害を受けた原木をすべて廃棄したうえで、大分県などの原木を新たに購入したり、原木が地面に触れないように栽培したりするなどの対策を指導してきました。
栃木県によりますと、ことし春の調査で、県南部の芳賀町の3軒の農家では放射性物質が高くても国の基準値の10分1程度と、ほとんど検出されなかったということです。
このため栃木県はこれらの農家を対象に、出荷しても問題はないとして、県内では初めて、露地栽培の原木しいたけの出荷制限を解除するよう、8日、国に申請することにしています。
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「放射性物質が高くても国の基準値の10分1程度と、ほとんど検出されなかった」という一言に、問題のすべてがこめられている気がします。現在の国の基準は、100ベクレル/kg。その1/10でも、10ベクレルということになります。10ベクレルの食品を基準値以下だから安全といえるかどうか、個人個人の判断に委ねられていますが、少なくても子どもたちに決して安全と言える数値ではないと考えます。国の基準をすべての人の基準だと考えて、一方的に押しつけるようなことが行われないように願いたいです。しいたけは、生産者が血のにじむような取組みをしてもなお、放射性物質を吸い込みやすく、0ベクレルにはなかなか近づかないのが現状です。その責任は、どこに求めるべきでしょう。
風評被害対策の名の下に、子どもたちの給食が標的にされるようなことだけは止めて欲しいです。
※ 下線は、担当者による。
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