2014/08/05

ダストサンプラー県が6カ所に設置/福島県


東京電力福島第一原発3号機のがれき撤去作業で粉じんが飛散した問題で、県は監視体制を強化するため、粉じん中の放射性物質を計測する機器「ダストサンプラー」を南相馬、川俣、川内、飯舘4市町村の計6カ所に設置した。
4日に福島市で開いた「廃炉に関する安全確保県民会議」で明らかにした。

設置地点は南相馬市の浮田、馬場、中太田と川俣町山木屋、川内村上川内、飯舘村伊丹沢。
大気中の粉じんを吸引したろ紙を1週間ごとに回収し、主に放射性セシウムや放射性ヨウ素などの量を調べる。
万が一、大量の飛散が疑われる場合は、持ち運び型のダストサンプラーを追加導入して調べる。
会議には県内の各種団体の代表者ら50人が出席した。

3号機のがれき撤去で粉じんが飛散した原因について、東電福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者は「飛散防止剤をがれきの上から散布したが、その下から巻き上がったため」と説明した。
さらに、1号機のがれき撤去では「粉じんを吸引したり、水をまいたりしながら作業する」と約束した。
出席者からは強風時は作業を中止すべきとの意見が相次ぎ、増田最高責任者は「風の強い日は作業しないと約束する」と述べた。

2014年08月05日
福島放送
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=2014080517

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事故を起こした原発からは、いまだに大気中に放射性物質が放出されているわけで、これまでにも、外気にさらした切り干し大根の線量が高かったなど、放射性降下物についての不安はありました。が、いつ、降下物の数値があがっているか、など、詳細な報告もありませんでした。今回の(と言っても、もう昨年の8月の話ですが)粉じん飛散の事故から、ようやく対策がとられることになったというニュースです。そして、粉じんが飛散する可能性がある作業は、対策をとって、なおかつ、強風の日には作業をしない、という「約束」だそうです。粉じんが飛散する現場では、作業員の被ばくが増えはしなかったのでしょうか。水をまくなどの対策すら、前回は行わなかったということなのですね。あまりにお粗末すぎて、愕然としますが、1つ1つ確認していく必要はあります。強風の日というのは、風速何mの日をいうのか具体的には報道されていません。作業を行う日時を予告することや、住居のある地域の線量が上がったら作業は中止するなど、何か取り決めがないと、そうした作業のたびに、よけいな被ばくのリスクが高まります。昨年8月、よけいな被ばくをした子どもがいただろうと思うと、つらいです。

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