2014/11/16

米沿岸で福島原発からの放射性物質を初検出 研究所発表

米沿岸で福島原発からの放射性物質を初検出 研究所発表


 米カリフォルニア州の沿岸部で、東京電力福島第一原発事故で放出された放射性セシウムが海水から検出されたと米ウッズホール海洋研究所が発表した。米国での検出は初めて。非常に微量で人体への影響はないとしているが、原発事故から約3年半かけて太平洋を渡ったことになる。

 同研究所は、ボランティアの協力を得て海水を採取してきたが、8月にカリフォルニア州北部で採取した海水から放射性セシウム134が検出された。セシウム134は通常自然界では検出されず、半減期が2年のため、原発事故時のものと考えられるという。検出したのは1立方メートルあたり2ベクレル以下と、米政府が定める飲料水基準の1千分の1以下の値で「人体にも海洋生物にも影響する値ではない」としている。カナダ西海岸では今年2月に微量を検出したとの研究者の報告があったという。

 海流の流れ方は複雑なため、放射性物質の拡散の仕方や量の予測にはばらつきがあり、「2、3年後にセシウム値が上がるとの予測もある」としている。

2014年11月15日
朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASGCH23ZLGCHUHBI003.html
 


福島原発の放射性物質を検出=太平洋流れ、米西海岸に

【ロサンゼルス時事】米ウッズホール海洋研究所は14日までに、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質がカリフォルニア州北部の沖合で検出されたと発表した。8月に採取された海水から検出されたもので、米国では初めて。
 同研究所は、同州ユーレカの沖合約150キロの地点で放射性セシウム134を検出。半減期が2年で自然界には存在しないため、2011年の福島原発事故で放出されたものと判断されるという。濃度は1立方メートル当たり2ベクレル以下で、人体や海洋生物に影響を及ぼす水準を大きく下回っている。

2014/11/15
時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014111500222

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