上記サイトを見ていただければ分かりますが、報道された質問事項が示通り、不安が「大きくなった」人は減ったとしても、上記の別な質問の結果を見れば、いまだ家族の被ばくについて健康不安があるという人が(「大いに不安」と「やや不安」を合わせると)今も8割いることがわかります。こちらのほうが問題なのではないでしょうか。
すでに3年たったところでの調査です。3年もの間、不安なまま生活しているという状況は尋常ではありません。放置されたまま3年が過ぎて、対策にしても、避難にしても、あきらめの気持ちが強くなってきているのではないか、という懸念があります。さらに、回収率が半分以下ということで、その半分以上の方々の状態をどう読み取るかというのも重要な気がします。
この結果をもって、「不安は解消されつつある」という結論にならないでいただきたいです。
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福島市は27日、市民3500人を対象にした東京電力福島第一原発事故による放射線の影響に関する意識調査の結果を発表した。
平成24年5月の第1回調査に次ぐ2回目で、放射線の外部被ばくによる健康不安の変化について「大きくなった」と答えたのは全回調査に比べ23・2ポイント減少した。
放射線による健康不安の変化のアンケート結果は【グラフ】の通り。外部被ばくの健康不安について「変わらない」と答えた割合は68・5%で、前回に比べ15・1ポイント増えた。一方、「小さくなった」は17・3%で、前回より8・1ポイント増えた。内部被ばくについても、同様の傾向となった。市は「放射線による健康不安は解消されていないが、前回調査から2年が過ぎ、市民の意識に落ち着きが出てきたのでは」と分析している。
また、「原発事故発生後から現在までに思うこと」の設問では、「できれば避難したい」と回答した割合は今回23・8%で、前回の33・7%に比べ9・9ポイント減った。
今年5月、20歳以上の市民3千人と市外に避難する20歳以上500人を調査。1515人から回答があり、回収率は43・3%だった。市は調査結果を踏まえ市民への放射線対策に反映させる。アンケート結果はホームページで紹介している。
2014/11/28
福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2014112819535
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