2015/02/13

茨城/避難者らの今、未来 語り合う 水戸で支援団体が集い



2015年2月13日 東京新聞より
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20150213/CK2015021302000174.html

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故によって福島県から茨城県に避難した人や、その支援者らが現状や今後の活動について意見を交わす「ふうあい語り場」が水戸市内で開かれた。
 NPO法人など県内約三十団体でつくる「ふうあいねっと」(代表・原口弥生茨城大教授)が企画し、二十数人が集まった。
 参加者は活動内容や問題点を報告。浪江町から土浦市に避難し、昨年五月から町の復興支援員として避難世帯を訪問している田中研二さん(49)は「避難して五年目を迎えようとするのに、浪江町復興の道筋がつかない。町民は自宅に戻れず、先の見えない不安を抱えている」と語った。
 交流会を開催している避難者からは「参加世帯が少なくなってきた。自立したと考えると良いことなのだが、寂しい思いもある」「避難先では、なかなか就職できないのが現状。自立する、頑張る、というのは、うまくいかなければストレスがたまる。逃げ場をつくることも大切だ」などの声もあった。
 被災から約四年たっても解決が見通せない中で、目標を持って活動を続ける難しさも話題に。支援グループからは「スタッフが足りず、本業との両立が困難」「上から目線で『支援してあげる』と思っているように受け取られ、避難者との間に誤解が生じた」といった悩みも聞かれた。

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