2015/02/18

福島/常磐自動車道 全線開通前に公開


常磐自動車道 全線開通前に公開

2015年2月17日 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150217/k10015532831000.html

常磐自動車道 全線開通前に公開
震災や原発事故の影響で福島県内の避難区域にある区間の工事が遅れていた常磐自動車道は、来月1日、埼玉県と宮城県を結ぶ全線で開通することになり、17日、開通を前に報道陣に公開されました。

埼玉県と宮城県を結ぶ常磐自動車道は、震災や原発事故の影響で工事が遅れていましたが、避難区域を通る富岡町の常磐富岡インターチェンジと、浪江町の浪江インターチェンジの間のおよそ14キロの区間の工事が終わり、来月1日から全線が開通します。
これを前に17日、開通区間の一部が報道陣に公開されました。
このうち双葉町にある羽黒川橋は、建設途中に震災が発生したため、その後放置されて鉄筋部分などがさび付いていましたが、新たに整備されました。
さらに、この区間は原発事故による避難区域を通るため、道路脇ののり面を除染したほか、放射線を抑えるために通常よりも5センチほど厚いコンクリートで舗装されています。
また比較的放射線量が高い場所には、道路脇にモニタリングポストが設置され、線量が表示されるようになっています。
国の去年10月の調査では、この区間を時速70キロで走行した場合の被ばく線量は、自動車の場合、0.20マイクロシーベルト、二輪車の場合は0.24マイクロシーベルトで、道路の管理会社によりますと、通行に問題はないとしています。


常磐自動車道の全線開通で人の動きや物流が活発になることが予想され、地元では復旧・復興の加速が期待されています。




エックス線撮影の150分の1 常磐道、帰還困難区域走行時の被曝線量
2015.2.18 産経新聞
http://www.sankei.com/affairs/news/150218/afr1502180004-n1.html


東日本高速道路は17日、常磐自動車道が来月1日に全線開通するのを前に、東京電力福島第1原発事故のため建設工事が遅れ、未開通だった福島県内の浪江(浪江町)-常磐富岡(富岡町)インターチェンジ(IC)間を報道機関に公開した。同区間は14・3キロで大半が帰還困難区域内。原発事故で約2年間、工事ができず、橋のさびた鉄筋を交換したほか、崩れたのり面を補修し、周辺を除染した。

17日は衝突事故を想定した救助訓練や、橋の施工状況、放射線量の表示板が公開。避難区域などで増えたイノシシが路上に侵入しないよう通常の柵の内側に別の柵も設置されている。

この区間を含む南相馬(南相馬市)-広野(広野町)IC間(49・1キロ)を走行した場合の被曝(ひばく)線量は約0・4マイクロシーベルト程度で、胸部エックス線撮影の被曝線量の150分の1程度という。



常磐道、全線開通へ舗装工事終了…線量表示板も

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150217-OYT1T50113.html

 東京電力福島第一原発事故で建設工事が一時中断した常磐自動車道のうち、最後の未開通区間となっている常磐富岡―浪江インターチェンジ(IC)間の舗装工事が終了し、3月1日の全線開通に向け、17日に報道関係者に公開された。

 同区間は福島県富岡町から同県浪江町までの約14キロ。帰還困難区域も通行しており、計6か所に放射線量の表示板が設置された。この日は双葉町で毎時5・5マイクロ・シーベルトが表示された。東日本高速道路東北支社によると、この区間を時速70キロ・メートルの車で走行した場合、運転手などの被曝ひばく線量は0・2マイクロ・シーベルトで、胸部レントゲン検査の約300分の1。同区間内で故障などによって車外に1時間待機した場合でも10分の1以下だという。

 同支社いわき工事事務所の真壁正宏所長は「舗装工事などで放射線量低減の効果は十分出ている」と説明。「東北の動脈の一つとして多くの人に利用され、東北全体の復興につながれば」と話した。







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