2015年09月15日 毎日新聞
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20150915ddlk10040068000c.html
東京電力福島第1原発事故による避難者らが国と東電に損害賠償を求めている集団訴訟は14日、前橋地裁(原道子裁判長)で本人尋問があり、原告2人が避難の経緯や現在の心境を語った。
震災後に夫と離婚した女性は「事故がなければ家族4人で幸せに暮らせていた」と訴えた。幼い子供2人への放射能の影響を心配して福島県いわき市から県内に避難したが、夫は仕事の都合で福島に戻った。その後、夫婦関係が悪化し離婚。子供は父親との面会後、別れ際に泣くこともあり、「父親と暮らせずつらい思いをさせた。悔しくてたまらない」と話した。当時中学2年だった長男を連れ、南相馬市から東京都練馬区の親戚宅に避難した別の女性は「息子は『服に放射能が付いている』と学校でからかわれ、夜に『この生活が嫌だ』と泣くこともあった」と明かした。
次回期日の10月16日には原告4人の本人尋問が予定されている。【山本有紀】
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