指定廃棄物、基準下回る 千葉市再測定 市長「処分場理解されぬ」
2016年6月25日 産経新聞
http://www.sankei.com/region/news/160625/rgn1606250047-n1.html 千葉市は24日、東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の放射性セシウム濃度を再測定した結果、市が保管している7・7トン全てで指定基準を下回っていたと発表した。事故から5年以上が経過し、濃度が減衰したためとみられる。同市は県内の指定廃棄物の処分場候補地に選定されているが、受け入れ拒否の意向を示しており、「思惑通り」となった今回の再測定結果を、候補地返上の根拠として活用していく意向だ。
熊谷俊人市長は同日、報道陣の取材に対して「市内に指定廃棄物がないことが正式に確認された。市民感情の面で、処分場の受け入れに理解は得られないと改めて思った」と話した。
指定廃棄物は焼却灰と、汚水から放射性セシウムを吸着した鉱物「ゼオライト」に分かれている。市によると、複数カ所からサンプルを採取し、混ぜるなどして再測定を行った結果、濃度はそれぞれ1キロ当たり4020ベクレル、6100ベクレルとなり、基準の8千ベクレルをいずれも下回った。市は来週中をめどに、環境省に指定廃棄物の指定解除の申出書を提出するとしており、解除が実現すれば全国で初めてとなる。解除後も当面は、現状通り新港清掃工場(美浜区)で保管を続けるとしている。
環境省は県内の指定廃棄物の処分場候補地に東電千葉火力発電所(中央区)を選定している。同省によると、処分場候補地の選定に当たっては、保管している指定廃棄物の量も評価のポイントになっていると説明していた。
一方で同省は本紙の24日の取材に対し、「濃度は減衰するもの。千葉県の場合、平成26年4月時点を基準としている」として、処分場を千葉市に設置する姿勢を崩していないことを明らかにした。
保管の指定廃棄物、再測定で基準下回る…千葉市
2016年06月25日 読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/eco/20160625-OYT1T50021.html
東京電力福島第一原子力発電所の事故で発生した指定廃棄物の指定解除に向け、千葉市美浜区の新港清掃工場にある指定廃棄物の再測定の結果、放射性物質濃度が基準を下回っていることが判明した。
千葉市が24日、発表した。
市はこの結果を受け、来週にも指定取り消しの申出書を環境省に提出する。同省は書類審査を経て解除する見通し。同省などによると、指定取り消しの申し出は全国初になるとみられる。
市廃棄物施設課によると、同工場で20日、保管中の指定廃棄物からサンプルを採取し、22日に調べた。サンプルとなったのは、セシウムを含む水の安全性を確保するために使用した吸着材(ゼオライト)と焼却灰。吸着材は1キロ・グラム当たり6100ベクレル(指定時8490ベクレル)、焼却灰は同4020ベクレル(指定時9320ベクレル)だった。いずれも同8000ベクレル以下で、指定廃棄物の基準を下回っていた。同工場では指定廃棄物7・7トンが保管されている。
熊谷俊人市長は「8000ベクレルを下回っていたことを確認できたことは一つの前進。(指定解除後も)風評被害防止のため、清掃工場内で引き続き保管したい」と述べた。市は解除後の廃棄物を、少なくとも年内は同工場内で保管する予定。
指定廃棄物解除、千葉市が申請へ 放射性物質の濃度再測定
2016年06月25日
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG24H6Q_U6A620C1CR8000/
千葉市は24日、市内で保管している放射性物質を含む指定廃棄物の濃度を再測定した結果、環境省が1キログラム当たり8千ベクレル超と定めた基準値を下回ったと発表した。市は来週中にも同省に指定の解除を申請する。指定廃棄物を保管する12都県の自治体のうち、初の申請となる見通しだ。
環境省は4月、経年によって放射性物質の濃度が1キログラム当たり8千ベクレル以下になれば通常の廃棄物と同様に処分できるとする省令を施行。千葉市は今月20日、市内にある7.7トンの指定廃棄物を再測定していた。
同省は千葉県内の指定廃棄物の処分場建設候補地として千葉市の東京電力千葉火力発電所を選んでいる。だが千葉市の熊谷俊人市長は「指定廃棄物はなくなった」として建設に向けた調査を拒否する姿勢を示している。
2016年6月25日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201606/CK2016062502000155.html
千葉市は24日、市内で保管している放射性物質を含む指定廃棄物の濃度を再測定した結果、環境省が1キログラム当たり8千ベクレル超と定めた基準値を下回ったと発表した。市は来週中にも同省に指定の解除を申請する。指定廃棄物を保管する12都県の自治体のうち、初の申請となる見通しだ。
環境省は4月、経年によって放射性物質の濃度が1キログラム当たり8千ベクレル以下になれば通常の廃棄物と同様に処分できるとする省令を施行。千葉市は今月20日、市内にある7.7トンの指定廃棄物を再測定していた。
同省は千葉県内の指定廃棄物の処分場建設候補地として千葉市の東京電力千葉火力発電所を選んでいる。だが千葉市の熊谷俊人市長は「指定廃棄物はなくなった」として建設に向けた調査を拒否する姿勢を示している。
指定廃棄物 濃度、基準下回る 千葉市、環境省に解除申請へ
2016年6月25日 東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201606/CK2016062502000155.html
東京電力福島第一原発事故で発生した指定廃棄物について、千葉市は二十四日、保管する七・七トンから採取した試料を再測定した結果、放射性物質濃度が一キログラム当たり八〇〇〇ベクレル超の指定基準を下回ったと発表した。市は来週にも環境省に指定解除を申請する。
市の保管分は焼却灰四・二トンと、汚水のろ過に使った吸着剤のゼオライト三・五トンで、それぞれ指定から数年が経過。再測定では、指定当時九三二〇ベクレルだった焼却灰は四〇二〇ベクレル、八四九〇ベクレルだったゼオライトは六一〇〇ベクレルという結果が出た。市は省が四月に解除ルールを定めて以降、ほかの自治体に先駆けて準備を進めていた。解除された場合、通常のごみと同様の処分ができるようになるが、市は当面、市内の清掃工場での保管を続けるとしている。 (内田淳二)
千葉市の指定廃棄物、放射性物質の濃度が基準以下に
2016年6月24日 TBSNews ihttp://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2805649.html
福島第一原発の事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」について、千葉市は放射性物質の濃度が基準を下回ったとする測定結果を発表しました。
福島第一原発の事故で発生した放射性物質に汚染された廃棄物のうち、1キログラム当たり、8000ベクレルを超えるものは「指定廃棄物」とされ、千葉市では、美浜区の清掃工場で7トンあまりが保管されています。
放射性物質の濃度が時間の経過に伴い低下することを踏まえ、千葉市が今月22日、濃度の再測定を行った結果、8000ベクレルを下回り、一般の廃棄物として処分できることになったということです。
「予想通り8000ベクレルを下回ったことを確認できたのは前進だと思っている。これから指定廃棄物の解除に向けて必要な手続きを取りたい」(千葉市 熊谷俊人 市長)
千葉市は、来週にも環境省に指定の解除を申し出る方針で、解除された場合、処分方法などを検討することにしています。
原発事故の指定廃棄物 千葉市が指定解除を申請へ
2016年6月24日 NHKhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20160624/k10010570461000.html
原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物について、千葉市が放射性物質の濃度を再び測定した結果、国の基準を下回っていることが確認できたとして、来週中にも全国で初めて環境省に指定解除を求める申請を行うことになりました。
自治体などで保管されている指定廃棄物について、環境省は、放射性物質の濃度は時間の経過とともに下がるため、基準を下回れば指定を解除して一般の廃棄物として処分できるようにしました。
これを受けて、千葉市が、美浜区の清掃工場で保管している7トン余りの廃棄物を再び測定した結果、1キロ当たりの放射性物質の濃度は、4000ベクレルから6100ベクレルで、国の基準の8000ベクレルを下回っていることが確認できたということです。
このため千葉市は環境省に対し、来週中にも指定廃棄物の指定解除を求める申請を行うことを決めました。環境省によりますと、申請が行われれば全国で初めてとなります。
千葉市は指定が解除された場合も、廃棄物を直ちには処分せず、当分の間、清掃工場で保管を続けるとしています。
一方千葉市は、千葉県内の指定廃棄物の処分場の候補地となっていますが、熊谷俊人市長は「指定廃棄物が全く存在しないと確認できたのに処分場を受け入れることは市民の理解を得られないだろう」と述べ、受け入れを拒否する姿勢を改めて示しました。
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