2015/01/19
栃木県産シイタケ 安全アピール 2月に4年ぶり品評会 都内や県庁で即売も/栃木
2015年1月19日 下野新聞朝刊より
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20150119/1844732
東京電力福島第1原発事故の放射性物質の影響による出荷制限や風評被害の影響で、2010年度の開催を最後に休止していた「県産きのこ展示品評会」が2月に4年ぶりに再開されることが、18日分かった。品評会に合わせ、東京都内の有名百貨店や県庁で展示即売会も実施する。都内でも販売することで、本県産の良質なシイタケをアピールするとともに、生産者の意欲喚起にもつなげる。
品評会は県や県特用林産協会、JA全農栃木などで構成する実行委員会が主催する。栽培技術と品質向上を図る目的で、10年度の第46回まで毎年11~12月ごろに開催していた。
しかし原発事故に伴い県内産原木生シイタケは現在、露地栽培が21市町、施設栽培が9市町で出荷が制限されている。厳しい環境の中、県は放射性物質に汚染されていない西日本などの原木に入れ替えたり、独自の生産工程管理基準を作ったりするなどして、生産者を支援してきた。
その結果、13年秋以降に生産工程を管理して国の基準(放射性セシウムが1キログラム当たり100ベクレル以下)をクリアした個別農家ごとに制限解除が続く。これまで露地・施設栽培を合わせ、7市町計20農家(出荷自粛要請の那珂川町3農家含む)が出荷できるようになった。解除が広まりつつある中、県は品評会を復活させ、100人超の「解除予備軍」の意欲を高めたい考え。
品評会は2月17日に県庁昭和館で審査を行う。原木と菌床の生シイタケ約350点が出品される。出品する農家数は100~150戸。1点当たり箱詰めで約500グラム。翌18日に都内百貨店と県庁本館で半数ずつ即売する。価格は高いもので1箱2千~3千円程度を予定する。
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