[これまで、検査のための漁ばかりを3年以上続けてきた漁業従事者のみなさんの思いはいかばかりかと思います。けれども、1kgあたり50ベクレル以下を子どもたちに食べさせる基準とは考えられない場合、こうして次々と試験操業についで漁が解禁されていくと、ますます水揚げ港や産地で選ぶ以外なくなってしまいます。そして、「市販されているものは安全」という一文で、給食に使われてしまう可能性はますます高くなるわけです。4年が近づく今、もう食品は心配しなくてもいい、とか、もう危機感の薄れてしまった人も多い中、かえって心配な側面も出てきています。]
いわき市漁協と小名浜機船底曳網漁協の新年最初の試験操業が14日、いわき沖などで行われた。震災後初めて、高級魚とされるサヨリも水揚げされ、港は活気づいた。
市内の各漁港から漁船36隻が操業した。サヨリとイシカワシラウオの船引き網漁、キアンコウやヤリイカなどの底引き網漁を行い、19魚種、約1・7トンを漁獲した。
各港に揚がった魚は小名浜魚市場に集約され、放射性物質検査が行われた。いずれも県漁連の自主基準値(1キロ当たり50ベクレル)を下回ったため、県内を中心に出荷された。
市漁協の新妻隆販売課長(55)は「今年も漁業者、仲買人が協力し試験操業が無事開始できてうれしい。さらに消費者の理解を得られるよう努力したい」と誓いを新たにした。
2015/01/15 福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2015011520362
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